日野皓正師匠と2DAYs - 2010.06.08 Tue
JAZZの継承、2DAYs!
「オゥッ!大我、久しぶりッ!元気!?」と日野さん。
ここ1年ぐらいはダイエットに取り組み、スリムになった日野さんが満面の笑みで現れました。
『西山満New Direction + 日野皓正』
このユニットは7年前から始まり、今回からドラマーは大我が担当する事に。
関西エリア限定のライブ・コンサートが主なので、関東の方々には馴染みがないと思うのですが、大我が5歳の時に始まったこのユニットのライブには3~4年、リハーサルから見学させてもらってました。
毎回、リハーサルや本番では衝撃的な光景が繰り広げられ、ドラマーが次々と・・・
ドラマーには本当に厳しい。1日が終わっても次の日はクビ。その1日でも途中で交代させられる。
リハ中、ライブ中にかかわらず、ドラマーに向かって何か言っている。さらに近付いて前後左右から吹きチギル。
その曲が終わるとドラマーを交代させる。その交代が大我。
交代させられたドラマーには相当嫌われたと思います。会場入りした時と終了後の態度が180度変わってましたから・・・(笑)侮辱された感が強かったのでしょうネ。「チビを使ってお客さんを喜ばせようとしてる…」という声も聞こえてきました。
こちらも気分が悪いので、それ以降は関西のライブには顔を出さないようにしていました。
セッションとして1~2曲参加するだけのミュージシャンには「良かったよ、頑張ってね。」としか言わない。
しかし、これはバンドメンバーとして依頼を受けた仕事で、リハーサルの事前準備から(裏で)生きるか死ぬかの相当な覚悟が必要で、その道を通る事でお客さんの前で(表で)感動的なパフォーマンスが出来る。そう思う、思わされる人とどれだけ関わっていこうと積極的になれるか・・・ヘコタレないか・・・さらに挑戦的になれるか・・・小さい時から深く重い事を沢山勉強させてもらってました。拗ねない、妬まない事も・・・
バンドとして日野さんのオリジナル曲も演奏するので注文も多く、予習とその曲を解釈する事前準備は最低やっとかないといけません。本番ではそれを瞬時に適応するスピード感と、さらに膨らませる(唄える)柔軟性が要求されます。
大我は日野さんのほとんどの曲を頭に入れている。それがジャズ界を牽引し続けてる方への礼儀。
以前、大我の大親友ベニーちゃん(ベニー・グリーン氏)が言ってました。
「アート・ブレイキーJAZZメッセンジャーズに抜擢された理由の一つが、全ての曲を予習し頭に叩き込みイメージを膨らませておいたからだと思う・・・」と。
だからかどうか、今まで日野さんは大我に「頑張ってね。」と言った事がない。リハーサルの一曲目の何小節かを聞けば分かるのかも・・・「頑張ってね。」と言われたら、「次は無い」と言う事。
そして初日のリハーサル。
様々な注文に対して対応するメンバー。
失礼!対応できるのは当たり前。全員、関西の大御所ばかりだから・・・
西山満氏(B)77歳、藤井貞康氏(P)76歳、宮哲之氏(TS)54歳。
しかし、対応できていると感じたらさらに上の要求が飛んでくる。開演直前であろうが宿題をだす。(だから、緊張感がビシビシ伝わってきます)
大我に対しては、「ココは天井が低く狭いから、スネアのピッチを下げた方がイイヨ!」
「最後のキメをダ・ダンと半拍ずらそうヨ!その方がカッコイイと思わない?!」と。

一日目は『マダン』という韓国料理屋さん。
ステージは前後をお客さんが取り囲み、スタッフやボーヤ達が見れない超満席状態なので、唯一この角度(通路)からしか撮影できませんでした。(日野さんとのパーカッションバトル!)
困った事が一つ・・・
写真や動画を撮るお客さん。それも携帯電話で撮る人・・・シャッター音が・・・。フラッシュを焚く人・・・楽譜が・・・。
特に小さい会場での演奏中、関係者が立ち入り撮影の注意を促すと他のお客さんの迷惑になる事があり、場をシラケさせてしまう恐れもあるので、お客さんの良心に任せるしかありません。
注意されないから、他の人もやってるから、高いチャージを払ってるから、と色んな理由があると思うのですが、大人はもう少しマナーを考えていただきたいものです。

二日目のリハ前。
音で伝える日野先生と立たされる生徒!みたいでしょ!(笑)
ドラムを叩くのが大好きな日野さん、「大我のドラム音、イイネ!シンバルスタンドも往年のドラマーの様に細い物を使ってるし、ハットスタンドもシンプルだし、だからシンバル類が良い音なんだヨ。ジャズドラマーは皆、大我みたいに気を使うべきだネ!」と周りの若手達に説明されてました。GG西山さんも「その通り!」と。
鏡に写ってるのは大我の弟弟子、奥村純平君。この日、ボーヤデビュー!


