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2013-08

帰国の途へ。 - 2013.08.31 Sat

 ロングアイランドからマンハッタンに戻り・・・
NO-B 718
 お土産の最終ショッピング。
ニューオーリンズ、ニューヨークと続いた旅の大量のバッケージが待ってる。。。
っとその前に・・・
NO-B 1021
 最後のアメリカン・フード、アメリカン・ステーキを食しに!
製氷機付きの部屋ともお別れ。色んなトラブルがありましたが、ロングアイランドで薄れた。
翌朝のタクシー予約も完璧!後は無事に日本に到着することを祈るだけ!

 ここはアメリカ!
・・・簡単にはすみません・・・約束した時間にタクシーの姿なし。。。
何度もタクシー会社に電話・・・ホテル前に待機してる他社のドライバーまで電話してくれる事態・・・「もうすぐ着く」を3回繰り返して現れたのが1時間後。。。
「いや~混んでて。。。」のドライバーに、「出勤ラッシュの時間帯!あなたの街の毎日の事でしょっ?!」と。
「何時のフライト?」って聞きくドライバーに、「30分後!」って言ってしまってチョット後悔。。。
物凄んごいスピードで飛ばしまくりの抜きまくり!・・・でも無事空港到着!よかったよかった!

 ニューアークからのフライトは、15分くらいの遅れで出発。
やったらできるやん!ユナイッテッドエアー!・・・同乗してる隣国の人たちの、手でふさがない咳やくしゃみ、食事中の例の鼻をかむサウンド、シートの上や肘掛に足を投げ出してくるのに悩まされましたが、無事成田空港到着。
 バッケージを取りに行くとスーツケース君の様子がおかしい。。。車輪の一つが根元からポッキリ折れてる・・・引きずりながら入国審査を済ませ、国内便乗り継ぎカウンターへ。
カウンターのお姉さんにその事を伝えると、ユナイテッドエアーの日本人担当者を呼んでくれた。
直ぐにやってきた担当者、「当方で修理させていただきます!」っと気持ち良い対応。
「お手数をお掛けしますが、ご自宅に戻られましたらここにご郵送下さい。」っと宅配便の伝票。
*凄かったのは、後日、埼玉県に郵送したスーツケースが、中1日で修理を終え戻って来た!流石日本!

 外のゲートにバス移動。懐かしくて思わず写真を撮ってしまいました!
NO-B 1024
 懐かしいでしょ?!
カラーリングだけリメイクしたのかと思いきや、現役で飛んでる古い機体そのままなんです!
チョット得した気分だったのですが、直ぐに「こんなおんボロ・・・大丈夫?」ってよぎり、他の年配乗客も同じリアクション。。。

 成田空港を無事飛び立ち伊丹空港へ。
やっぱり良く整備されてるな~!日本人は流石や!と安心なエンジン音に耳を傾けている間に着陸態勢。
後2~3分で着陸って時に機体が急上昇!・・・???・・・ざわめく機内乗客・・・しばらくしてアナウンス・・・「ただいま伊丹空港が閉鎖されました!」って。
原因説明のないまま大阪上空を旋回する事30分・・・「燃料は大丈夫か?」「ご老体機種よ、頑張ってくれ!」っと祈り続けようやく着陸。
説明は無かったのですが、“なにやらヘリが許可なく滑走路に進入したらしい。。。”とのウワサ。
 日本では処分くらいで許されるのでしょうが、アメリカだったら撃ち落とされます!・・・そういうことだけは早い!?

 今回の移動に関してはホント、色んな事を勉強させられました。
 音楽に関しても沢山の事を経験をさせていただきました。

 自宅で食事する時、つくづく思います。。。すべて命あっての事!
 与えられているであろう未来に挑戦ダ!

 これで2013年の渡米報告は終了です。
ご愛読いただいた皆様、ありがとうございました!沢山のお便り、メールにも感謝いたします!
もうすぐ新作アルバムを発表しますのでお楽しみに!

 
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ニューヨーク、第二の古里Vol.4 - 2013.08.30 Fri

 ロングアイランド最終日の夕方・・・玄関を出る時からナナは涙目。。。
駅までの車中も「Tiger、また帰ってきてネ。。。私たちはいつでもあなたを待ってるからネ。。。」
「でも。。。いつまでも待てる年齢じゃないわネ。。。」って泣いている。
「あなたのさらなる成功を祈ってるワッ!」
NO-B 1013
 大きく大我を抱きしめ、両頬にキッス。
パッパにも抱きついた大我。「もっともっと大きくなって戻っておいで!」
出発した列車が見えなくなるまで見送ってくれたニューヨークのお爺ちゃんとお婆ちゃん。
 ほんとに気持ち良く過ごさせていただきました!「お二人とも、どうかお元気で!」

 眠り癖がついた大我・・・特急に乗り換えてからペン・ステーションまで爆睡。
NO-B 1015
 今見てる夢は?・・・そして、次はいつ戻ってくるのでしょうか?

 つづく・・・

ニューヨーク、第二の古里vol.3 - 2013.08.29 Thu

 先住民の土地の名が付いたロンコンコマ通りを散歩。
ブルーバードが飛び交い、リスが駆けまわる・・・散歩以外、体を動かすのはピアノを弾く時だけ。 
NO-B 996
 映画『スタンドバイミー』に出てきそうなロケーション。

NO-B 1004
 真夏でも、木陰に入ると眠気を誘うくらい涼しい庭。
マンハッタン・セントラルパークの木陰とは違う風が吹きぬけます!

 「Tiger!おいで!」っとパッパ。
NO-B 923
 パッパ自慢のクラッシック・カー。
この車専用のガレージには、専用工具がギッシリ。
NO-B 1000
 ニューヨーク州に1台しかない希少車。
「Tiger!ドライブに行こう!」
NO-B 988
 エンジンを手入れし、内装外装も美しい!
交換しないといけない部品類はすべて手作りしないといけないんですって!
書棚には、この車の当時の設計図や、部品の形が載った説明書が揃えてあり、忠実に再現されているんです。
パッパは友人の様に、息子の様に接し、この車と共に歳を重ねてるみたい。
NO-B 994
 ドライブしながらお爺さんと孫は何を語り合ってたんでしょうか?
気分も空も、爽快な一日でした!

 つづく・・・

ニューヨーク、第二の古里vol.2 - 2013.08.28 Wed

 小鳥の囀りで起こされるのはホテル暮らしではむりですネ~。
パッパは朝早くからベーグルの買い出しに行ってくれてたようで、バルコニーに出た時には既に朝食の準備が!
奥さんのナナと、娘二人(ノエル&大我ママ)と、大我パパに、「おはよう!皆そこにお座り!」と、パッパがキッチンで玉子焼きとベーコンを調理。皆が起きてくるのを待っていてくれたんです。
 爆睡中の大我を起こそうとするとナナが、「アメリカに来てからの疲れが溜まってるのヨ・・・寝かせておいてあげて!」って、孫の心配。
 3時間後、ようやく起きてきた大我は・・・
NO-B 975
 一人でボケ~っと朝食。
NO-B 957
 庭で眠気覚ましにボールを蹴って・・・ 
NO-B 931
 昼からはピアノの練習。
大我新曲のアドリブをZ2になりきって?!「あかん!むずい!」
そこに教会から戻って来たナナが・・・ 
NO-B 940
 ダンスで参戦!
「5年前はオルゴールがBGMだったけど、見て!Tigerの伴奏ヨ!」って腰フリフリ!

 そして今晩はお誕生会を予定。 
NO-B 951
「ハッピーバースデイ!ナナ!」

「今回は何を作ってくれるの?シェフ!?」って大我パパにおねだりするナナ。 
NO-B 1011
 最近、アメリカの一部で生でも食せる“トウモロコシ”が流通してるよう。
教会の帰り、大量の“コーン”を仕入れて戻って来たパッパが、皮ごとBBQグリルに投入。
巨大農場の飼料用“コーン”生産ばかりだと思っていたのでビックリ。それも日本とそん色なしで旨いのにもビックリ!・・・1本30円にもビックリ!
 大我パパの“鳥南蛮”も大好評で食卓の会話が弾みます!「ナナ、パッパ、できるだけビネガーを使った料理を体に入れてネ!」
ゆっくりと時間が流れるこの家・・・そんな流れが心にも体にも心地良い・・・リフレッシュさせてくれるココのファミリーに感謝です!

 つづく・・・

ニューヨーク、第二の古里vol.1 - 2013.08.27 Tue

 今回、ニューヨークに立ち寄ったのは、Liveの他に楽しみにしていた所でお盆休みを!っという計画だったんです。
大我のお姉ちゃんが1歳半の時(大我は種も仕掛けもございません)、ハワイ・ロスアンジェルス・ラスベガス・ポートランド・シアトル・ペンシルバニア・ニューヨークと全米を周遊し、最後に滞在したのがロングアイランド。
そこには大我ママの同級生の御両親が住んでおられ、身も心も癒される土地と家とファミリーに魅かれ、以降、毎回ロングアイランドに帰郷するようになったのです。
毎年、「今年は帰ってくるのかネェ~?」とノエル(大我ママの同級生)に尋ねられ、今回の帰郷が決まった時には大喜びで、ベッドルームを綺麗にしたり、庭や車の手入れをしたり、食べたい物を尋ねてこられたり・・・と一騒動だったみたいです・笑!

 大我3度目、5年ぶりの帰郷・・・スネアドラムもシンバルも無し・・・小さなトランクに着替えだけを詰め込んでペン・ステーションへ。
アメリカの乗り物・・・何が起こるかわからない・・・勉強済みのこちらは早めに到着。
駅の自動券売機・・・2列前に並んでた女性が大荷物を抱えたままキップ代金を投入・・・それも全てチャリ銭で・・・両手に荷物を抱えてるからコイン一枚の投入も非常に時間がかかる・・・1列前の男性は手を大きく広げ、顎を大きく下げて勘弁してくれよ!の呆れ顔・・・キップ一人分の購入時間に約15分・・・25ドル分をクオーターとペニーだけを使ってですからネ。。。
荷物を床に置いたらもっと早く出来るのでしょうが、ココはアメリカ。。。
“何か?”ってな顔でやっとこさキップ購入。後方に並んで“早くしろよ!”空気充満の列をニラんで去っていきました。。。
 私達も券売機の前でモタモタする訳にはいかない・・・後ろから沢山の目に凝視されている・・・前の男性の購入方法を勉強してトライ・・・10秒でできました!
NO-B 907
 ペン・ステーションから向かうはLong IslandoのNorth ShoreにあるPort Jefferson駅。
NO-B 908
 特急からローカル線に乗り換え、先住民インディアンの土地の名前がついた駅を幾つも過ぎ、揺られる事2時間半。

 到着した駅のホームに身を乗り出して迎えてくれるパッパ(お爺さん)とナナ(お婆さん)とノエル(叔母さん)・・・
すでにナナは涙一杯溜めて・・・大我をムギュ~~~っと抱きしめキッスの嵐!「よく来てくれたわ!首が延びちゃった!」
ノエル叔母さんが、駐車場に止めてある車を指さし「Tiger、パッパがネ、どうしてもTigerと一緒に!って、ずぅ~っと前からエンジンルームを覗いたり、ホワイトのシートを綺麗に掃除したり準備してたのヨ!・・・だから車2台で迎えに来たの!」って。

「ルー、あなた、Tigerが乗るんだから気を付けてね!?」っとナナ。
「大丈夫!マンハッタンとココ、往復5時間、25年間毎日、君の元に車で戻ってきただろ?!」
NO-B 913
 お爺さんと孫が仲良く乗ったオープンカーを追いかける事20分。
空気が清らかで、緑に囲まれた真夏でも涼しい第二の古里に到着。
NO-B 929
 パッパ自慢のオープンカー!…よく整備された美しい車です!
NO-B 920
「早く運転できるようになりたい!」

 家の中から、「Tiger!手伝ってェ~!」
NO-B 939
 ノエル叔母さんと夕食の準備。
パッパはお庭でBBQ担当。大我のために特大ソーセージのグリル。ナナは大我パパお気に入りのキッシュ作り。
NO-B 949
 孫のキャサリンも訪れ、ワイワイと“お帰り~!”パーティー。
夜の7時半でこの明るさ・・・マッタリ、ノンビ~リとしたテラスでの夕食は、長袖とランプを引っ張り出してまで続きました!

 つづく・・・

チャイナタウンとマンハッタンの夜 - 2013.08.26 Mon

 音楽も人間性も熱いZ2御一行様がニューヨークを離れ、なんだか寂しい感が。。。
気温の暑さと音楽の熱さ、Kermitさんの厚さが見についてしまったもんだから、なかなかクールな空気クールな音楽に気持ちが向かない。

 お昼からお土産を物色しにマンハッタンを散歩。
日本で待つ風雅お姉ちゃんにショルダーバックを!と、同じ製品の価格を一店一店入って確認。
街の中心部に近づくにつれ値段が上がる・・・値段交渉を楽しみながら・・・嫌な顔をされながら・・・街のクール感に慣れるように。。。

 晩御飯、何にする?
「う~~~ん、ライス!米喰いたい!・・・白米がなかったらチャーハンでもええよ!」
ってなことで、しばらく続いた韓国ではなく中国へ。
NO-B 888
Penn駅からⓃ線に乗ってCanal St駅まで。
リトル・イタリーを散歩しながらチャイナ・タウンへ。
NO-B 892
だんだん小さくなるリトル・イタリー前にて。中国勢の勢いは凄いですネ~?!
前回訪れたお店を探しまわる事30分・・・改装され、綺麗になってたので通り過ぎてました。
NO-B 894
北京ダックに豚バラロースト、野菜炒めと酢豚にチャーハン・・・北京で北京ダックを食べた事のある大我・・・「5年前はわからんかったけど、北京のほうがやっぱり旨いわ~。」
腹いっぱいになった後はマンハッタンの夜へ。
NO-B 902
5年前お世話になった『ヴィレッジ・ヴァンガード』に寄ったり・・・
NO-B 897
『スモールズ』で田井中さんにご挨拶。
田井中さん、大我の成長をみて、目をまん丸にして驚いておられました!
NO-B 904
眠らない街マンハッタン・・・でもここへきて疲れが・・・
今晩はバスタブに浸かって早く寝よう!

