Little Drummer Tiger's Jazzy Days
1998年生まれ,9歳(2007年現在)の世界最年少ジャズドラマー大我の日々を綴るブログ。ライブの様子や共演者達との交流や会話などを中心に、日常生活、練習風景、成長の記録などをお届けします。
大我VS板橋文夫 第2ラウンド!
 大我VS板橋文夫、第2ラウンドは、「EJ's Blues」で幕開け。「EJ」とは、大我が最も憧れている巨匠エルヴィン・ジョーンズのこと。エルヴィン作のこの曲を板橋さんと共に演奏できるのは大変に光栄なことだ。何しろ板橋さんは、エルヴィン・ジョーンズ・ジャズ・マシーンでピアニストを務めた人なんだもの…。ほんまもんのエルヴィンのドラムを経験している板橋さんの演奏は、限りなくピュアで熱い。その板橋さんの熱いサウンドに食らいつく大我に板橋さんは、「どこまででも付いて来るなあ・・・、オマエ」と苦笑。

 しかし、しかし、板橋さんは、やっぱり普通じゃなかった!
 後方から熱いライブを見守っていたが、途中、突然板橋さんが倒れてしまったのだ!
 板橋さんは、何年か前に脳梗塞で倒れられたことがあって、そこからターミネーターのように復活された鉄人ピアニストだが、あまりの迫力ある演奏に、もしや再発か!!!っと、もの凄くびっくりした。どうしようかと唖然としていると、むくっと板橋さんが起き上がり、「あいた〜!」とつぶやきながら(近くで聞いていた大我談)演奏を続けられた。
 何が起こったのかと後で見てみると、なんとピアノの椅子が壊れてペッシャンコになっていた。椅子の足を固定するネジ穴が潰れていた。
 板橋文夫さん、恐るべし。

 さて、12月21日は、大我がジャズを始めて以来大変にお世話になり多くの影響を受けたジャズピアニスト故・市川修さんの57回目の誕生日にあたる。あれほどエネルギーに満ち溢れた演奏をする迫力あるピアニストは滅多にいないので、修さん亡き後、あの演奏が聴けなくなり寂しさを実感しているファンも多い。しかし、何かのご縁なのか、全く違う個性ながらも、情熱溢れるピアノプレイという面で貴重な共通点があるピアニスト板橋文夫さんが奇しくもこの日共演となったのだ。この日の2ステージ目を「市川修生誕57祭」として、修さんのパートナー、市川芳枝さんをスペシャルゲストに招いた。
 芳枝さんは心に染みる歌を歌われるボーカリストだが、その歌を支え盛り立ててきた修さん亡き後、とても寂しい思いをされていたと思う。修さんは歌の伴奏ではありえないようなド迫力の伴奏をされるピアニストだったが、板橋さんもまたもの凄い歌伴だ。あんな伴奏ではちょっとやそっとのボーカリストはびびって迫力負けしてとても歌えないと思うが、さすがは修さんで鍛えられた芳枝さん。板橋さんのパワフルなピアノにのって、さらに迫力のある歌でその場を魅了した。板橋ファンだけでなく、市川修ファンにとっても、たまらない圧巻のステージとなった。
pickop板橋文夫vs鬼束大我with市川芳枝


 エンディングは板橋さんの代表曲「Watarase」。唱歌「海」のピアノソロから演奏が始まると、会場はまさに波を打ったかの様に静まり返り、中には美しさに感極まって涙ぐむお客様も。大我もベースの木村知之さんもこの曲は特別に大好き。美しいメロディは何度聴いても感動する。アンコールに美しい名曲「Good-Bye」も心を込めて演奏し、この日のライブを無事終えた。
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