日野皓正マラカス講習。
何にでも真剣な日野先生!リハーサルそっちのけで大我にご教授。
エレベーター前ではタップの講習も・・・


フォトグラファー日野皓正!マイ・カメラを取り出し、リハーサルそっちのけで、「大我、どんな女が好き?」「オヤジに取られないよう気をつけろヨ!」等と大我の笑顔を引き出します!


ようやくリハーサル。
さっきまでの和み方とは打って変わって、戦闘直前モードへ!
この緩急はライブでも生かされるのです!色んな事を学べるリハーサル。宝物がドンドン増えます!

そして本番!
日野さんの「Crimson」、編曲の「川の流れのように」、ファッツ・ナバロの「Nostargia」、ウッディ・ショウの「Sweet Love of Mine」等、多彩な選曲。
超ご機嫌の日野さんは、MCでも観客を盛り上げます。
小話で笑いをとったり、ビバップの解説を混ぜながら往年の巨匠プレイヤーの裏話で観客を引き付ける。
そして大我の事を、「初めて演奏した時にも思ったんだけど、この年齢で50代60代70代のドラマーが表現するような事をするのヨ。ホント信じられないネ!日本の宝だよ!」と皆さんに紹介してくださいました。
「でもね、こいつは努力してると思うヨ。幼稚園のころからチョクチョク俺のコンサートやライブに来るワケ。それも全国各地色んなとこへ。それでちゃんと挨拶してから舞台袖でじ~と見てるのヨ。スティック握りしめて叩きたい顔してサ!だから手招きして入れるワケ。そしたらどんな曲でも叩くワケヨ!爺サンみたいに!若手も爺さん達もウカウカしてるとやられちゃうヨ!もう、やられてるか!?…(笑)」と。
その横で「ウン、ウン」とうなずく笑顔のGG西山!
二日間、交代は無かった。 次もある! 油断するなッ~!!!
「オゥッ!大我、久しぶりッ!元気!?」と日野さん。
ここ1年ぐらいはダイエットに取り組み、スリムになった日野さんが満面の笑みで現れました。
『西山満New Direction + 日野皓正』
このユニットは7年前から始まり、今回からドラマーは大我が担当する事に。
関西エリア限定のライブ・コンサートが主なので、関東の方々には馴染みがないと思うのですが、大我が5歳の時に始まったこのユニットのライブには3~4年、リハーサルから見学させてもらってました。
毎回、リハーサルや本番では衝撃的な光景が繰り広げられ、ドラマーが次々と・・・
ドラマーには本当に厳しい。1日が終わっても次の日はクビ。その1日でも途中で交代させられる。
リハ中、ライブ中にかかわらず、ドラマーに向かって何か言っている。さらに近付いて前後左右から吹きチギル。
その曲が終わるとドラマーを交代させる。その交代が大我。
交代させられたドラマーには相当嫌われたと思います。会場入りした時と終了後の態度が180度変わってましたから・・・(笑)侮辱された感が強かったのでしょうネ。「チビを使ってお客さんを喜ばせようとしてる…」という声も聞こえてきました。
こちらも気分が悪いので、それ以降は関西のライブには顔を出さないようにしていました。
セッションとして1~2曲参加するだけのミュージシャンには「良かったよ、頑張ってね。」としか言わない。
しかし、これはバンドメンバーとして依頼を受けた仕事で、リハーサルの事前準備から(裏で)生きるか死ぬかの相当な覚悟が必要で、その道を通る事でお客さんの前で(表で)感動的なパフォーマンスが出来る。そう思う、思わされる人とどれだけ関わっていこうと積極的になれるか・・・ヘコタレないか・・・さらに挑戦的になれるか・・・小さい時から深く重い事を沢山勉強させてもらってました。拗ねない、妬まない事も・・・
バンドとして日野さんのオリジナル曲も演奏するので注文も多く、予習とその曲を解釈する事前準備は最低やっとかないといけません。本番ではそれを瞬時に適応するスピード感と、さらに膨らませる(唄える)柔軟性が要求されます。
大我は日野さんのほとんどの曲を頭に入れている。それがジャズ界を牽引し続けてる方への礼儀。
以前、大我の大親友ベニーちゃん(ベニー・グリーン氏)が言ってました。
「アート・ブレイキーJAZZメッセンジャーズに抜擢された理由の一つが、全ての曲を予習し頭に叩き込みイメージを膨らませておいたからだと思う・・・」と。
だからかどうか、今まで日野さんは大我に「頑張ってね。」と言った事がない。リハーサルの一曲目の何小節かを聞けば分かるのかも・・・「頑張ってね。」と言われたら、「次は無い」と言う事。
そして初日のリハーサル。
様々な注文に対して対応するメンバー。
失礼!対応できるのは当たり前。全員、関西の大御所ばかりだから・・・
西山満氏(B)77歳、藤井貞康氏(P)76歳、宮哲之氏(TS)54歳。
しかし、対応できていると感じたらさらに上の要求が飛んでくる。開演直前であろうが宿題をだす。(だから、緊張感がビシビシ伝わってきます)
大我に対しては、「ココは天井が低く狭いから、スネアのピッチを下げた方がイイヨ!」
「最後のキメをダ・ダンと半拍ずらそうヨ!その方がカッコイイと思わない?!」と。