つづく・・・

Kermit Ruffins & the BBQ Swingers Live in NY! - 2013.08.25 Sun

 彼らが、全米ツアーでニューヨークにやってきた!・・・この地でも逢えるなんて!
Z2のホテルは、大我のホテルの直ぐ近く・・・Z2を迎えに行ってタクシーでGO~!
会場はHUDSON RIVER側の16丁目。神戸や横浜って感じのオシャレな地区にある『HIGHLINE BALL ROOM』
Swingin'Louis Armstrong Inspired Music Straight From New Orleansの見出しにワクワクしながら会場付近に到着。
会場の並びの建物の一階で・・・
NO-B 819
男性ニューヨーカーの料理教室……平日の仕事帰りに……がんばってネ!新米パパさん達!

 8時スタートなので8時に到着。近くにいた係りのお姉さんに「Kermit来た?」って聞くと「まだ。。。」との事。こりゃ1時間は遅れるな……ってことで、8時45分まで近くのイタリアンで茶~しばきながら、ヤンキース戦テレビ観賞でイチローの応援・・・???ここでもニューオーリンズスタイル!

 9時頃、会場に入ると、もの凄んごい大観衆!
楽屋に行ってKermitさん、Kevinさん、Derickさん、Nayoちゃんにご挨拶。楽屋はまさにニューオーリンズ状態!
Z2とKevinさんがサウンドチェックのため舞台に上がっただけで大歓声。
さらに遅れる事30分、ようやくLiveスタート。
NO-B 832
 Kermitさんのパフォーマンスに大喜びのオーディエンス。
いや、こちらも負けじと舞台袖で大はしゃぎ!
NO-B 846
 バックメンバーも大声で歌いあげます!
見て下さい、Z2の楽しそうな顔!ピアノ椅子から落っこちそう!
ピアノソロのパフォーマンスにヤンヤの喝采!楽しさ万滴が飛び散ってました。
正ドラマーのDerickさんは舞台袖の大我に“ドヤ顔”連発!「ドラマーは歌も唄えなくっちゃ!」ってな感じで。

NO-B 857
 歌姫、Nayoちゃんの登場!
彼女、ホント、キュートなんです!性格もバツグン!(こんなお嫁さんをもらってくれたらナ~。。。なんて!)
ステージの顔と、楽屋の顔&性格が180度違う歌手を沢山見てきたので。。。

「ハッピーバースデイ!サッチモ!」
「ニューヨークのみんな!ここで素晴らしいミュージシャンを紹介するゼッ!Tiger~on Drums!」
「ニューオーリンズで彼のレコーディングに参加してきたんだ!Tiger~!」
NO-B 866
IMG_2542.jpg(Phot by Yokokawa)
 ゴキゲンなステージ! 
NO-B 852
 1階のぐるりを囲むように配された客席と巨大なフロアー、2階、3階の大観衆は拳を振り上げヒートアップ!それにしても物凄い観客数です!
NO-B 854
 テレビドラマのテーマソング、“トレメ・ソング”が始まり最高潮!
Kermitさの手招きで舞台に殺到し狂喜乱舞する女性ファン達!・・・屈強なガードマンも尻圧で弾き飛ばされてました!

 ニューヨークでMr.ニューオーリンズを再体感。
自分のLive以外、まだニューヨークの他のジャズクラブに顔をだしていない大我。
ってかマンハッタン滞在のこの期間中、知り合いのLiveがないので夜の計画は殆んどなし。。。
だからKermit&BBQの面々がマンハッタンにやって来てくれたのは、心身ともにとてもハッピーでした!

 Z2とも今夜でお別れ。
「よっしゃ~~~!二次会行くど~~~!」

 つづく・・・

Tiger Burning Bright in N.Y!? - 2013.08.24 Sat

 パっとしないホテルの朝食。
でもベーグルが美味しかったので許そう。大我は蜂蜜タップリのワッフルとオレンジ。

 毎回の朝食中、許せない事が一つ。
朝食時間が決められているため、殆んど毎朝同じ宿泊客と会う。
その中の東洋人家族1組。大我グループを含めると東洋人が2組。
大量にテーブルに運んで大量に残していく。まァ、それはホテル側に嫌がられるだけで、こっちには関係ない。
……んがっ、困ったことが一つ。
朝食会場に入ってきて食べ物が陳列されている横のペーパーナフキンを広げ鼻をかみだす。
それもジュルジュルッ!って物凄いサウンドで。。。
ディッシュを持って順番に並んでる人たちが一斉に散らばる・・・そいつは並ばなくてよくなる・・・テーブルについてまたジュルジュルッとビッグサウンド!何回も繰り返す。どんだけ溜まってんネン!てなぐらい。
 満席の会場、テーブル移動もままならない・・・廻りのテーブルの人たちの気分悪そうな顔、顔、顔・・・食事を止める人、小さい子供の耳を塞ぐお母さん。。。
お構いなしに連発する高校生らしき男子・・・オトンもオカンも知らん顔で大量の食べ散らかし・・・テーブルいっぱいに食べ散らかすのが作ってくれた人への最高の賛辞!って国がありますよネ?!・・・そう、その国の親子。
食べ散らかすのも結構・・・でもそのサウンドだけはどうも。。。

 鼻をかむ度、周りの人たちが一斉にそのテーブルを見た後、こちらのテーブルも見る・・・「困った東洋人だ。。。」ってな目で・・・いや、軽蔑の眼差しで。。。オイオイ!いっしょにしてくれんな!っと思っても同じに見えてしまう東洋人。

 二日目まで我慢しました。でも三日目の朝、とうとう言っちゃいました。大我パパが。。。
「まさか、Fの付く言葉を言ったんじゃないでしょうネ!?」ってきくと、「君!ナイスなサウンドやな!でも、それは君の部屋で、君の家族だけで楽しめ!ヨッ、ワーレッ!って言うた。。。これでも必死のパッチで持てる英語力をフルに使こたんや!。。。」って。
廻りから「アリガトウ!」の声、声。エレベーターで会ってもロビーですれ違っても「サンキュー!」と。
次の日からは平穏な朝食が続きました。チャン・チャン!

 散歩でも行くかっ~!
歩道の広いブロードウェイを北上。あちこちウィンドウショッピングを兼ねて・・・
NO-B 813
 タイムズズクウェアーまで。
NO-B 810
 鼻水の糸…失礼!蜘蛛の糸を自由自在に操る、わりとチッチャいスパイダーマンに遭遇。
写真を撮り終え、そのまま歩きだした大我を鼻水の糸で捕まえ、「チョ、チョイマテ!……チ、チップは?!」っと。
スパイダーマンの声、初めて聞きました!
「あっ!今しゃべった!」って言ったら「No!」っと大きな声を出してしまったスパイダーマン。。。
後はジェスチャーやポーズで誤魔化してましたが、「お金、落としてるよ!」っていったら慌てて路上を見渡し、「ウソ!ウソ!」って言うと「シェット!」と小さく呟いた。。。「あ~~~ぁ、ヒーローがそんな言葉使いするねんや~~~!」で、雲隠れしました。蜘蛛だけに。。。チャン・チャン!

 ハーシーズやM&M'sのチョコレート屋さんで涼み、夕方までブラブラ散歩。
そこへヤツから電話。「今到着しました!ほんでアイツにも連絡しておきました!」って。
ヤツは全米ツアーでニューヨーク入り。ほんでアイツは大我と同じ時期にニューヨークに滞在中。

 “タイガー・バーニング・ブライト”ニューヨークLiveのはじまり~!
スミマセン!非公開のバカトークライブです!
アイツはヤツに会うのがほんと久しぶり。(アイツ=ゴンちゃん。ヤツ=Z2)
ゴンちゃんはニューヨークに来てからろくなもんを喰ってない!腹いっぱい喰いたい!って事で、安くて旨いとの評判の韓国料理屋さんを紹介してもらってGO~!
行列ができるって聞いていったんですが、すでにものごっつい行列。
ダメもとで尋ねると、「ダイジョウブ!ダイジョウブ!」ってどんどん列の先頭へ連れて行かれメニューを渡され着席。。。他に並んでる人たちがキョトンとしている。。。ン???なんでそうなったか、今尚わかりませんが。
NO-B 818
 ま~、お店の人が決めたんやから!ってなことでトークライブ開始!
「サムギョップサル旨スミダ!トウプチゲ、サランヘヨ~!チヂミがチヂんデヨ~!ナンデムン、トンデムン、ジュセヨ~!ゴンの頭髪のためにワカメジュセヨ~!」ってウルサ過ぎ!

 最後に残ったピビンパに特製のソースを入れて混ぜてくれるオバチャン店員。
「やっさし~い!オバチャン、カムサハムニダ~!」って言うと、「ギョーサン並んで待ってる人がおるから、早よ食べて早よ帰ってんか~?!」だって。。。

 よっしゃー!2ndセット!2ndセットへ行こう!
大量にビールを買い込んで、会場は大我のホテル、大我の部屋~!久しぶりの部屋呑み~~~!
忘れてました。。。人が多いと部屋が暑い。。。エアコンの温度、下げてしまってました。。。
しばらくして、バカな話に付き合いきれなくなった大我がベッドに入ったので、エアコン温度、上げてしまいました。。。忘れてました。。。

 ♫シャリシャリ、カリカリ、ガリガリ、・・・ガリッ!ゴリッ!ガチガチドッカーーーン!!!♫
クラッシュアイスシャワーとキュービックアイスの洗礼デス!
二人ともビール片手に飛びあがってました!
「ワォ!ミスト&氷サービス付きの部屋!初めてヤ~~~!」
そう、この部屋は製氷機付きなんですゥ~!この現象、共有する者が現れ、光栄デス!チャン・チャン!

 外は快晴!・・・朝やんっ!・・・長いLiveでした!

 つづく・・・

Tiger Onitsuka Live in New York !2nd.set - 2013.08.23 Fri

 第二部がはじまり、Eddieさんが吹き始めたと同時に横から人影が!?・・・
満席の会場がざわめく・・・口をポカンと開ける人・・・目が飛び出しそうになってる人。。。
カーブドソプラノでハーモニーをつけながらエディさんに向かいマイクの前へ。
IMG_2453.jpg(Phot by Yokokawa)
 Gary Barts氏!
そう!マックス・ローチやアート・ブレイキー、マッコイ・タイナー等のグループを経て、1970年にマイルス・デイビスバンドに参加したあの巨匠デス!
ケニー・ギャレット信者には異論があるかもしれませんが、ジョン・コルトレーンのフレーズをアルトサックスで表現した最初期の怪物!
NO-B 761
 エディさん、ゲイリーさん両氏あわせて150歳くらい・・・まさに怪物!
後のリズムセクション3人あわせても120歳くらいでしょうか?
そのリズムセクション、2ndステージにはお互いのスタイルも了解しあい息もピッタリ!笑顔のアイコンタクトを交わし両怪物を盛りたてます!

IMG_2472.jpg(Phot by Yokokawa)
 大我のドラムソロに聴き入る両怪物!
「爺ちゃん’S、チョット休憩しといてください!長いソロをしておきますんで!」っと、縁側に座る両妖怪(失礼!)を気遣う感じの大我。
両怪物、目を大きく見開いてスンゴイネ!っと見つめあったり、自分の孫を自慢するように説明するエディさん。
ゲイリーさんは、「アメージング!」を連発!

NO-B 748
 なんと贅沢な2管なんでしょう!
リズムセクションにとっても光栄なサプライズでしたが、お得感万滴のステージを目の当たりにしたオーディエンスはもっと大喜び!
その中でも、自分の息子の成長を温かく見守るような視線を送ってくれていた友人・・・日本を発つ前、「ゼーッタイ、会いに行くからネ!」っと約束通りにきてくれた、ソニー・ロリンズバンドの元ドラマー・・・
NO-B 798
 トミー・キャンベルさん!……彼の身長に追い付くには後30数センチ足りません。。。

 今回のニューヨークLive、大我にとってとても有意義な記憶を刻むこととなりました!
そして、1stセット2ndセットにお越しいただいた沢山のオーディエンス、お店スタッフのみなさん、ありがとうございました!また戻って来ます!

 このLiveの翌朝からヨーロッパツアーに出かけたエディさんからメール。
「あ~~~!ずぅ~~~っとTigerと一緒に演奏を続けたいヨッ!」って。
「Eddieグランパ!それまで元気でいてネッ!」

 つづく・・・

Tiger Onitsuka Live in New York !1st.set - 2013.08.22 Thu

 滞在しているホテルから歩いていける距離。
スネアドラムを背負って、シンバルと衣装をスーツケースに入れゴロゴロと。

 ニューヨークでの大我Live!“Tiger Onitsuka with New York Friends”
大我のジャズ・グランパ、Eddie Henderson氏と奥さんのNatsukoさんが、大我の到着まで色々とお世話下さいました!
会場は『KITANO』・・・近年、マンハッタンジャズクラブ・ベスト10入りした有名クラブ。
ニューヨークに到着してEddie さんに連絡、「お店、何時入りにしましょう?」・・・「8時にしよう!」って。
演奏開始8時です。。。
でも大我は地元紙の取材を受けないといけないので早めにお店入り。
セッティングを終わらせ、ポートランドから飛行機で駆けつけ、ココのホテルに宿泊してるノエルおばちゃんの部屋で、ハーレムで買った衣装にチェンジ。

 本日のメンバーは、ケニー・バレルやジェームス・ムーディなどのバンドで活躍してきたピアニストの
John DiMartino
John DiMartino氏と・・・

ロイ・ヘインズやクリフ・ジョーダン等のグループで活躍してきたベーシストの
Ed Howard
Ed Howard氏。Howardさん・・・バスター・ウィリアムさんの弟子なんです!
&裏情報・・・某有名ピアニスト兼ヴォーカリスト日本人女性の元彼でもあるんデス!

