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2009-04

未来に向って・・・ - 2009.04.11 Sat

 Tiger Jazz Successors Japan Tour 2009は、思えばあっという間に終わってしまいました。

 大我はまだわずか10歳ですが、渾身の新作CD「A TIME IN NEW YORK」の収録メンバーによるこのツアーには、大我のジャズドラムに取り組む思い入れ、プロミュージシャンとしての覚悟、そしてジャズという芸術に対する深い畏敬の念が込められていました。
 2歳の頃から生のジャズに触れ、3歳の時TheTrio(山口武、ロン・カーター、ルイス・ナッシュ)に逢い、4歳の頃楽器店の店頭に展示してあった輝くキッズドラムセットに魅せられた大我。5歳の誕生日にその憧れのドラムセットが家に届き「ちん・ちっき・ちん…」とおぼつかない手元で叩いてみたあの日から、「やるなら中途半端は許さない」との誓いを守り、週2回ミュージックラボ西代一博師匠の元に通い、毎日猛練習をしました。ペダルに足が届かずシンバルから僅かに頭の先が覗くくらいの小さな頃から、時に恥をかき、時に悔しさにこらえきれず、涙がこぼれたこともいっぱいありました。そうやって出来ないと思ったことを克服してきたのです。

 幼稚園の年長になった頃からは帰宅後練習し、昼寝を済ませ、ストリートライヴに出かけました。
汗で目が開かず着替えを何枚も要した京都の暑い日、カイロを背中に貼り付け、ホットココアの缶で指先を温めながら叩いた京都の寒い日の6歳から8歳までの3年間・・・本当によく頑張りました。

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日野皓正氏と(2005年)
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アート・ブレーキーのご長女エブリン氏と(2005年)
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NYハーレムでのギグ(2005年)


 プロ活動を始めて約5年、まだまだほんの一部ではありますが、ジャズの世界を色んな方向から見て、聴いて、勉強してきた大我です。日本のみならずニューヨークやニューオリンズでジャズとともに生きる人々の生活を体感し、ジャズの歴史についても幼いながらも彼なりに学び、感じ入ってきたところもあるのです。
 ありがたいことに大我の音楽性と姿勢は瞬く間にアメリカ全土でジャズの巨匠達の間で噂になり、子供としてではなく、一人のジャズミュージシャンとして接して頂けるようになり、巨匠から巨匠への数珠繋ぎ的ブラザーが沢山できました。雑誌やメディアやジャズイベントの商業企画ではなく、自分の足で自ら飛び込み沢山のブラザーを作り出しました。直接的にしろ、間接的にしろ、生きる彼らから学ぶこと、それは言葉では表現できない価値を含んでいます。
 
 今回、67歳になられるベテランのバスター氏と、レコーディングのみならずツアーで暫くの時を一緒に過ごし一緒に演奏できたのは、大きな糧となりました。長いキャリアの中で積み重ねてこられた芸術性は一朝一夕にして成るものではないと、改めて痛感する完成度の高さに毎回感服しました。彼のベースとともにリズムセクションを創り上げるという経験が、若い大我にどれほど新鮮なインスピレーションを与えたかは計り知れません。また、彼や彼の同朋の想像を絶する苦労話もたくさん聞き、その中で築いてこられた音楽の美しさや道を切り開いてこられた強さに心を打たれました。
 45歳白人のベニーさんからは、黒人の音楽ジャズに魅せられた「異文化の人」としての情熱を感じました。言葉には出されませんが、その世界で生きるということには別の意味で辛いことや大変なこともあったでしょうし、救いのない疎外感のような正体の見えないものとの葛藤も多々あったはずです。ベニーさんの天真爛漫さといつも両手を広げて何をも受け入れてくれる寛容なハートは、白人ジャズマンとして生きてきたそんな背景のもとに培われた精神性なのだと感じました。彼の音楽には、そういったハードルを越えてきた人の優しさが溢れています。
 生まれたときから自然に聴いて育ち、身に染み付いてきたリズムが違和感なく好きになった大我。彼にとっては、それが黒人の音楽かどうかなんてことは一切関係なく大きくなってきました。しかし、プロとして音楽活動をしていく中で、彼にとっても年齢に関係なくその芸術に対する尊敬心や責任や覚悟を自ら感じるようになって来たのです。

 今回、10歳の大我がバスター氏、ベニー氏という2人のジャズジャイアンツと行ったツアーが持つ意味、それはこれから未来に向かってミュージシャンとして成長していく大我の音楽に確実に反映されていくものと信じています。お楽しみに~!
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2月ツアー千秋楽@東京TUC - 2009.04.11 Sat

 ジャズの本場アメリカから巨匠ベーシストのバスター・ウイリアムス氏、スターピアニストのベニー・グリーン氏という現代ジャズをリードする二人の世界的ジャズメンを迎えた大我のツアーは、2月21日の東京TUCで最終日を迎えました。全行程12日間8公演でした。
(なんて偉そうに書いて…、レポートがこんなに遅くなってホントにスミマセン)

 最後のリハーサル。
Rehearsal@TUC

 ベニーさんのピアノの背後から、セロニアス・モンクが見守ります。 
 この写真は、ジャズ写真家の中平穂積氏の作品です。中平さんは、大我の演奏にも大変感動して下さり、わざわざコンサート会場へ来て、大我に向けてシャッターを切ってくださったこともあるのです。素敵な写真ですね。

 最後のライブでも3人は息ぴったり。スリリングに、そして笑顔いっぱいの楽しいステージ。大我も思いを込めての精一杯のドラミングで、バスターさんもベニーさんも何度も大我の方を見てにっこり。
TUC

TUC2
 最終日のTUCへも小さな子供さんから年配のご夫妻まで、それこそ老若男女が沢山聴きに来てくださいました。うれしいことにツアーを通して何度も各地会場へへお運びいただいた「リピーター」の方々も多く、心からこのトリオの音楽を楽しんでいただけたことを実感でき、感無量でした。
 ツアーを通してたくさんのジャズミュージシャンの方々も駆けつけてくださいました。TUCでは人気ピアニストの山中千尋さんの姿も…。大阪の会場へはトランペッターのMITCHさんが、京都ではヴォーカリストの市川芳枝さん、横浜ではヴォーカリストの大野えりさんやベーシストの坂井紅介さん、甲府へヴォーカリスト山岡未樹さんなどなど…。嬉しい限りです。

 ツアーを終えて、バスターさんもベニーさんも声をそろえて、
「一番驚かされ感じ入ったのは、大我が、ライブを重ねるたび間違いなく毎回成長し続けたこと」と大我の成長に心から感嘆の言葉を述べて下さいました。またそれゆえに「インスピレーションを限りなく刺激された忘れがたいツアーだった」とも言って下さり、この言葉はリーダーとして本当にうれしい最高の賛辞です。
 最後のライブ、大きな拍手で幕を閉じました。
 ツアーを通しライブに来てくださったすべての皆様に改めて心からお礼申し上げます。






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