一日目は『マダン』という韓国料理屋さん。
ステージは前後をお客さんが取り囲み、スタッフやボーヤ達が見れない超満席状態なので、唯一この角度(通路)からしか撮影できませんでした。(日野さんとのパーカッションバトル!)
困った事が一つ・・・
写真や動画を撮るお客さん。それも携帯電話で撮る人・・・シャッター音が・・・。フラッシュを焚く人・・・楽譜が・・・。
特に小さい会場での演奏中、関係者が立ち入り撮影の注意を促すと他のお客さんの迷惑になる事があり、場をシラケさせてしまう恐れもあるので、お客さんの良心に任せるしかありません。
注意されないから、他の人もやってるから、高いチャージを払ってるから、と色んな理由があると思うのですが、大人はもう少しマナーを考えていただきたいものです。

二日目のリハ前。
音で伝える日野先生と立たされる生徒!みたいでしょ!(笑)
ドラムを叩くのが大好きな日野さん、「大我のドラム音、イイネ!シンバルスタンドも往年のドラマーの様に細い物を使ってるし、ハットスタンドもシンプルだし、だからシンバル類が良い音なんだヨ。ジャズドラマーは皆、大我みたいに気を使うべきだネ!」と周りの若手達に説明されてました。GG西山さんも「その通り!」と。
鏡に写ってるのは大我の弟弟子、奥村純平君。この日、ボーヤデビュー!


日野皓正マラカス講習。
何にでも真剣な日野先生!リハーサルそっちのけで大我にご教授。
エレベーター前ではタップの講習も・・・


フォトグラファー日野皓正!マイ・カメラを取り出し、リハーサルそっちのけで、「大我、どんな女が好き?」「オヤジに取られないよう気をつけろヨ!」等と大我の笑顔を引き出します!


ようやくリハーサル。
さっきまでの和み方とは打って変わって、戦闘直前モードへ!
この緩急はライブでも生かされるのです!色んな事を学べるリハーサル。宝物がドンドン増えます!