 「今日は一部も二部も満席!よろしく頼むネ!」と、ブッキングマネジャーさんが大喜び。そこにちょうどトランペット片手に現れたEddie グランパ!
「Hey!Tiger!ワォッ!大きくなっちゃって!」と、全身を下から上に見上げ大きく抱擁!
「イヤ~ビックリダ!もう私の身長と並んじゃった?!」って言いながら何度も背比べ。
「私に髪の毛があれば、もっと大我より大きく見えるのに。。。」っと、喜びのため息をついておられました。
 そして第一部の開演。 
NO-B 734
 巨匠Eddie Hendersonさんが奏でる音にプレイヤーもオーディエンスも尊敬の念を込めて集中する。
夏の暑さに負けないアグレッシブプレーが続き、美しいバラードは秋色を先取り。
大我のドラムソロに、「ネッ!凄いダロッ!?」っと、ジョンさんとエドさんにウィンクするエディさん。

NO-B 789
 エディさんは、一曲終わるごとに「Tiger Onitsuka! on drums!」を連発!
「私は、彼がこ~んなちっちゃいころから彼とプレイしてるんダ!まったく信じられなかったヨ・・・でも今はこんなに成長しちゃってプレイもダイナミックに!・・・私は彼のドラミングがお気に入りなんダ!」って、褒めちぎる!
ピアノトリオの時なんか大我の傍まで行って、なにやら二人でニヤニヤしてる・・・まるでお爺ちゃんと孫のよう。

IMG_2458.jpg (Photo by Yokokawa)
 最後の曲でも、片足をパ~ンッ!とフロアーに打ちつけるエディさん・・・これが出ると、ノッてる証拠なんです!

NO-B 791
 「皆さん、お越しいただきありがとうございました!エディ爺ちゃんも変わりなく元気で安心しました・笑!またニューヨークに戻ってきますので、その時またお会いできるのを楽しみにしています!」」

 沢山のお客様が寄って来られて「ありがとう!」と言って下さる。・・・とても励みになる賛辞です!

 こうやって第一部公演は無事終了。
そして!第二部にはアノ巨匠もサプライズ参戦!お楽しみに!

 つづく・・・

気分転換!ニューヨーク・ハーレム! - 2013.08.21 Wed

 ユナイッテッドエアライン、滞在ホテルと、災難が続いたので気分転換に! 
ニューヨークに来た時、必ず訪れるハーレムにある洋服屋さんに行ってきました。

 メトロカードを購入して“♫Ⓐトレイン♫”に乗って、黒人さんの多い街を歩くとなぜかホッとする。
先ずは『STUDIO MUSEUM HARLEM』に寄って“Black is Beautyful”のマグカップを購入。自宅にある色違いのカップは大我のシリアル用。今回のやつは冬のココア用にしよう!

 今まではジュニア用のスーツでしたが、今回からは大人用のコーナーで物色。
NO-B 697
 ナイススーツでキメた店員さんが次々と試着させる。
後ろに写ってるスーツ、ド派手でしョッ?!これがまた黒人さんが着るとカッコええんですっ!
カッコええかどうかは別として、関西では横山たかし・ひろし、関東では“ゲッツ!”の一発ギャグの人か、マジシャンのマギー一門くらいでしょうか。。。
NO-B 696
 シックなものが続いたあと・・・

NO-B 698
 ステージ映えするのは?・・・
 
NO-B 699
 っと、色々試着させてもらい、シルバーのスーツと白のジャケットをチョイス。
両方の色のスーツは持ってるんですが、成長期は一回着て終わり。。。
ココのスーツは安くて大助かり!「あと1着追加すれば、めっちゃディスカウントしたるデェ~!」ってススメられましたが、これからの成長具合を考えて断念。。。店員さん残念。。。

 ハーレムに来ると誰もがめにする壁画があります。
HarlemWall_201309101634277c4.jpg
 ファイアーマンに仮装してたころの大我。(2007年)
壁画のドラマーが叩く打面と同じくらいの身長だったのが・・・
NO-B 712
 現在ではスティックの先ほどの高さまで成長。
2007年、よくもまァ~、あんなチッチャい体でハーレムの初Liveをゲットしたものだ!
それもここより34丁目も奥のダークなハーレムで。。。

 ハーレムはどんどん綺麗になってます。
歩道を利用したドレッドヘアー編み込み屋さんの多くがなくなっていたし、バッタもん専門の露天商も激減。
今回も入ったんですが、街の雑貨屋さん・・・以前は床に商品が散乱しててもそのままホッタラカシ状態・・・でも今回は通路も陳列台も綺麗に整頓されていた。
125丁目より奥には高層マンションが沢山建設され人口が増え、繁華街である125丁目周辺に訪れる客層も変化。また地代や家賃が徐々に高騰。そして残念なお知らせ・・・そんな煽りを喰ってジャズの老舗『レノックス・ラウンジ』が昨年末閉店。 
NO-B 700
 歴史を途絶えさせてはいけないと、ここを買い取った方(ジャズ界では有名なレストランオーナー)は再開を模索しているようですが、元のオーナーが2ブロック離れたところで再開を考えているとのこと。
っで現在、店名の商標使用、権利でもめているんですって。。。
 どうか円満な着地点をみつけて下さい!

 つづく・・・

マンハッタンのホテル - 2013.08.20 Tue

 毎回ニューヨークに滞在する時は大我の食事の事を考えてキッチン完備のアパートメントを借りてました。
毎日お米を炊いて味噌汁を付け・・・徐々に辛い物や、ファストフードも食べれるようになった大我・・・今回はチョット楽させていただいて・・・また遠出する時の交通の便を考慮して、ペンステーション近くのホテルをチョイス。すぐ隣はエンパイアステイトビル。

 ホテルにチエックインしてすぐ外食に出かけたので、室内の設備などはチェックしなかった。
バスタブ&シャワー…問題無し、トイレも問題無し。TVとエアコンはデンバーのホテルと同じ日本隣国製。

 持ってきた入浴剤でホッコリ。
チャンネル切り替え、音量調整があまりにも遅いTVにも慣れたもの!
しかし、どのホテルも空調温度設定が低い・・・ほとんど22度(摂氏)。
外出から戻った時は非常に気持ちがいいのですが、しばらくすると寒くなってくる。
だから就寝前は27度くらいに設定しておかないとエアコン風邪にかかりそう。

 寝入りばな、なにやらカラカラと音が鳴ってる。
徐々にその音はガリガリという爆音に変っていき、しまいにはギュルッ、ガリ、ゴリ、ギュオーン、ドッカーン!
室内に飛び散るクラッシュアイス!???・・・床に転がるキューブアイス!???

 何が起きてんっ?!
冷静になって上を見上げるとエアコンが止まってる・・・スッキリ笑顔で。。。
設定温度を上げたもんだから、それまで製造し続けた氷が溶けだし一気に吐き出したエアコン君。
NO-B 1022
(証拠写真)
フロントに電話・・・「すぐ行くわ!」って言ってから1時間、誰も来ない。
フロントに降りて行き、「あんたとこのエアコン君、ゲロ吐きよったからなんとかセイッ!」
「部屋替わる?荷物持って!」・・・「夜中の2時やど!今ほどいたばっかりの物をまた荷造りせーってか?!」
「ほんじゃ、どーしたいのん?」・・・「荷物はそのままにして体だけ移る!」
って事で違う部屋に行ったんですが、寒い寒い!
また設定温度を上げたら同じ事が起きるのでは?・・・と考え元の部屋へ・・・暑いけど我慢しよう。。。

 早朝、氷が全て溶けた模様のエアコン君の足元は水浸し。
恐る恐るスイッチを入れたら快調に動き出したエアコン君。
最初から27度に設定しておいたら大丈夫そう・・・清掃のオバチャンに説明し外出。

 フロントに「別の部屋使ってないからなっ!くれぐれも部屋代、二重取りしないように!」って釘を刺しておきました!

 しかし同じクレームがないのでしょうかネ~?
あっそうか!日本の冬の時期に来ているアメリカ人・・・Tシャツ一枚の姿で平気ですもんネッ!?

 日本製家電の再席巻を願いつつ中盤戦が始まりました。挫けるもんかっ!

 つづく・・・



 

徹底してるぜっ!ユナイテッドエアライン!  - 2013.08.20 Tue

 内容、密度の濃い~~~かったWonderful World!New Orleansとお別れ。ニューヨークに向け出発ダァ~!

 また色々とトラブルがあってはいけないと、Z2が早めに空港まで送ってくれました。
「Z2アリガト!お世話になりました!」・・・「大我、また後で!」とブラザーはビッグハグ。
(また後で!・・・は、再会する予定になってるんです・・・NYで!)

 国際線じゃないのに2時間前にチェックイン。
定刻90分前、全ての作業を終え余裕のヨッチャンで登場ゲートへ。ギンギンに冷えた空港内、90分待ちは長袖が必要&不味いホットコーヒーでも軽快に飲める!
寒いな~って贅沢な事をいいながら30分経過・・・トイレに3回も行って60分経過・・・なぁ~んもアナウンス無し・・・怖々ゲートの外を覗くと・・・飛行機おりません。。。
???・・・定刻の20分前、「遅れます。」とアナウンス・・・何分遅れるか、どんな理由なのかの説明も一切無し。。。もちろん謝罪も。

 他の航空会社のニューヨーク行きは次々と飛び立っていく。
偶然空港内で再会したジェイソン・マルサリスさんも「それじゃ、またネ!」と空の旅へ。
その場で生活する事さらに60分・・・「○○ゲートに移動せよ。お前ら下々の飛行機はそこから出る。遅れるなよ!」とアナウンス。
「ざけんなっ!」といっても天下のユナイテッドエアー様には通じない。勉強済み!
「良かったァ~!やっと乗れるっ!」って空港内遊牧民が大喜びの大移動・・・「この人たち……ユナイテッドエアー様の恐さを知らんなぁ~?!」と思いつつ。。。
ゲート移動させていただいて外をのぞくと・・・やはり飛行機いない。。。

 しゃーない、後どんだけ待たされるか、また乗っても3時間半のフライトで食事もでーへんやろから、ってことで簡単な昼食をとる事に。満杯の待合席を離れる訳にいかないので、デリでお持ち帰りを探しホットドッグを注文。
一個5ドル!!!・・・プレーンのホットドッグ一個5ドル!!!・・・マンハッタンでも1ドルで買えそうなホットドッグが5ドル!!!・・・「はは~ん、このゲートに送られてくる奴らは出発遅れるって知っとるなぁ~?!、腹減って弱ったところに。。。一個につき2ドルくらいのバックか?お前ら!ユナイテッドエアーと結託してるやろっ?!」

 空港で4時間半生活させていただいて、ホットドックのノルマ達成?のころアナウンス。
「そろそろ乗ってもええよ!」って。
「チケットナンバー○○番から先に乗りや~」って。
でも、前の席の方から客入れするもんやから、機内通路大渋滞・・・こいつら頭おかしいんとちゃうか?って思うほうがおかしいんでしょうか???

 気持ち良く過ごせたニューオーリンズ・・・ことごとくそれをぶち壊す航空会社。

 巨大な湿地帯にサヨナラ。
NO-B 694
 「今度は違う航空会社でやってくるからネ~~~!」

 元々お昼過ぎにニューヨーク入りする予定だったのが夕方遅くになってしまい、市街帰宅ラッシュに巻き込まれるハメに・・・ホテルにチェックインできたのが18時半。
予定してた行動を諦めて夕食に。ホットドッグ1本しか食べてないので。
あまり探しまわる元気がなかったのでホテル前の韓国料理屋にIN。
NO-B 695
 米!やっぱり米がエエな~!
野菜タップリのピビンパ!9ドル!

 ゆっくり寝て、明日に備えよう!
・・・そんな簡単にはいきませんでしたが。。。

 つづく・・・

Tiger Quartet Live! in New Orleans サプライズ! - 2013.08.18 Sun

 セッティングも終わり演奏開始前・・・やはりお客さんはまばら。。。
「まァ、お店のスタッフ達と、身内とで楽しむか!」っと始めたんですが、直後次から次へとお客さんが。
演奏中、曲終わりごとになだれ込んでくるオーディエンス。
気を良くしたTiger Quartetはさらにヒートアップ!
店外角で行われてる大集団のストリートライブの爆音に負けじと結束するメンバー達。
割れんばかりの拍手と喝さいが扉から漏れるので、何事か?とまた人が集まる。
軽快な曲には笑顔で腰をフリフリ。鬼気迫るシリアスなナンバーに凄い集中力で聴き入るオーディエンス。
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 1stセット終了時点でメンバーは汗だく。お客さんはようやくドリンクにありつける状態。
沢山のお客さんが大我に駆けより、「サッチモ・サマー・フェスで君をみたんだヨ!それに感動してネットで君を調べたら、今日、ニューオーリンズでLiveをするって情報を得たんダ!だから宿泊を延長して今日の日を心待ちにしてたんだ。宿泊を延長して大正解!アリガト~!」と、観光客の皆さん。
また、「この前、WWOZ(ラジオ局)を聴いてぶっ飛んだ!君を生で体験しなくっちゃ!って、彼女と友達に声をかけて集合したんだ!いや~、やっぱり生がいいネ~!もう最高!」と地元の人たち。
「でも間に合って良かった!ニューオーリンズ時間で来ていたら、入れなかったところだったヨ。。。」って。

 歓喜の渦の中、この空気を持続させようと直ぐに2ndセットへ突入。
ドレッドヘアーを振り乱し肩に打ちつけ吹きチギルYirmey君!
ウッドベースの弦がちぎれそうな勢いで、体全体で弾きチギルGary君!
メンバーの興奮状態が異常・・・Z2にいたっては、メンバー紹介の自分のステージ名を、「そして私!キーボードは!ヨシタカ・ツージー!」って本名を叫ぶ始末!・・・日本人スタッフ大爆笑!

