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音・・・聴こえるということ - 2008.01.08 Tue

 ジャズドラマー鬼束"Tiger"大我はジャズにどっぷりで、ポップス系の音楽を聴くことがあまりない。洋楽はともかく、J-POPは1曲丸ごと聴いたことがあるのは、たぶんアニメの主題歌くらい…。もしくは「おしりかじり虫」とか「ぼくはくま」などの「みんなの歌」系か…
 したがって大我のブログにこの人の名前が出ることがあるとは夢にも思わず・・・
 浜崎あゆみさん
 大我には「あゆ」の歌はコマーシャルなどで耳にしたことがあるか?くらい?
 しかし、先日のニュースには大変驚いた。浜崎さんが左耳の聴力を完全に失っていたということ。
 …身につまされる。

 浜崎さんは、「右は聴こえるからずっと歌い続けたい」とあっけらかんと前向きだ。とはいえミュージシャンにとって「命」のような機能を半分失うという恐怖や不安は相当だろうと思う。心の奥底は当人以外に知りえないが、そういうポジティブな姿勢には感服する。

 実は昨年末に新聞のある投稿を読んで以来、深く考えさせられていたことがあった。
 読者欄の「欲しいもの」というお題に投稿した95歳の女性。彼女が何より「欲しいもの」として訴えたのは「音」だった。15歳で聴覚を失い、「ただ耳鳴りだけの世界に放り出された」という。
「聞こえる耳が欲しい。世の中の騒音を耳にしたい。この切実な思いは墓場まで持って行かねばならない悲しみである。もし、人並みに聞こえたら、いや半分でも耳に言葉が入ったら、人生はどんなに楽しかろう。聞こえることが普通だと思っている人には、この悩み、耳への欲望はわからないと思う。耳を下さい!神様、聞こえたい!」(07/12/5朝日新聞) 
そう綴られていて、心臓をガツンと殴られたような気がした。
 音楽に携わりながら、不覚にも考えたことのない世界だった。「聞こえることが普通だと思っている」自分には、「音楽」なしの80年という年月を想像すること自体できない。見ず知らずの人だが、「音」を渇望しながらその歳月を過ごして来られたこの人生の先輩に、何とか「音楽」を感じてもらうすべはないだろうか…。音楽を生業とする者の責任として、「聴こえないなら、仕方ないじゃん」と簡単に背を向けるだけでは済まされないのではないか。そう思ってしまったのだ。

 そして、あるお客様から頂いた「Touch The Sound」というDVDを思い出した。
 世界的に活躍し2度のグラミー賞に輝く音楽家エヴリン・グレニー氏を追ったドキュメンタリー。彼女は、聴覚障害を持つパーカッショニスト。
 音楽は「耳」で聴くもの…という固定概念は根底から覆され、「体」全体で触れ、そして「心」で感じるものであるということを思い知らされる。まさにBody&Soul…

touch_the_sound
 
「『聴くこと』は『触れること』の一つの形に過ぎない」とは彼女の言葉。

 たぶん、音楽は五感の全てと心で表現し、そして感じるもの。それでこそ音楽だということなのだろう。もしかしたら、健常な耳を持っているがために、実はちゃんと感じ取っていないこともたくさんあるのかもしれない。音楽を奏でる側としては理屈や技術うんぬん以前の精神論であり難しいが大切なことだ。
 大我は9歳の子供だけに、そこらへんを案外すんなりと理屈抜きに感じとっているように思う。耳だけではなく全身で音を感じ、空気を敏感に読み取り、メンバーとのアイコンタクトで言葉なき対話を続ける。そしてそうやって感じとったままを自然にやりたいように表現している。そんな大我だからこそできることがあるのかもしれないと思う。

 それにしても、浜崎さん。
 前途には困難も多いだろうけれど、その前向きさに乗っかって考えてみると、彼女は新しい可能性を手にしたということかもしれない。人間は可能性の塊だから。
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