そして本番!
日野さんの「Crimson」、編曲の「川の流れのように」、ファッツ・ナバロの「Nostargia」、ウッディ・ショウの「Sweet Love of Mine」等、多彩な選曲。
超ご機嫌の日野さんは、MCでも観客を盛り上げます。
小話で笑いをとったり、ビバップの解説を混ぜながら往年の巨匠プレイヤーの裏話で観客を引き付ける。
そして大我の事を、「初めて演奏した時にも思ったんだけど、この年齢で50代60代70代のドラマーが表現するような事をするのヨ。ホント信じられないネ!日本の宝だよ!」と皆さんに紹介してくださいました。
「でもね、こいつは努力してると思うヨ。幼稚園のころからチョクチョク俺のコンサートやライブに来るワケ。それも全国各地色んなとこへ。それでちゃんと挨拶してから舞台袖でじ~と見てるのヨ。スティック握りしめて叩きたい顔してサ!だから手招きして入れるワケ。そしたらどんな曲でも叩くワケヨ!爺サンみたいに!若手も爺さん達もウカウカしてるとやられちゃうヨ!もう、やられてるか!?…(笑)」と。
その横で「ウン、ウン」とうなずく笑顔のGG西山!
二日間、交代は無かった。 次もある! 油断するなッ~!!!
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Jリーグ見に行きました! - 2010.06.05 Sat
ワールドカップ間近、サッカー大好きな(学校ではサッカー部)大我もワクワクしています。
色々と叩かれるプロの世界。一番分かっているのは選手本人達。気にせず、思いっきり暴れてきてください!
先日、お弁当と水筒を持ってJリーグサッカーを観戦してきました。
生まれて初めて見たサッカーの試合が、大好きなメッシが居るスペインはバルセロナのカンプノウスタジアムでのFCバルセロナ戦というぜーたくな大我ですが、この日の対戦は京都パープルサンガVS名古屋グランパスエイト。
もちろん京都出身としてはサンガの応援をしたいのですが、グランパスエイトのスタッフさんとも知り合いなので、大我は複雑・・・

「サイドが空いてる!クロスをあげろ!」「よし!ワン・ツーやっ!」「飛び込め~ッ!ナイッシュー!」
と叫ぶ大我。
快晴でかなり暑かったので、トイレで上着を水に浸し、今年初のかき氷(もちろんイチゴ味)を食べながら応援しました。
色々と叩かれるプロの世界。一番分かっているのは選手本人達。気にせず、思いっきり暴れてきてください!
先日、お弁当と水筒を持ってJリーグサッカーを観戦してきました。
生まれて初めて見たサッカーの試合が、大好きなメッシが居るスペインはバルセロナのカンプノウスタジアムでのFCバルセロナ戦というぜーたくな大我ですが、この日の対戦は京都パープルサンガVS名古屋グランパスエイト。
もちろん京都出身としてはサンガの応援をしたいのですが、グランパスエイトのスタッフさんとも知り合いなので、大我は複雑・・・

「サイドが空いてる!クロスをあげろ!」「よし!ワン・ツーやっ!」「飛び込め~ッ!ナイッシュー!」
と叫ぶ大我。
快晴でかなり暑かったので、トイレで上着を水に浸し、今年初のかき氷(もちろんイチゴ味)を食べながら応援しました。
大我ワークショップ、成果お披露目! - 2010.06.04 Fri
インストラクターとして自身の講座を持つ大我。
その音楽教室『ミュージック・ラボ』の発表会が2日間、コンサートホールを借り切って行われました。
今回の大我講座の出演生徒は、下は小学1年生から中学1年生までの計6名。
これまで練習してきたモーニン、サテンドール、オレオ、チュニジアの夜等を熱演!会場からは大きな拍手が沸き起こる充実した発表となりました。

先ずは講師陣トリオでの演奏。

参加生徒さんを一人一人紹介。

司会進行役の大我。
一曲ずつの作者や作曲年の説明に加え、往年のプレイヤーの演奏で有名になった今回の課題曲のエピソードやルーツを紹介。
また、かたくなりがちな発表会の空気を和らげようと共演講師陣等をいじったり、大爆笑をとりながらの温かい発表講座を展開しました。

最後は全員でウォーターメロンを演奏。大成功!みんなお疲れさま~!
その音楽教室『ミュージック・ラボ』の発表会が2日間、コンサートホールを借り切って行われました。
今回の大我講座の出演生徒は、下は小学1年生から中学1年生までの計6名。
これまで練習してきたモーニン、サテンドール、オレオ、チュニジアの夜等を熱演!会場からは大きな拍手が沸き起こる充実した発表となりました。

先ずは講師陣トリオでの演奏。

参加生徒さんを一人一人紹介。

司会進行役の大我。
一曲ずつの作者や作曲年の説明に加え、往年のプレイヤーの演奏で有名になった今回の課題曲のエピソードやルーツを紹介。
また、かたくなりがちな発表会の空気を和らげようと共演講師陣等をいじったり、大爆笑をとりながらの温かい発表講座を展開しました。

最後は全員でウォーターメロンを演奏。大成功!みんなお疲れさま~!