 入りきれないお客さんのために店扉を開放して音楽を提供。
ドラムの目の前、Yirmey君の立ち位置がなくなるほど、フロアーまで人が溢れかえって店内は熱気ムンムン!
OFFシーズンに入ったニューオーリンズ・・・でもこの一角だけはONのまま!
またもや大集団が・・・手には楽器を持っている・・・閑散としている街角でのストリートライブを諦めたミュージシャン集団。
でも、「コリャだめだ!俺らが入ったら他のお客さんが入れん。。。それに飛び入りをしようにも、足の踏み場もネェ。。。」って、Z2に挨拶、大我にお前スンゴイゼッッ!っとハイファイブして退散。
外に居て事情のわからない人たちが、空席が出来たと思いなだれこんで来る。。。嬉しい様な、いろんな人とセションしたかったので悲しい様な。。。
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 ドラムの搬入を手伝ってくれ、最初からかぶりつきで観戦してくれていたYirmey君の弟18歳(キーボード)と、15歳の妹(エレキベース)がシットイン。
この会場のテンションを落としてはいけないと、Yirmey三兄弟は毎日のストリートライブで鍛え上げたパフォーマンスを披露。
観客の一部となったGary君はリズムに合わせて「Tiger! Tiger! Tiger!」っと、ずぅ~と叫んでる!(観客の中で一番うるさかった)
Z2はピアニカで参戦・・・呼吸困難になり、曲エンディングを誤魔化す事態にまで。。。

 定員オーバーの店内は物凄いテンション!
扉の外も誰かが退店すれば・・・っと、チャンスを伺う鈴なりの人・人・人。
そんな中、観客の一部となって踊りまくり叫びまくりのGary君・・・そのGary君が一瞬、ピタッ!と静止・・・次の瞬間、彼のアゴが胸元まで落ちました。。。
「どうしたんやっ!?!?!?心臓発作かっ!?!?!?」
Gary君の視線の先・・・現れたんです!・・・怪物がっ!
ニューオーリンズ民の誇り、ミュージシャンの憧れ・・・Kermit Ruffins!!!
「か・か・か、カーミット???ほ・ほ・ほ・本物や~~~!」」飛び上がってビックリしたGary君、アゴを元に戻し、さっきまでのTigerコールからKermitコールに変更。
「Hey!Tiger!凄いことになってるネッ!?」って大我とハイファイブ。
後方に居る一般のオーディエンスも「エッ!?Kermit!?・・・どこ?どこ?」って会場は物凄い事になってしまいました!

 「Kermitさん、今日はあなたのお店でLiveでしょ?」
「サッサと切り上げてきたんだヨ!だって俺達のTigerのニューオーリンズ最後の夜だからネッ!」ってウィンク。
そして歌姫Nayoちゃんも登場!
「Kermitから電話があって、TigerのLiveに行くゾッ!ってネ!」
Kermitさんが現れるわ、Nayoちゃんの歌参加もあるわ、っで会場は贅沢色に!
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 楽しそうでしょッ!?いや!楽しすぎるゥ~~~!
会場の、このまま終わらないでくれ~!の空気・・・でも楽しいLiveほど時間が経つのが早い。。。
最後の最後まで、一滴残らず自分達の音を放出したTiger Quartet。観客の声援で胸がいっぱい!
「ありがとうございました!また会いましょう!」で締めくくり。

 ニューオーリンズ最後の夜、大感激の1ページをいただきました!

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 やり残したことはない!・・・のメンバー。
Gary君なんか、放心状態でした!笑!
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 お店のスタッフと!
「お世話になりました!また戻って来ます!」

 
 ニューオーリンズ紀行、これにて終了。
旅の途中、USA国内から、日本から、ヨーロッパから沢山の応援メール、手紙をいただきました。感謝感激です!
次からはニューヨーク紀行に入ります。その前に、無事ニューヨーク入りできるか???

 おっ楽しみに~~~!



 

Tiger Quartet Live! in New Orleans 本番前 - 2013.08.17 Sat

 朝から地元アメリカンフットボールチームの“SAINTS”ショップへ。
フレンチクウォーターにはニセ物が多いので、郊外にある公式ショップに連れて行ってもらった大我。
お目当てのTシャツをGetしたり、部活仲間へのお土産を選んだり・・・お土産を買うってことはこの街を離れるってこと・・・さみしいデス!

 お昼は名物のキャットフィッシュバーガー。「ウン!なかなかいける!」
Z2宅近くの大型ショッピングモールに寄ってまたまたショッピング。
それらをダンボールに詰め、郵便局へ。「無事届きますように!」

 今日がニューオーリンズ最後の夜・・・そして大我のLiveデス!
Yuki.jpg
(フレンチメンストリートにある会場『YUKI』の紹介看板…アットホーム感漂います!)

 夕方Z2宅でクールダウンして出発準備。部屋を見わたして、思い出しました!
レコーディングの時、ホーマー(Kevinさん)が忘れて行った、演奏の時に使う椅子を預かったまま。。。「昨日会ったのになんも言わんかったナ~?」と思いつつ、会場に行く途中Kermitさんのお店に届けよう!今日もLiveがあるから必要だろう!と・・・それに、Kermitさんに会えるのは昨日が最後と思っていたのに、もう一回会える!と。

 大我のLiveは20時スタート。KermitさんKevinさん達ののLiveは18時スタート。
(自分のお店のスタート時間は早いんデス!)
少しはKermitさんのステージを見れるかな?・・・っと19時位に到着。
店に近づいても音が鳴ってない・・・休憩時間?・・・ちょうどタイミングがええか?っと椅子を持ってZ2と大我は店内へ。

 入った瞬間、店内のオーディエンスが拍手喝采!
皆口々に、「待ってました!ヨッ!Z2~~~!・・・でも何やっててん!?トラブルでもあったんか?!・・・はよ、準備して、はよ演奏始めてくれっ!」って。
「???・・・オレ、今日はTigerのLiveで、別の店の出演なんやケド。。。」
「んじゃ、何しにきてん?」・・・「椅子届けに。。。」

 予定してたキーボーディストが来ていない&連絡も取れないとの事。
Kermitさんも、「ちょーどええとこに来てくれた!チョット弾いてってくれっ!」って。
「いやいや、もうすぐTiger Liveの準備に店に入らなアカンので無理ですワ。。。」
「そうか。。。ホンジャ、誰か、誰か別のミュージシャン段取りしてくれ!」
「誰か見つかっても準備に時間かかるから、Z2のキーボード、セッティングしといてくれへんか?!」
「いやいや、今から使うんデス。。。」って理不尽なやりとりが合って、Z2はアチコチ電話しまくり。

 しばらくして、キーボードの代わりにギターリストが見つかって、2時間遅れでLiveが始まったと。よかったよかった!

 20時前、大我はスネアドラム&シンバル類、Z2はキーボードを持ってお店入り。
Yirmey君が大我のためにドラムセットを持って来てくれた。Yirmey君、ドラムも叩くんデス!
「Tigerのために、オレが持ってる一番ええドラムセット持ってきたゼッ!」って、家族総出で搬入!
Gary君もウッドベース&エレキベースを持って時間通りにお店入り。
「♫Hold that Tiger!Hold that Tiger!Hold that Tiger!♫」って歌いながら。。。

 『今夜、一夜限りのショー!大我カルテット!』
でも心配ごとが。。。
会場直ぐ近くの交差点では、いつもの大所帯ブラスバンドが爆音でストリートしてる・・・でも今日は観客まばら。。。
そう、サッチモ・サマー・フェスティバルが終了したこの時期、ニューオーリンズはOFFシーズンに突入。
一年の内で一番人口が減る・・・はたしてお客さんが来るのか???

 つづく・・・

『KERMIT'S TREME SPEAKEASY』 - 2013.08.16 Fri

 TREMEにあるKermitさんのお店です。
Kermitさんはオーナーシェフ兼出演者。おばあちゃんから教えてもらった郷土料理の名シェフ。
大スターなのに庶民的!このギャップ、敷居の低さが皆を惹きつけるんですね!
注・Kermitさんの出演は週2回だけですヨ!(それでも時々休むみたいですが。。。)
Speakeasy.jpg
 夕方、仕込み途中に住人達と談笑するトランペット片手にエプロン姿のKermitさん。
白い上下の人はニューオーリンズ入りした時に遭ったTシャツ屋さん。(オカンは居ませんでした。)
見えづらいですがその奥の白い靴が大我。
何を談笑してたんでしょうか?・・・

 Dirty Riceさんに遭いたければココに来て下さい。
Tiger WashboardDirty
 レッスン!?肩からかける洗濯板~~~!
Dirty Rice先生にウォッシュボード(ラブボードともいうらしい)の手ほどきを受ける大我。
ティースプーンを適当に擦り鳴らす大我に、「チャウチャウ!・・・両手一緒に上下させて擦るのがまず基本ヤッ!」って。
洗濯板・・・日本のお婆ちゃん世代だったらグループ演奏できるかも?!

 ウォッシュボードが活躍する音楽のジャンルは“Zydeco”という音楽。
ケイジャンミュージックを基にしたフォークソングで、フィドル(ヴァイオリン)を主とした構成の音楽から、アコーディオンを主とした編成での演奏も生まれ、その時のリズムセクションとしてウォッシュボードが多用されるようになったとの事。
 ニューオーリンズではあまり見かけないようになりましたが、ルイジアナの南西部やテキサスのヒューストンでは今尚盛んなようです。

 ぞくぞくと集まるオーディエンス。
本日の出演はもちろん“Kermit Ruffins the BBQ Swingers”
Z2にKevinnさん、ドラマーだけ旧メンバーの“Jerry Anderson”さん。5年ぶりの再会。
Tiger Jerry
 ナント!Jerryさん、サッチモの孫にあたるんですって!
休憩時間、長~いこと語り合っていた二人・・・いや、一方的に!

 そして大我登場!
KermitLive.jpg
 Kermitさんがライブでよく演奏する曲にも初挑戦。
今夜でKermitさんと会えるのは最後・・・噛み締めるように叩く大我。
楽しいんですって!Kermitさんの音楽と、TREMEの空気。
最後の♫TREME SONG♫で乱舞するオーディエンス!ずぅ~っとこの時間が続けばいいのに。。。

 あさってでこの街ともお別れ・・・「すぐまた戻って来たい!」と強く願う大我でした!

 つづく・・・

The Mississippi River &Street Car - 2013.08.15 Thu

 メキシコ湾河口から160㎞さかのぼったところ、ミシシッピ川の源流から3,620㎞下ったところにニューオーリンズの街があります。
蛇行するミシシッピ川に沿う形からクレセントシティー(三日月の街)という愛称で呼ばれることも。
この街から河口にかけては巨大な湿地帯。少し掘っただけで水がでてくるので土葬が出来ない。だからニューオーリンズのお墓は建物になってる。
そんなお墓を廻るミステリーツアーってのがあるんですって!(VooDoo教の影響もあり?)
でもこっちはそんなん必要ないです!Z2が色んな人を紹介してくれるから!?(失礼!)


 その昔、沢山の黒人奴隷がここに連れて来られ売買された。
フランス領、スペイン領を経て現在に至るのですが、ニューオーリンズの極悪な環境の中でも先人達によって伝えられたリズム。
フランス人、イギリス人、スペイン人、カナダ・フランス領から大量に入植し、様々な音楽文化がもちこまれ、人種も混じりあい・・・奴隷制度の中から生まれたジャズ。。。ジャズが私たちの生活の一部になって楽しませてもらっているのですが、考えれば考えるほど。。。
River.jpg
 フレンチクウォータ対岸から1ドルのカーフェリーに乗ってみました。(チョット前まで無料)
車の乗降が早い速い!係員のオッサンが一人・・・車輪止めも無し・・・「サイドブレーキ曳いときや!」って口頭注意のみ。
日本ではぎょーさん係員がいますよね・・・車輪止めに沢山の注意書き張り紙・・・以前、兵庫のタコフェリーっちゅーやつに乗ったんですが、出航するまでが長い長い!

 写真中央、とんがった建物が北米最古といわれるセントルイス大聖堂。
カナダ・フランス領からミシシッピ川を南下しニューオーリンズにたどり着いた宗教・・・その中でゴスペルも誕生したんですね。。。 
やがてJazzはこのミシシッピ川を北上しシカゴを経由してニューヨークまでたどり着く。
そして日本へ・・・そして差別も弾圧も強制労働も圧政も戦争も知らない大我の体へ。

  この前タクシーに乗った時、行き先を伝えたんですがドライバーがわからない様子。
場所を調べようと携帯電話で誰かと話し始めたドライバーさんですが、何語をしゃべっているのかチンプンカンプン。
ところどころ地名などの単語は聴きとれるのですが、よ~く聴いているとフランス語のニュアンスが・・・んで気付いたんです。これがフランス語を語源とするケイジャン・フランス語!?もしくはルイジアナ・クレオール語!?かと。。。
今でもその言語を話すコミュニティーがあるんですって!

