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2024-03

Hank Jones & Barry Harris at Lincoln Center - 2005.10.29 Sat

10月30日(土)
 ニューヨーク最後の夜。
 今夜は待ちに待った「Jazz Piano Summit」。あのHank JonesとBarry Harrisという巨匠二人の演奏が一気に聴けるのだ。しかもリズムセクションは、大我のヒーロー、Lewis Nash! ベースはこれまた素晴らしいRay Drummondという日本ではありえないような超豪華メンバーだ。
 NY滞在中のピアニスト辻佳孝さんとNY在住アルトの山本昌広さんと待ち合わせて、54丁目あたりでマサラな(おいしい)インド料理を食べた。しかし、コレがおいしく感じるのは滞在2週間を過ぎて味覚障害に犯されつつある結果かもしれない。でも、TAJ MAHALというインドのビールは本当においしくて、皆口々に「ニューヨークで飲んだどのビールより美味しい!」と大絶賛!インド人のウェイターも嬉しそうだった。
 満腹になったところでリンカーンセンターへ向かった。今宵は、ハローウィーンの前夜と土曜が重なり、街はえらい騒ぎになっている。街中が囚人やドラキュラやティンカーベルやプリンスやら何やらでいっぱいだ。(アパートの隣のおばちゃんは口から血流してたし…)

Jazz at Lincoln Center
 さて、60丁目リンカーンセンターのAllen Room。「Room」とついているのでこじんまりとしたホールかなと思っていたが、入ってびっくり、息を呑んだ。すり鉢状のホール正面は舞台だが、その背景はマンハッタンの夜景である。床から高い天井まで高さ推定15メートル、左右端から端まで幅30メートルほどが全面ガラス張り。このホールなら夜に見るだけでも価値がある。
 真下にコロンバスサークル、遠くには流れるヘッドライトを背景にして、ドレスで着飾った黒人婦人などで満員の中、コンサートが始まった。Hank Jonesがシルバーグレーのシルクのタキシードで現れると会場は大拍手。ソロ演奏が終わり、今度はBarry Harrisが黒のタキシードでクラシックピアノの奇才ヘルフゴッドのように前のめりな足取りで登場した。Barry Harrisは、その飄々とした風貌にぴったりはまる絶妙のMCも交えてお客さんのハートを掴んでいく。余裕・・・。豪華な二人の「サテンドール」とユーモアたっぷりのBarry Harrisのソロの後、リズムセクションのRay DrummondとLewis Nashが登場した。
 向かい合わせて並んだ2人の巨匠のピアノの後にスタンバイした二人は、それぞれにその存在感を十分に発揮した。Ray Drummondのどっしりとしたベースサウンドと神がかり的なLewisのドラミング。リズムセクションも完璧!いやそれ以上かも…。(チケット高いなと思ったけど、安かったかも!)

演奏後、舞台のRayさんとLewisさんにご挨拶。Rayさんとは、京都のLe Club Jazzでお会いして以来だ。「久しぶり。元気にやってるかい?」と再会を喜んだ。そしてLewisさん。明日日本に帰ることを告げて「See you in Osaka!」と大阪での再会を約束してお別れした。

 控え室のBarry Harrisさんを訪ねた。高槻ジャズストリートのゲストだったので、大我はそのとき以来だ。テンガロンハットにサインをしてもらい一緒に写真をとってもらった!
 そして、Hank Jonesさんにもご挨拶しようとすると、今年の100ゴールドフィンガーズの一人として来日していたピアニストのEric Reedさんを発見。彼もHankさんと握手してもらい、2ショット撮ってもらって嬉しそうだった。
 大我は、ハンクさんに「Hello. My Name is Taiga.」とご挨拶。7歳のジャズドラマーだと言うとハンクさんは本当にびっくりしておられたが、「大阪でNISHIYAMAさん(西山満さん)と演奏している」と伝えると「OH!Nishiyama!!よく知っているよ。」と懐かしそうにしておられた。「2月にまた日本で会おう。NISHIYAMAによろしくね。」と言ってもらって、サインと2ショットをゲット。
Hank Jones


 かくて、ニューヨーク最後の夜は、最高のJAZZで締めくくりとなった。毎晩、多くのライブなどに足を運びアパートメントに帰ったが、47丁目と9番街の角に毎回のように立ち寄った小さなお店があった。いつもここで夜食や牛乳、イチゴなどを買って帰っていたので、大我は夜番の店員さんととても仲良しになった。マハメッドとジャマールという名前の2人だが、大我はなぜかマハメッドのことをジャクソンと呼び、「ジャクソンの店へ行こうよ!」といつも言っていた。ジャクソンの店に寄るのも今日が最後。「明日日本に帰るよ。元気でね。」と挨拶すると、ジャクソンもジャマールも「忘れないでね。また会おう。」とハグしてお別れを惜しんでくれた。そしていつものようにおまけのお菓子をそっと大我にくれたジャクソンだった
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