 この地でJazzが生まれた必然性はわかりますが、その時代の環境を考えると複雑な心境です。
でも!雲がかかる気持ちを払拭してくれるのがKermitさんの音楽!・・・楽しくさせてもらって感謝デス!

 午後からはフレンチクウォーターにあるCD&レコード&ミュージシャン雑貨販売の有名店『LOUISIANA MUSIC FACTORY』で、2年前に天国に召されたLEGENDS OF New Orleans“Uncle Lionel”さんのTシャツと、Kermitさん15年前(大我が生まれた年)の初アルバムをゲット。
(エアコン休憩&トイレ借用も含まれてます!・・・トイレの鍵、壊れてます!・・・おしり丸出しを見られた大我でした!)

 次はニューオーリンズが舞台となる映画の世界へ。
ニューオーリンズがロケ地となった映画がたくさんあるのですが、古くは大我も良く観る、1947年ルイ・アームストロングとビリー・ホリデーが出演したその名もズバリ『ニューオーリンズ』。
最近では(最近でもないか。。。)1984年クリント・イーストウッドの『タイトロープ』。1993年ジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンの『ペリカン文書』。2008年ブラット・ピットとケイト・ブランシェットの『ベンジャミン・バトン』etc.

 ニューオーリンズといえば、世界最古150年以上の歴史を持つ路面電車(Street Car)が走る街。
“Desire”・・・“欲望”行きの電車・・・1958年公開されたヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドの『欲望という名の電車』
Streetcar.jpg
 当時の車両、内装がとても美しい。
笑顔で“欲望行き”に乗車した大我・・・大我の欲望?・・・なんなんでしょうか?!


 つづく・・・


Satchmo Summer Festival 2013 vol.2 - 2013.08.14 Wed

 ジャズフェスの最終日。
その大トリを飾るのは、サッチモの再来と称賛され、ニューオーリンズの財産であり、TREMEの誇り、大我のヒーローであるKermit Ruffins 率いるthe Barbecue Swingers!!!

 会場のルイジアナ博物館(旧造幣局)敷地内の『Red Beans & Ricely Yours Stage』は、立錐の余地も無い人だかり。
BBQ Swingersの面々がバックステージで待機する中、ファンに揉みくちゃにされながらKermitさんが到着。
 そしてステージ上へ!物凄い大歓声!
いつもの、「All Aboard?!(みんな船に乗り込んだかい?!)」の掛け声で始まり、オーディエンスのハートを一気に鷲掴みにし躍らせる・・・笑顔にさせる魔法にかかったかのような幸せ万滴空気がパァーっと広がる!
サッチモの再来と称されてますが、トランペットの音色にしても歌声にしてもマネではない。
レコード会社や仕掛人にキャラクターを強制されているのではなく、独自の解放感がある。
ものマネだと飽きるのでしょうが、聴き終わりたくない幸福感が続き、体が勝手に彼の脈を受け踊らされる。

 楽しい楽しい音楽が続く中、マイクを握ったKermitさん。
「みな、よくきてくれたネ!ここで俺の友達を紹介するヨ!オレはこの前、彼のレコーディングに参加してきたんだ!もう、アメージングだったよ!ルイジアナ州のマスコットはTiger!でも日本のTigerがこの会場に来てくれたんダ!紹介するヨ!Tiger!~~~on Drums!!!」

 足でカウントを入れ、レコーディングした曲を始めた瞬間、この曲を「待ってました!」とばかりに大歓声!
Fes Kermit3
 Kermitさんが白の衣装で来るのは予想してました!
前日のエリスさんが、ルイジアナ州のカラーである紫を着用してくるのも!
普通、メインの大物と色がかぶったりすると嫌がられる事が多いのですが、Kermitさんもエリスさんもそんな事気にしないはずっ!彼らの音楽に溶け込みたいという欲望からデス!

Fes Kermit4
♫ Hold that Tiger ! Hold that Tiger ! Hold that Tiger !♫
♫ Tigerを捕まえろっ!♫っと熱唱するKermit さん。レコーディングしたメンバーだからノリも抜群!
見て下さい!ホーマー(Kevinさん)と大我のニコニコ光線!

 途中、右側をみて笑いだす大我・・・
Fes Kermit
 ウォッシュボーダーのDirty Riceさんが参戦!
Fes Kermit2
 なにかウズウズしてたのか、凄んごいテンションで擦りまくります!
大我に近づいたり、向けてるこのカメラに向かってきて“ドヤッ?!顔”連発のDirty!

 このバンドの要、吹田の星!
Fes Krimit Z2 
 「ヨ・シ・タ・キ Z2!」
Z2のソロも凄んごい盛り上がるっ!ってか、いつもニッコニコ笑顔でそれを喜んでるKermit!
Kermitのやろうとしている事を先読みして種をまいたり、アドリブの応答を瞬時に入れたり、美しいハーモニーやヤンチャなハーモニーを入れたり・・・二人のやりとりを見ていると、こっちまでハッピーに!

Fes Kermit5
 大我のドラムソロに聴き入るKermit!
会場に向かって「アメージング!」とばかり目をパチクリしたり、「ワォ!」と叫んだり、盛り上げ上手!

Fes Kermit6
 「スゴイゼッ!Tiger!!! on Drums!!!」

Fes Kermit7
 会場も総立ちでヒートアップ!
「Tiger!」「Tiger!」「Tiger!」っと皆凄い歓声!

 「Happy Birthday SATCHMO !!!」と叫ぶKermitさんのサッチモに対するリスペクトで閉幕。

 二日間、スタイルの違う両レジェンドのパフォーマンスに触れ、沢山の事を学んだ大我。
大我の取り組みを瞬時に音で理解してくれ、少年でもちゃんとリスペクトしてくれる懐の深さ・・・5年前“我が街”に訪れてくれたことを心に留め、再訪をとても喜んでくれた。

 誰しもがこんな機会を得られるものではない。
音楽の神がいるとすれば、過去と未来を目には見えない糸で通信させ、乗せる船や寄港地なども決められているんじゃないか?・・・と想像させられた二日間でした。


 つづく・・・

日曜礼拝とサンデーランチ - 2013.08.13 Tue

 朝早く起きてZ2号で出発。
スコールで車内びしょ濡れになろうが、車を盗られてもいい人は少し窓を開けた状態で駐車しておくでしょうが、ココでは普通、ガラス窓はしっかり閉めたまま。だから最初乗り込む前、車内のオナラを排出する様のにドアを全開にして乗りこまないと、もう大変!ハンドルを握る方は仕方ないですが、どこもかしこもアッチアチで火傷しそう。。。

 「アッツ!アツ!アッツ~!」とハンドルを握るZ2。
ミシシッピー川を渡りWest Bank地区へ入り走る事約20分。チョット田舎な黒人住宅街にある教会へ到着。

 Z2がキーボードを務める教会の日曜礼拝。
入口で、綺麗に着飾ったご婦人や正装した紳士達が、「おはよう!ごきげんいかが?!」と声をかけてくれる。
一見さんの東洋人に優しい笑顔で声をかけてくれる。
日本で時々体験する、常連さんでいっぱいのジャズクラブや喫茶店に入った時に感じる“よそ者感”が全くない・・・そんな視線も全く感じない・・・少し覚悟はしていたのですが。。。

 キーボードセッティングの時間から来たのでまだ礼拝者は少ない。
後方に着席しているとお世話係のオバチャンに、「もっと前に座ってもいいのヨ!」と声をかけてもらうも、初陣にしては早すぎると丁寧にご辞退。
次から次に集まって来られるご婦人方。ちょっと遅れて子供連れの殿方。日曜の子供の世話は殿方って感じです。

 ギュウギュウ詰めになってきた教会。
大我の隣、前方、後方の皆さんが次々に手を差し伸ばし、「おはよう!」とニッコリ笑顔で握手してくれる・・・なんとも穏やかな、優しい空気が教会内を包みます。

 ゴスペルクワイヤーが登場し礼拝の開始。
読み書きが許されなかった時代、黒人達は音楽や聖書の内容をコールアンドレスポンスで口から口へと伝え、手を叩き足を踏み鳴らすことでシンコペーションを生んだ。
 牧師さんの説教で皆の血が熱くなっていくのがわかります。
「今日ここに、友が来られました。皆さんで祝福しましょう!」と大我達のことも。
クワイヤーが荘厳な歌を歌いあげ、過呼吸で倒れこむ女性も。
Z2なんか幸せオーラ全快で弾きちぎってました!
神の“血”と“肉”をいただき、地域の平和と世界の平和をお祈り。
 厳粛な空気の中で行われる白人霊歌と礼拝はチョット窮屈で眠気も誘う。。。
血沸き肉躍るこのような礼拝・・・体が自然と興奮・・・緩急があるので心も落ち着く・・・信者ではないのに、最初から何の疑いも無く平等に接してくれる・・・身体の栄養となりました!

*礼拝中の写真は遠慮しておきました。

 約2時間の貴重な体験をさせていただいた大我。
最後の礼拝曲が流れたとき、ホーマー(Kevin氏)さんが大我を手招き。
(30分遅刻で現れたホーマーでした・・・噂通りの遅刻魔!)
皆さんが退場して行くまで演奏に参加させてもらった大我。
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 皆さんが退場したのを見計らってセッションの開始!
この前録音した大我の新曲で盛り上がるカルテット!オバチャンたちがまた戻って来て踊ってました!

 外に出るとおばさま達がてんこ盛り大我に寄って来て、「よくきてくれたわネ!神の御加護を!」と。
そしてみな口々に、「チョットお訪ねしてもいい?・・・あなたの着ているお洋服はどこで買ったの?・・・孫達にも是非それを着させたいワッ!」と。
「あの~~~、ニ・ホ・ン・ですゥ。。。」
「あらら、ジャ・パ・ン。。。ドラムを叩いてたからてっきりこの辺りに住んでらっしゃるのかと。。。それは無理だわネ。。。残念!」って。

 背中に3つ、左胸に1つの十字架のエンブレムが付いた白いポロシャツでした。

 キーボードを撤収したZ2、「あ~~~腹減った!」
「大我!行くゼッ!俺オススメのステーキ屋!」っと、車をぶっ飛ばすこと10分、郊外にあるステーキ専門のレストランへ。
TigerZ2.jpg
 650gのTボーンステーキ!
ナント炭火で焼いてあるので、日本人の味覚にGood!それをレアで!久しぶりのレア!
「礼拝の時の“血”と“肉”は少なすぎたから!」・・・このバチあたり!
コッチに来てからチキンとターキー続きだった大我は大喜びのヨダレ全快!
大量のサイドディッシュも付いてくるので腹いっぱい。
ココは全て美味しく、ニューヨークの半額くらい・・・いや~満足満足!

 廻りを見わたすと礼拝帰りの家族連れが沢山。家族の恒例行事なんでしょうネ?!

「さあ!今日も一日ガンバルぞ~~~!」

 つづく・・・

Satchmo Summer Festival 2013 vol.1 - 2013.08.12 Mon

 ニューオリンズ夏の最大級フェスティバル。
4日間開催されるフェスですが、3日目と最終日のトリに現地大物ミュージシャンバンドが出演します。
その3日目と最終日に、それもニューオーリンズのエンペラー&スーパースターのバンドに参加してきました!

 先ずは3日目の報告デス!
この日も酷暑、極湿度!朝からZ2とコインランドリーに行き大量の洗濯。
(ランドリーの機械に4ドルぼったくられる悲劇にも遭いましたが。。。)
名物のスコールは家に居る時やLiveハウスの中に居る時だけ。あとは、体の芯まで照りつける日差しと、サウナ状態の湿度にコテンパンにやられ続けました。
乾燥機にかけている間にジャケット写真撮影などにも出かけたのですが、汗でファインダーが覗けない・・・しかも日差しが強すぎて撮り終えた写真が見えづらい。

 大量に水分補給してフレンチクウォーターにあるジャズフェス会場へ。
会場に近づくにつれ人、人、人の波・・・会場内はすし詰め状態だから見ているだけで鼻腔がうっ血する感じ!

 会場はルイジアナ博物館(旧造幣局)の特設ステージ。
大きなステージが二つ。今日はその内の『Cornet Choop Suey Stage』

 バックステージでエンペラーとJasonさんにご挨拶。
そして、エンペラーEllis Marsalis カルテットがスタート!
会場のオーディエンスは尊敬の眼差しで聴き入る・・・数曲後、エリスさんがジェイソンさんのところまで行き何か問うてる感じ・・・「Tigerはどこで待機してる?」って心配されてたみたいです。

「日本から来た私の友人を紹介します!素晴らしいドラマーです。彼の演奏が皆をハッピーにさせてくれるでしょう!・・・Tiger!」
サッチモの看板が見守る中、大我登場!
Fes Ellis3
 「わァーッ!」っと歓声があがったあとシ~ンと静まり返るオーディエンス。
エリス氏の軽快なイントロがはじまり大我も「あ~、あの曲ですネ?!」ってな感じで溶け込み開始!直ぐに体を揺らし始めるオーディエンス。
Fes Ellis4
 もちろん事前の打ち合わせなんかありません。
曲の進行の中でカルテットの楽器会話が展開される・・・オーディエンスも興味津津・・・ジェイソンさんとはレコーディングで何曲も演奏しているので、時々二人顔を見合わせニッコリしながら楽しんでる・・・そして大我のドラムソロで会場はヒートアップ!
Fes Ellis5
 演奏後エリスさんに挨拶する大我。
「みなさん、彼がニューオーリンズに来てくれたことを私は嬉しく思います。そして彼とレコーディングして、このサッチモのフェスで一緒に演奏出来た事も大切な意味があると思います!」
 会場は割れんばかりの拍手喝采!ありがたいことです!
Fes Ellis6
 終了後のエリスさん、ニッコニコ!
「Tiger!楽しかったヨ!ボクはもう年だから日本に行く機会はないと思うから、またココに戻ってきておくれ!」
「わかりました!また絶対戻って来ます!それまでどうぞお元気でいて下さい!」

 ココに居る事、ココで演奏している事、不思議?・・・いや、必然?・・・Jazzの継承は生前から決まっている。そう感じたステージでした。

 帰り道、沢山の人があとから追いかけて来て、「素晴らしいステージをありがとう!」と握手を求められ、日本式のお辞儀。大我がステージ上でエリスさんや観客に頭を下げてお辞儀してたのを見ておられたんでしょうネ!?
「エリスさんのバンドと…なにの違和感もなくパフォーマンスされていたのは驚いた!」
「来年も来てネ!」「いや、日本にもいきたいな!」「幸運を!」と声をかけていただきました!

 こうやってJazzの輪は広がって行くんですネ! 

 つづく・・・

WWOZ出演! - 2013.08.11 Sun

 ルイジアナ州最大のラジオ局に招かれ出演してきました!
5年前に続き二度目の出演。今回は生放送の生演奏付き!ってことで、最終日に予定してる大我Liveに参加してもらう若手ベーシスト、ゲイリー君を迎えに。
「Z2、ウッドベースかエレキベース、どっち持ってったらエエ?」
「そうやな、こっちは大我達も乗るからエレベのほうがエエな~!」
「ヨッシャ!リョーカイ!エレベ準備して待っとくわ!」って電話。
数十分後、ゲイリー君宅前に到着。玄関に突っ立って待ってたゲイリー君・・・ウッドベースと一緒に。。。
「お前は元大我バンドのベーシストかっ!?」って全員合唱!・・・居るんですネ~、ニューオリンズにも!!!
お迎えが来る前に玄関に出て待機してるなんて・・・その行動はニューオリンズではありえないパーフェクト!なことなんですが。。。さっき連絡を取り合ったばかりの数十分の間に。。。彼の頭の中に何が起こったんだろう。。。
 車中で挨拶。「ユー、タイガー?!オレ、ゲイリー!タイガー、タイガー、タイガー、ガオッ~!」を連発。。。この先心配。。。

 局近くに車を止めスタジオに向かう大我&Z2&ゲイリー。
Tiger NO2
 生本番直前に滑り込みセーフの、レコーディングにも参加して貰ったテナーサックスのイヤーミ君。
「ミズ、みず、水、ありましぇんかぁ???」っと汗だく。自転車で来たと・・・でもリードと喉を潤す暇もなく本番スタート!
 激しい演奏を2曲……ルイジアナ州全域に響き渡ります!
DJブースなんかスタッフがてんこ盛り集まって来て笑顔の拍手喝采!
でも大我は終始、ゲイリー君の方を見て笑ってる。
「なんで?」って後で聞いたら・・・「ゲイリー、アイツ、体と顔の表情だけでベース弾いとる。弾き間違ってもノリノリの笑顔でごまかしよるから、見てたら笑けてきた!」って。
wwoz.jpg
 DJとのやりとり・・・
日本の何処から来た?とか、ニューオリンズは何回目か?とかあって、「好きなドラマーは?」の質問に「エルヴィン・ジョーンズ!」と答えた大我にイヤーミ君とゲイリー君は大喜び!
その直後のゲイリー、「エルヴィン?!ワオッ!・・・タイガー!ガオッ~!」×10回……ウルサイウルサイ!

 最後に、レコーディングしたばかりのKermitさんとの曲を、ミックスダウンしていないまま世界初放送で電波に乗せました!
 その間もやたらはしゃぐゲイリー君。
「Hold That Tiger! Hold That Tiger! Hold That Tiger!」×30回。
横でイヤーミ君は「誰か、ミズ、みず、水、持ってましぇんかぁ~~~?」って。

 このカルテットでニューオーリンズ最終日、公演します。。。なんか心配。。。
 
wwoz2.jpg
 DJ&Tigerカルテット!

 最後にDJが、「リスナーに何か伝えたい事がありますか?」と質問。
「はい!この場を借りてラジオを聴いてる皆さんにお願いがあります!」
「5年前にお世話になった“DONNA'S”のオーナー、チャーリーさんを探しています。カトリーナが来て大変だった時期にボクのためにLiveをやってくれました。そのお礼をもう一度伝えたいです。チャーリーさんがこの放送を聴いていてくれてたら嬉しいんですけど。。。だれかチャーリーさんの事をご存知でしたら伝えて下さい。。。Tigerが戻って来たと。。。最終日にフレンチメンストリートにあるお店でLiveをするので、是非会いたいと。。。」

 DJブース内の女性スタッフの目に光り落ちるものが。。。

 つづく・・・




サッチモにご挨拶! - 2013.08.10 Sat

Jazz発祥の地、『Congo Square』にやってきた大我。
ハリケーン・カトリーナ来襲の2年後に訪れた時、ココは未だ荒れ放題の入園禁止状態。
最近、ようやく整備が進みルイ・アームストロング公園復活。

LAPark2.jpg
 「sir.SATCHMO!逢いたかったデス!」
「あなたをリスペクトする“Satchmo Summer Festival”にやって来ました!明日、明後日、ヨロシクです!」

LAPark.jpg
 “聖者の行進”!

 このパーク入口の、道路を挟んだ正面にあるお店。
LAPark4.jpg
 5年前、初のニューオリンズLiveを行ったお店、『DONNA'S』
現在は閉店状態・・・「チャーリーのおっちゃん、どうしてるんやろか?。。。」と、オーナーのことが心配。
ハリケーン後、店を休店にして別の州に移住していたチャーリーさんは、大我がLiveできる場所を探しているとの噂を聞き付け、その1日だけニューオリンズに戻り大我のLiveを開催してくれた。
会場のオーディエンスに対し、「みんな聞いてくれ!Tigerがニューオリンズで初めてGIGをしたのが俺の店なんだ!俺は光栄だよ!それをニューオリンズ中に伝えてくれ!」って高らかに自慢してくれた。。。

 今回、「もしかしたらチャーリーはニューオリンズに戻っているかも。。。」との噂を聞いていたのですが、皆に聞いても不明。「ニューオリンズにおる間にチャーリーに会ってあの時のお礼をもう一回伝えたいナ~。。。」

 夜のパークも訪問。
LAPark5.jpg
 ここから後がトレメ地区です。ようするにこの前の道がフレンチクウォーターとの境。
昼間のパークは安全な方ですが、夜は出歩かない方が。。。
でもどうしてもこの電飾看板と一緒に撮りたくて。。。
エンジンをかけたままの運転席のZ2・・・「早く!早く!」と急かされました。

 「せやっ!明日!明日のアレでチャーリーを探そう!」

 つづく・・・





KermitのLiveに!vol.2 - 2013.08.09 Fri

 Live1stセットの途中、なんとも怪しげで派手なオッサンが店に入って来た。
どこかで見たような?・・・「せやっ!あのオッサンやっ!」と叫ぶ大我。

 ニューオリンズに来た初日、TREME地区にあるライブハウスに行った時、Z2に紹介してもらったオッサン。
「ヨウ!Zッ!」・・・「ヘイ!Sleeping!」
「日本から来た友達で・・・」 「そうか、連れか?!・・・どっから来たん?」 「日本から」 「日本のどこや?!」 「京都!」 「東京?!」 「いやっ、京都!」 「東京?!」ってな会話した様な……
 彼の職業は車の修理工・・・Z2号専属の修理工・・・車のボディーのことならなんでも修理してしまう、街一番の修理工。

 Z2がニューオリンズに居を構えた最初の頃、車の修理の事で何処に頼もうかと街のミュージシャンに相談したところ、皆が口を揃えて彼を指名。
ほんで怖々最初に依頼した時、仕事が早いわ!約束期日を守るわ!日本人のZ2からボッタくらないわ!っで、以降Z2号専属の修理工に。

 でもオモロイんです。修理したパーツ・・・みな色が違うんです・・・。
考え方ですネ?!バンパーの色が違ったって役目を果たせば問題なし!ドアやトランクの色が違ったって開け閉めができれば吉!キーボードをいつも積んでおかないといけないZ2にとって、完璧な色の部品が入るまで待ってられない!それに、路上駐車天国のこの地で自分の車を探すのに“ブチ色”はとてもわかりやすい!

 もっとオモロイのが・・・
Z2の車は運転席側のカギが壊れてる。だから助手席側から乗車しないといけないので面倒くさい。
「Sleeping!コレなんとかならんか?!」 「・・・ワシ、そういうのん、苦手。。。」だって。
 
 初めて会った時は小汚い服装で、音楽を愛するただの酔っ払い状態。

 そんな彼がエッライお洒落して来たもんだからわからなかったんデス。
ビール片手に各テーブルをウロウロするわ・・・挙動不審のオッサンやと。。。

 大我の出演も終わり2ndセットの始まり。
演奏中でもステージの前やらを何度も横切ってる・・・派手な服装だからエライ目立つ。

 そしてマイクを握ったKermit・・・そのオッサンに注意でもするのか?っと思ったらステージ上へ紹介。。。
そう!彼はヴォーカリスト!
Tiger Kermit Live Gem7
 物凄~~~く気持ちよさそうに熱唱する“Sleeping Giant”!・・・殆んどの人が本名知りません。。。
熱が入り過ぎて、Kermitもメンバーも大笑い!誰かが介入しないと、なんコーラスも歌ってしまうので、Kermitにマイクを返却させられてしまってました(笑)
 ステージを降りた後、自分のCDを持って各テーブル廻り。積極的デス!

 後で聞いたんですが、「なんでウロウロしてたの?」か・・・
「Kermitが俺が来てるのを気付いてないんちゃうか?!って、・・・1stセットで呼ばれへんかったからメッチャ心配しててん!」って。。。「そんだけ派手やったら、誰でも気付くっちゅーねん!」
(写真ではわかりづらいんですが、エッゲつない派手なオレンジ色デス!)
Tiger SleepyG
 「Z2のヤツ、そろそろ事故らんかの~~~?新しい歌、覚えよ~思とるさかい。。。」って。
修理に出す時、引き取りに行った時、必ず家の中に引きずり込まれるZ2。
車のことなんかそっちのけで、「Zッ!、キーボード弾いてくれっ!」って始まり、ベースを片手に自分の持ち歌増やしに協力させられるんだって!ベース???そう、ベーシストでもあるんです!

 Sleeping Giant!前向きダゼッ!

 つづく・・・

KermitのLiveに!vol.1 - 2013.08.08 Thu

 待ちに待った“Kermit Ruffins BBQ Swingers ”のLive!・・・この前『VAUGHAN'S』のLiveがキャンセルでしたからネ!

 South Rampart St.にある『Little GEM Saloon』へ、そのバンドのピアニストの車でGo~!
ニューオリンズに来てこんなお洒落なクラブはロイヤル・ソネスタのジャズクラブ以来。
ほんでもって、満杯のお客様の7割が白人さん・・・これもロイヤル・ソネスタ以来。観光客が訪れやすいところですからネ~?!それに、テレビドラマのヒーローが出演っていう事もあるのでしょう。。。

 でも本来、未成年は入店禁止・・・他の地区の危ない場所にあるクラブも同様・・・まァ~元々、そんな所に子供が出没することはないですからネ~?!
しか~し、大我はミュージシャンです。出演するミュージシャン達がゲストとして入店させてくれる。ありがたいもんです!
 5年前なんかメッチャ面白かったデス。なにせ、9~10歳くらいの子供がダークな所に出没するものだから、周りの観客は一瞬???な状態。
???な中、頭を働かせて、「そうか!君か!君がTigerダネ?!ラジオで聴いたよ!」とか、「友達がこの前君の演奏を観たんだ!って興奮してたヨ!」とかで納得。
 ミュージシャンであるとお店も住人も大切にしてくれるんです!

 満席の店内、1時間遅れでLiveがはじまりました!(ニューオリンズの常識デス!)
お洒落でカッコイイし、おちゃめで人なつっこいKermit!温かいハートで音楽を奏で、観客を包み込む・・・
あァ~なんて幸せな音楽を放出するんだろう!・・・苦境や逆境、生い立ちや人種の壁、一瞬にして全てを呑みこんでしまう彼の音。
 そんな彼のレギュラーピアニストを務めるのが吹田のヒーロー、関西の雄、大我のブラザー、このライブサルーンまで車の底をガリガリ路面に擦らせながら走らせてくれた、“Yoshitaki Z2”!「Yo-Shi-Ta-Ki」・・・最後が「Ki」?
ホントは「Yoshitaka/ヨシタカ」なんですが、ボス(Kermit氏)は「ヨシタキ」と呼ぶ。
普段、彼もその仲間も住人も「Z2!」と呼ぶのですが、ステージ上での紹介はファーストネームをくっつけて紹介してくれる。
ボスは何回も挑戦してくれたそうですが、言えない・・・「カ」がどうしてもしっくりこないみたい・・・最初の頃は「ヨシタ。。。???」で止まってしまってテンポが悪い・・・今ではZ2も諦めたみたい・・・ボスが「キ」で押し通すんだから。。。
「キ」でクレームがつかなくなったボスは、今では物凄い勢いで「ヨシタキ・ジーツー!オン・ピアノ!」っと絶叫してくれる!
我が家で分析の結果、「テリヤキ」「スキヤキ」が頭から離れないんじゃないかと・・・メンバー紹介の時、いつも笑ってしまいます!
 ちなみに、トレメ地区に住む「ヨシタキ」の友人達は今では「Z/ジー」!のみ・・・「2」がなくなってる!
「ジーッ!」「ヨウ!ジーッ!」「ゲンキカッ?!ジーッ!」っと・・・そんだけ愛されてるってことですネッ?!

  ほんでもって大盛況の中、大我登場!
Tiger Kermit Live Gem3

Tiger Kermit Live Gem4
 「みんなに紹介するヨ!日本から来たブラザー!Tiger~!」(言いやすい愛称で良かった!)
「この前オレは彼のレコーディングに参加したんダ!15歳ダゼッ!凄いダロッ!?」

 本日のベーシストは、身内の結婚式で参加できなかったホーマー(Kevin氏)に代わって・・・
Tiger Richard Morton
 Richard Morton氏。
大らかで優しいジェントルマン。日本の食事が大の好物とのこと!休憩時間に沢山オシャベリできました!

 楽しい楽しいライブ!・・・でもさっきから、エッライ派手なオッサンがウロウロしてる・・・それもどっかで見たような?・・・


 つづく・・・
 

再会とレコーディングvol.5 - 2013.08.07 Wed

 現れました!大我のヒーロー!!!

 二日間のプレイヤー選定・・・ここのスタジオスタッフも驚き、そして楽しんでました。
「初日と二日目の違い・・・全く違うレコーデュングをしているみたいで楽しいよ!ナイスコーディネートだね!」っと親指立てて!

 Corey氏が現れニューオリンズ色が高まったのですが、大我のヒーローと、今回どーしても入れたかった楽器をぶら下げたデッカイ男の登場でそれがグッと濃厚に!

 今回すべてのミュージシャンが指定時間通り、あるいはそれよりも前にスタジオ入り。
「ホンマにミラクルやっ~~~!」と驚きまくっていたZ2です!
“どーしても入れたかった楽器をぶら下げたデッカイ男”なんて1時間も前からスタジオ入り・・・ある意味、事件でした!

 そのヒーローが現れた瞬間、空気が変ったのです!
楽しい楽しい色に!・・・ハッピーで幸せな色に!・・・空気が陽気な彩りに!!!

「Hey!Tiger!ヒサシブリ!オレと同じぐらいになっちゃって、ビックリダ!」とビッグハグ!
今回レコーディングの“大トリ”、ニューオリンズが世界に誇るスーパースターKermit Ruffins氏の登場です!

Kermit-Tiger.jpg Kermit Tiger
 5年前のヒーローと、今回のツーショット。

 昨日と先程までの録音は、各ブースに分かれてのテイクでしたが、この方とのレコーディングはLive感覚で録りたい!と、日本を発つ前から企画していたので、ピアノが設置してある大ブースへドラムセットやベースを引っ張り出し再セッティング。

Kermit lounge
 セッティングの間、控室で戯れるメンバー達!
とにかくKermit氏はオチャメで、冗談連発で皆を笑顔にさせるんデス!
同じ目線で誰とでも接するその態度はいつも変らず・・・彼の心と体のベースであるトレメ地区の人たち皆、彼を愛し、尊敬し、心のより所としているんデス!

 そして、そのトレメの住人で、Kermit氏の盟友にも参加を依頼していたんです。
日本ではほとんど知られていない楽器の奏者、Anthony Richardson氏・・・通称“Dirty Rice”!
ニューオリンズ郷土食の名がニックネームのDirty Rice On Washboard!
そう!洗濯板~~~!(シンバルと同じ素材のれっきとした楽器、楽器屋さんに売ってます!)
washboard.jpg washboard Dirty

 準備が整い、いよいよ録音開始。
ブース内に集まるメンバー。よく考えるとドラマーだけが違う、ニューオリンズを代表する超人気バンド“Kermit Ruffins The BBQ Swingers”・・・それに贅沢にもトロンボーン&ウォッシュボードも入れた超豪華メンバー!・・・「もうこれでヤツ(現・ドラマー)はクビだねっ?!」っと皆を笑わせ、「一発テイクでいきます!」のプロデューサーの掛け声とともにKermit&Tigerのスペシャルセッションのスタート!

Kermit Tiger corey Kermit vo corey
 依頼していた曲はTigerにちなんだ曲。
Tiger NO
 「Tigerを捕まえろ~!」っと軽快で楽しい曲!

 なんて幸せな時間なんでしょう!ハッピーなトランペット!ルイ・アームストロングの再来と評される歌声とパフォーマンス!・・・このまま続いていてくれっ!終わらないでくれ!っと!

 1曲だけの約束。。。
「ビューティフル!」っとKermit氏・・・もっともっと聴きたいのですが、素晴らしいテイクだし録り直しなんて必要ない・・・と諦めたその時・・・「もう一曲なにか録ろうか?!」とKermit氏!
録る!録る!録るゥ~~~!録らせてください!契約書、直ぐに手直ししますからァ~~~!

 チョイスしたのが、初日ピアノトリオで録った曲。
チョイ昔、よくありましたよネ~?!同じ曲をなんテイクも入れたアルバム・・・でも、これは違います!
全く違うイメージで録れるはず!「え~~~!おんなじ曲入ってたん?!」ってリスナーには後悔させない!

 そして本番。もちろん一発テイクで!
1曲目はアップテンポ。そしてこの曲はミディアムテンポ。
楽しく明るい曲なのですが、Kermit氏のトランペットの音色と歌声・・・涙がでるんです!。。。種類はハッピーな涙!
この瞬間、アルバムタイトルが決定しました!この歌の歌詞にでてくる単刀直入な表現に!

 この2曲、ニューオリンズではスタンダード中のスタンダード・・・ 終了後聞いたのですが、Kermit氏は今まで1回しか録音した事が無いと・・・15年前のアルバムにこの2曲・・・それもこのスタジオで・・・たぶん、ず~っと前から決まってたのか?・・・そう感じた瞬間でした。

Kermit Tiger drums
 「Tiger!ビューティフルな演奏!楽しかったゼッ!…あとで逢おう!」とお別れ!

 全米で大ヒットした社会派ドラマ『TREME』に本人役で登場するKermit氏。トレメのヒーローなんです!


 つづく・・・

再会とレコーディングvol.4 - 2013.08.06 Tue

 3曲目に登場するプレイヤーが一番心配・・・はたして時間通りに来るか??現れるか???
約束の時間まであと少し、スタジオブース内で休憩&次の準備。 
なにか気配を感じ、レコーディングコントロール室を見るとなにやら騒がしい。。。
ガラス越しに写るは長身のチンピラと舎弟らしきなのが二人・・・なんかヤバイことになってるのか?とコントロール室へ。

 スミマセン!トロンボーンの名手、Corey Henry氏とそのヤジさんキタさんでした!
それも約束の時間ピッタリに登場!・・・「シンジラレヘン!」とビビるZ2。(この事が事件ではないんですヨ!)

 3曲目はニューオリンズのスタンダード中のスタンダードをチョイス。
通常、歌バンでの演奏が多いのですが、歌ではなく、どうしてもトロンボーンでやりたかった曲なんです。by P.D

 進行を説明する大我。
corey kevin
 Kenin氏とも打ち合わせ・・・まじめヤンッ!

「OK!OK!ンジャ~ヤルべッ!」と、なにかせわしい・・・
ほんでもってリハーサルなしの本番!

 最初の吹きだしから4小節で鳥肌全開でした!
涙が出るほど美しすぎる音を紡ぐこのチンピラ!・・・スミマセン!
文句なしの一発OKテイク!恐れ入りました!

 が。。。OKの号令とともに控室に走りこむCorey氏・・・そして慌てて戻って来て、「早グ!早グ次ノ曲ヲ録ルべッ!」っとメッチャ焦ってる。
Corey氏とは2曲の約束でしたが、次の曲はニューオリンズのスーパーヒーローを迎えての2管。
そのカリスマが来られるのは後1時間後。
「次の曲は3時からを予定している。」と伝えると顔面蒼白に。。。
「オラ、オラダメダベサ。。。ドウスッベ?Z2。。。」と必死に何かを訴えてる。
「エ~~~ッ???そりゃアンサンあかんデ~~~!!!」と大声をはるZ2。事件です。とうとう事件発生。。。

 「3時にオラ・・・サッチモ・フェスの仕事サ入れてモタ。。。」との事・・・いわゆるダブルブッキング。。。

 あ~でもない、こ~でもないヤリトリが続いたのですが、プロデューサーが一言。
「大変残念ですが、そちらも大切でしょうからフェスに行って下さい。ギャラは半分になりますが・・・」と。

 二度目の顔面蒼白・・・“オラ、ココ、イルベ、フェスサ、イカンベ、フェスノヒトサ、オコルベナ。。。オラ、フェスサ、イクベ、ジェニッコバ、ハンブンサナルベナ。。。”高速で頭の中が動いているようで、耳から煙がでてました。

 電池切れになった電話を放り投げ、Z2の電話を奪い取りブースの外へ猛ダッシュ!

 しばらくして・・・悠然と可愛らしい笑顔でご帰還。
corey.jpg
「オラ、レコーディングサ残るベッ!」って。
「大丈夫なんですか?」と聞くと、「OK!ジェ~ンジェン問題ナイベッ!代わりのプレイヤーサ見ッカッタベ!」って。

 全員ホっとしてスーパーヒーローを待つ事に!
Tiger control

でもよく聞いてみると、「ジェ~ンジェン問題なし!」ではなかったんです。
その代わりとなるプレイヤーの留守電に、「オラの代りにあの現場サ行ってケロッ!」ってメッセージを入れただけ。。。それも1時間後の現場に。。。

“なんじゃそらっ!?”って全員輪唱しながらズッコケてました!吉本新喜劇ヤン!


 つづく・・・

 

 

再会とレコーディングvol.3 - 2013.08.05 Mon

 レコーディング二日目。
Z2の災難から一夜明けた朝早く、大我新作の確認。
NO-A 029

 本日はピアニストをZ2メインにベーシストを加えたトリオから録音。
大我新作2曲から録音するので、ベーシストとのリハーサル時間が必要。
ホンデもって、本日最初の大きな心配ごと・・・遅刻魔、ベーシストKevinが現れるか?!
予想して、スタジオ入り時間を早めにしてあったのですが、常習犯なのでとても心配。
楽屋でコーヒーをいただきながら、「指定時間まで後20分かぁ・・・Kevin、来るかな~?」って談笑している所に大我が息を切らして駆けこんで来た!
「スタジに!Ke,Ke,Kevinが!Kevinが既にウォームアップしてる!!!」って!
全員ズッコケました!コーヒーカップが宙に浮きました!
Z2なんか、「はっ、はっ、初めてやァ~~~!そんなKeviiiiiiiiiiiiinnnnnnnnn!」って、スタジオに吹っ飛んで行きました!

 ニタッと笑うKevin Morris氏。
「ヒサシブリ!Tiger!ゲンキダッタ?!」とご挨拶。
Kevin Tiger

でも目は眠たそう・・・大我は彼の事を、“ホーマー”と呼ぶ・・・
Kevin2.jpg Kevin homer-simpson
 アメリカのアニメ、“シンプソンズ”のお父ちゃん役にクリソツだからっ!しかも、黄色のシャツで現れるとは・・・
    
 エンジンを駆けてもらおうと、Kevin氏お気に入り銘柄のビールをしこたま用意してあったのでそれを勧めると、「いや、後にするヨ!」との返答・・・これにもZ2、コケてました!

Kevin Z2 Tiger
 大我の新作譜面を前に、早速練習を始めるトリオ。

 大我オリジナルAは軽快でチョット怪しげな曲。
以前訪れ、非常に強いインパクトを受けたトレメ地区を唄った曲。
本番一発テイクでOK!
収録後、レコーディングスタッフ達がそのメロディーを口ずさんでたのがとてもうれしかったデス!

 大我オリジナルBは、教会のミサをイメージしたゴスペルチックな曲。
これもまた一発テイクでOK!

 演奏中、チョクチョク寝てしまう事で有名なKevin氏・・・早く現れるわ、寝ないわ、ビール飲まないわ・・・
「こんなジェントルマンKevin、初めて見た~~~!」って叫んでたZ2とのトリオ・・・順調に、そして良い録音ができました!乞うご期待!

 しばらく休憩&昼食・・・やっとビールに手を伸ばすKevin氏。

 3曲目に登場するプレイヤーはもっと心配。。。

 やはり事件・・・起きました。。。

 つづく・・・


人気者Z2の災難・・・ - 2013.08.04 Sun

 初日のレコーディング終了後、Z2はGIGの予定。
明日レコーディングするメンバーのGIGでもあり、大我お気に入りのライブハウスなので、ミュージシャンにもハウスにも挨拶が出来ると喜んでいたのですが、そのGIGが急遽キャンセル。

 仕事連ちゃんのZ2・・・「たまには他のライブでも聴いて、ゆっくりするか?!」と大我達と出かけたのですが、どこもパッとしない。
フレンチメンをブラブラしてると知り合いのTシャツ屋のオカンと息子に遭遇。
Z2と親しげに話す3人の英会話・・・通訳の大我ママは???な状態。
「最近新しい製品を作った!どや、いらんか?!メッチャイケテルで!」とエプロンを勧められ20ドルのやつをZ2の“顔”と“通訳”で半額購入。
「まさか英語を、Z2に通訳してもらうなんて。。。」と落ち込む大我ママ。

 「しゃーないから今日キャンセルになったハウスにでも行くか?!代わりに誰が出演してるかも見てみたいし・・・」と、街はずれにある大我お気に入りの『VAUGHAN'S』へ。
 夜9時すぎ・・・なんでこんな場所に?ってなくらい危ないところ。
皆、タクシーか自家用車で訪れる。歩いてなんてもってのほか。
建物なんて震度4で崩壊しそうなほどボッロボロ!・・・でもこれが、この感じが最高なんです!
Vaughns2.jpg
 別の日に撮影のため訪れた『VAUGHAN'S』

 ハウス前には大勢の人だかり・・・
Z2を見つけるや否や、「やっと来てくれたんか?!みなウズウズしてまっとるど~!」って、常連さん連中。
「今日ボク達はキャンセルですねん。。。」・・・「じゃ、今日は誰やネン?!」・・・「さァ???」と、応えながら店内入口のお姉さんに挨拶して入店。

 Z2達のバンドは超~~~人気なので、店内も人・人・人だらけ!
「何してんの?早よキーボード、セッティングせな!」っと、これまた店内にいた常連さん達。
「今日ボク達はキャンセルですネン。。。」とのやりとりが続いて、今日は帰ろうか?・・・としたところに一昨日ヤッバイ店に行った時吹きちぎってたトランペッターが登場。
「俺、急に呼ばれたんやケド、来てみたら誰もミュージシャンおらえん・・・どないなっとんのや?!メン!」
 そこにオーナーのダンナさん登場。
「嫁はんバケーション中でおらへんネン。。。ほんで今日の事はワシもよーわからんねんケド、Z2!、よー来てくれた!お前さんやったら客も大喜びヤッ!・・・出演してくれ!」と。
「エ~~~?!あんたとこがキャンセルしたメンバーに声かけるか?!」とZ2。
横から「セヤセヤ!お前キーボードしたらええネン!元々お前んとこの客やんケ!俺なんか代役で来ただけやし、お前がおったら客も文句言わへんって!急のキャンセルやから、どうせな~んも用事ないヤロッ?!メン!」っと、トランペッター。

 しばらく考え込むZ2.。。
トランペッターの言うこともわからんではない・・・客の立場に立ったら・・・

 「あかん、あかん!キャンセル受けた他のメンバーになんて言うネン?!・・・キャンセルや!ってわかってんのにココにおることじたい、出来レースちゃうんか?って、へんな誤解うむやん!・・・無理無理!」とZ2。

 今日ココに来た事、間違いや~!って嘆くZ2に・・・
「なんやお前!俺をココで一人にするんか?!出所してきたばっかりやから友達おらへんって思わせたいんか?!こんなぎょーさんの前でトランペットだけプー吹いて、客納得しょんのか?俺の身にもなってミロッ!可哀想と思わへんのか?!メン!」ときた。
横からオーナーのダンナが喰い込んでくる。
「Z2はそんなヤツじゃない!最高のピアニストやし、情にも厚い!お前さん一人でプーなんて事にする訳が無い!もうお前さんは地元民ヤン!地元のトラブルは俺らでなんとかセナ!なっZ2!?・・・お客さんには迷惑かけられへんヤロッ?!ほら見てミィ~!お前さんのファンもぎょ~さん来てるし、すでに客み~んな、お前さんが演奏するもんやと思とる!」って変な説得。
「ウンってうなずいたらええネン!それで今日はぜ~~~んぶ、うまいこと行くって!ナッ、そう思わんか?メン!?」っと大我達にも訴えかけるトランペッター。

 ハチャメチャな交渉・・・泣き落とし約1時間・・・外はタクシーで乗り付ける客がワンサカ!店内は殺気立っていく・・・

 Z2・・・負けました。。。
車のキーを握って店外へ・・・キーボードを運びこむ・・・大歓声の客・・・お前は話せばわかるエエやっちゃ顔のトランペッター・・・既にその場から消えていたオーナーのダンナ。。。

 人気者Z2の災難でした。

 つづく・・・


 

再会とレコーディングvol.2 - 2013.08.03 Sat

 黒塗りのデッカイ車が駐車場中央にド~~~ンッ!
運転席の扉がゆっくりと開き、ジャイアントステップスがドッツ、ドッシ、ドッシとこちらに向かってくる。
駆けよる大我・・・
「I'm glad to see you again,sir!Thank you very much for coming to play with me!」

 そう!マルサリス家の長、Mr.Ellis Marsalisの御登場デス!
「Tiger!オオキクナッタネ~!5年前、私の所に来てくれたのを覚えているヨ!その後私の息子とプレイしたんだって?!・・・我が家ではその話でモチキリだったヨ!凄いドラマーが現れた!ってネ!」
 5年前、ニューヨークからニューオリンズ入りする直前、「凄いドラマーがそちらに行くから、ヨロシク頼むわネ!」と、エルヴィン・ジョーンズ氏の奥様が、デルフィーヨ・マルサリス氏にTEL。
そのデルフィーヨ氏のGIGにシットインした大我の事を、あのマルサリス家で話題にしてくれてたなんて・・・光栄デス!
Ellis-Tiger.jpg Ellis Tiger
 5年前のショット&今回のショット

 ピアノの椅子に座るなり弾き始めるEllis氏。
ベースはJason氏。なぜこの方をベーシストとして依頼していたのかといいますと、彼はEllisバンドのレギュラーベーシストなんです。
今回、Ellis氏にオファーをだしところ、「Tigerとだったら、私のオリジナル曲をやりたい!」とメールがあり、その曲を熟知しているJason氏の起用を決めたんです。(しかしどの編成でも素晴らしい演奏を決めてくれたJason氏に感謝!)

 驚いたことが一つ・・・Ellis氏指定のこの曲、作曲は1998年・・・大我誕生年・・・偶然?・・・この場にEllis氏と大我が一緒に居る事も偶然?・・・遠い過去から、この事は決まっていたんでは。。。

Ellis3.jpg
 集中するEllis氏。

Ellis studio
 緊迫感万滴のトリオ。

 1テイクでOKだったのですが、プロデューサーからもう1テイクの依頼。
目を大きく見開いて「今ので大丈夫だと思うんだけど・・・巨匠もそんな感じなのに、もう1テイク???」っと心配顔のJason氏。
「OK!じゃーもう1テイク!」と快く応じてくださるEllis氏に驚くJason氏。「いつものボスだったら。。。」ってな顔をされてました(笑)!
 後で「なぜもう1テイクだったのですか?」とプロデューサーに問うと、「大切な記憶の記録のために欲がでた!何年後か数十年後、二つのテイクを楽しみながら酒を飲みたい!ってのが頭をよぎった!」って。。。
そんな理由、Ellis氏には言えませんでした(笑)!

 真剣に、そして遊び心もちりばめられたEllis氏のプレイ!
どちらのテイクが世に出るのか?!・・・楽しみです!
初日のレコーディングはEllis氏で終了!どのプレイも素晴らしい内容でした!ご馳走様!

  収録後のEllis氏は満面の笑顔。
「Tiger!明後日のジャズフェス、楽しみにしているからネ!夕方6時半に会場バックステージで逢おう!」
 ニューオリンズ夏の最大ジャズフェス・・・ルイ・アームストロングをトリビュートする“Satcmo Summer Festival”!

 誰かと・・・何かで・・・過去から・・・既に・・・結ばれている。。。
よくこんな事が起きる大我・・・エルヴィン・ジョーンズ氏の奥様も、ハンク・ジョーンズ氏も、アート・ブレイキー氏の娘エヴリンさんも、日野皓正氏も、バスター・ウィリアムス氏も、ベニー・グリーン氏も、大我に同じ事をつぶやかれたことを思い出しました。
 「Tiger!君に起きる事、起こっている事…それは偶然ではないんだヨ!」と。。。


 つづく・・・


 


再会とレコーディング!vol.1 - 2013.08.02 Fri

 レコーディング初日!
スタジオはルイジアナ州屈指の『Music Shed Studio』

 Z2には事前に下調べしてもらっていたんですが、こちらはスタジオHPで見ていただけ。朝10時から夕方まで二日間の予約。
情報ではグラミー受賞の録音も手掛けた、ルイジアナ州ではチョー有名スタジオとのこと。
ワクワクして到着してみると、デッカーーーイ倉庫・・・それもまさか???!ってくらいボロボロ。HPでは外観は載ってない。
studo out
 恐る恐る中に入ってみると、なんと!綺麗でモダンで機材もフルスペックを採用した豪華なスタジオ!
挨拶にでてきたオーナーにエンジニア&スタッフ皆さんも愛想が良く優しい・・・そして米国では信じられないくらいテキパキとした準備っぷり!・・・覚悟をしていたのでちょっと拍子抜け感が(笑)・・・先ずは心配ごとの一つをクリアー!
 大我は先に入って、次から次へと出してくれる数種のドラムセットを実際に触ってエエ感じのグレッチをチョイス。

 もう一つの心配ごと・・・初日予定しているミュージシャン、大我以外5名が時間通りに来るか?(ニューオリンズ時間ってなもんがありますからネ~!?)
 もっと怖いのが・・・実際にスタジオに現れるかどうか?・・・ブルブルッ!(日にちまちがってた!てなこと、しょっちゅですからネ!)

 初日より二日目のメンバーのほうが心配ではありますが(笑)、初日からつまづきたくはありません!

 でも、そんな心配をよそに、5年前大我ニューオリンズ初ライブのピアニストDavid・Torkanowsky氏と、初顔合わせとなるベーシストJason・Stewart氏が時間通りにスタジオ入り。
「デッカクナッタネ~!Tiger!」とDavidさん。
David-Tiger.jpg david.jpg
 5年前のショット&今回のショット。
今回のレコーディングオファーを出した時、「5年前、Tigerから受けたインパクト、Tigerの可能性を信じていたヨ!それがこんな素晴らしい形で再演できるなんて!!!」と喜んでくれたDavidさん。

 ベーシストはロン・カーター氏の愛弟子のJasonさん。
jason.jpg
 物腰が柔らかく、男前の好紳士。大御所バンドを支えるニューオリンズ屈指のベーシスト!

 あらかじめ予定曲目を伝えていたのですが、ピアノに座るなり色んな曲を弾き出すDavid氏。
「Tiger!、ドレ・スキ?!」・・・「今の3曲の中やったら、やった事のない1番目の曲がイイ!」っと、急遽予定外の曲を録る事に・・・なんとスリリングな展開!Jazzやってて良かった!って瞬間です!

 一曲目から凄い展開!
録り終わった後コントロールルームに向かい、録音を確かめる二人。
david jason
「Jason、君のあそこのコードは…どうかと思うんだけど?」とDavid氏。
「David、あの部分はあれでOKなのか?」とJason氏・・・二人の緊迫したやりとり。
こちらとしては素晴らしいテイクだと感じられたのですが、
「Tiger!キミはまったく問題がないんだケド、ボクたちの為に録り直ししてくれないか?」と両氏。

 真剣に取り組んでくれる両者。
この後も感謝で胸一杯になるほど、色んな意見、アイデアを戦わせながら緊張感万滴のレコーディングが展開。

studo djt
 ピアノトリオとしての3曲のOKテイクがプロデューサーから出され一旦休憩。
控室に用意した昼食を囲みながら、「Tiger!、イングリッシュをもっと話せるようになってくれ!ボクは君のJazzに対する意見や考えをイングリッシュで語り合いたいんダヨ!キミの才能はアメリカで……アメリカに住んでクレッ!」っと、自動翻訳音声アプリを駆使して興奮するDavid氏。その横でうなづくJason氏。
 なんともありがたい言葉です! 

 そして管楽器二人がスタジオ入り。
こちらの二人も時間通り!っていうか、時間前に到着!ミラクルです!
 こちらもまた5年前の大我ライブに参加していただき、サッチモ・サマージャズスクールにゲスト出演させていただいた名トランペッターMarlon・Jordan氏と、最近、グンッと頭角を現してきた若手サックス奏者のYirmeyahu・Yisrael君!
Marlon-Tiger.jpg
「ゲンキダッタ?!オオキクナッタネ~Tiger!」っと再会を大喜びのMarlon氏。(5年前のショット)

studo m
 …で、早速唇を濡らすMarlon氏。絵になります!

 楽屋に入ってきた瞬間、顔が引きつっていたイスラエルを母国に持つYirme君!
「ナ、ナ、ナンテ、スゴイメンバーガ、アツマッテルンダ。。。」
大我以外のメンバーを伝えてなかったんデス・・・ゴメンね!
studo y
 早速外に出て練習するYirme君!
その後楽屋入りする超大御所をみて再度ビビってました!・・・「ナンチューレコーディングヤッ!」って。

 2管を入れてクインテットでの録音。
一曲目、予定していた曲がなんかシックリこない。。。
先にセッションしていたピアノトリオの息はピッタリなのですが。。。
激しいDavid氏の意見が飛ぶ・・・緊張感万滴のYirme君。
「曲変更!」の指示がプロデューサーから出され急遽別スタンダードをチョイス。

studo dym
 5テイク目でようやくOK!

 「では次で、今日最後の曲とします!でもこれは一発テイクでいきます!録り直しなし!」の指示がプロデューサーから!
クインテット編成でどうしても入れたかった曲。
緊張する中、とても良いテイクが録れました!
studo dymjt
 お疲れさま~~~!Jazzは国境と人種を混ぜ混ぜできる、イ~~~音楽デス!

 楽屋で休憩しているとスタッフが飛んできて、「巨匠、超巨匠のお出ましです!」
このスタジオのスタッフに、録音ミュージシャンのラインナップを提出した時、オーナー含め全員がビックリしていた超大御所のスタジオ入りデス!


 つづく・・・



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