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2008-09

ニューヨークライブ@SMOKE  - 2008.09.21 Sun

 2008年7月7日。いよいよ待ちに待った大我9歳最後のニューヨークライブの日がやってきました。

 ベーコンエッグを自分で作って朝食を済ませると、食卓テーブルをさっと片づけて練習パッド代わりの雑誌を置き、基本練習を黙々と始める大我、その背中はいつになく気合に満ちていました。
 ライブ会場は、ブロードウェイ106丁目の「SMOKE」。3年前に渡米した際も、ライアン・カイザーさんやエリック・アレキサンダーさんなどと演奏したことのあるお店です。クレジットは以下の通り。

 Eddie Henderson (Trumpet)
 John Farnsworth (Tenor Saxophone)
 Carlton Holms (Piano)
 Dwayne Burno (Bass)
 Tiger Onitsuka (Drums)

 お馴染みエディ・ヘンダーソンさんは、マイルス・デイヴィスの正統後継者といわれるトランペットの名手です。大我とは6歳の時に初めて大阪で共演させていただいて以来、音楽的にすっかり意気投合し(とってもお茶目なエディさんとはいつも子供同士のようにいたずらの応酬をしていますが…)、何度も共演を重ね、来る11月にも4回目となるツアーを企画しているほどです。

 まずは、SMOKEの前でサックスのジョン・ファンズワースさんと2ショット!
JohnFarnsworth

 ジョンさんは言わばSMOKEのハウスミュージシャンのような存在です。人望がとても厚いと聞いています。初対面でしたが、とっても温かな笑顔でした。弟さんはルイス・ヘイズ氏のお弟子さんでもあるニューヨーク屈指のドラマー、ジョーさん。(お二人、ジョンとジョーなので、名前がややこしくって困るんです…)

 ピアニストは、当初の予定は共演経験のあるマイク・ルドンさんだったのですが、都合によりカールトン・ホルムズさんに変更になってしまいました。「しまいました」というのも失礼ですが、実は大我、マイクさんとの再共演をとても楽しみにしていて、ちょっとがっかりしていたのです。というのは、大我のお気に入り映画の一つにマイクさんがちょこっと出てたから!架空の東欧の国からやってきた男が、自国の内乱で入国することも帰国することもできなくなり、ニューヨークの空港ターミナルで生活することを余儀なくされるという、トム・ハンクス主演の「ターミナル」です。またしてもネタばれするといけないので内容には触れませんが、この映画、実はJAZZがキーワードなのです。ラスト近くでジャズライブのシーンが出てきますが、その場面にご本人役で登場する某大物プレーヤーのバンドでピアノを弾いていたのがマイクさんだったのです。しかも、ものすごい偶然つながりですが、そのバンドのベーシストは一緒にレコーディングしたばっかりのバスター・ウイリアムズさんだったのです!てことで、マイクさんとの共演は「ターミナル」つながりで楽しみにしていたのです。残念… 
 でもカールトンさん、初めてなので期待も深まります。

 ベーシストのドゥエインさんも初共演。まだ30代でお若い(大我ほどではないですが)ながらも、先日のブログでも紹介したフレディ・ハバードさんのバンドのベーシストを務めておられます。ライブでGETした復活CDもベースはドゥエインさんですので、その実力は本物!リズムセクションとしてとても楽しみでした。

 大我はメンバーにご挨拶して早速曲決め。でも英語わかんない!曲名もあんましわかんない!と「ボク何でもいいです…」とエディさんにすっかりお任せすることに。さっさとエディさんの奥様とピーナッツバターチョコ買いに出ていってしまいました。…ということで、リハなし。

 のんきな大我ですが、お店はとてもあわただしい感じでした。
 店のオーナーが「席はリザーブしいるのか?」となぜか尋ねてくるので、「スタッフなのにしてるわけないじゃん!」と思いながら首振ると、「今日は2セットとも全くの空席なし。カウンターも端までいっぱいだから座れないよ」と…。
 店から通りを見ると…、まだ早い時間から長蛇の列が!
 ドアから左へ予約者の列が伸び、右へは予約なしの人たちのキャンセル待ちの列が伸びていました。エディさんが興奮気味に「見たかい?ワンブロック先まで行列ができてるよ。ニューヨークのみんなもタイガを聴きたくてしょうがないんだ。ワシはタイガをとっても誇りに思うよ」とハグしに来てくれました。
 (そんな大我はチョコ買いに行ったきりなかなか戻らず…)


 ドアオープンと同時に、本当にたくさんの方がご来場下さり、席はあっという間にびっしりと埋まってしまいました。本当に超満員で、立ち見エリアも予約なしの人でいっぱい。入れずにあきらめて帰ってしまわれた方も沢山おられ申し訳なかったです。

 ライブは、素晴らしいメンバーそれぞれの個性が生きるステージとなりました。
SMOKE
 いつもながらエディさんのトランペットには躍動感と深みがあり、きりりと音楽が引き締まります。マイルスを彷彿とさせるバラードでのミュート遣いには精悍な色気があって、色彩を感じさせる音色です。
 ジョンさんのサックスとの絡み抜群でした。
 印象的だったのが初めてのカールトンさんのピアノ。いったいどんなピアノを弾くのだろうと思っていたら、発想が個性的でその奇抜な発想を最大限に生かす表現を瞬時に次々と繰り出すことのできる素晴らしいピアニストでした。フレーズがとても斬新でした。バンドのみんながうまく乗せられ(大我ともニコニコ!)気持ちよくプレイしているのがよくわかりました。(「しまいました」なんて言ってすみません!)
 こちらがカールトンさん
Carlton Holms

 軽やかに重厚に…。ベースのドゥエインさん。 
Dwayne Burno

 大我も持前の生き生きとしたドラミングで大我ならではの熱いジャズ魂をニューヨークのオーディエンスに披露し、満席の客席から大きな歓声と拍手を受けていました。
 最後方で、立ったままステージを黙って見ていた白人の男性が何も言わずにただポロポロと涙をこぼしておられたのがとても印象的でした。

 沢山の地元ニューヨーカー、ニューヨーク在住の方、観光で来られていた日本人の方、外国の方、そしてわざわざこのライブのために日本から駆けつけてくださったファンの方、一般のお客様に交じり、雑誌社の方、新聞社の方、テレビ関係の方も多く、ライブ前の待ち時間、セットの合間に取材依頼をたくさん受けました。

 ○○テレビの佐野アナウンサーもご同僚と駆けつけて下さいました。
Sano caster

 バラエティに富んだゲストでしたが、その中に一人、際立つオーラを放ち凛と輝く小柄の女性が… いったい誰だろうと思っていると、その女性の方から大我に声をかけ、赤い細長い包みをプレゼントして下さいました。開けてみた大我は目をまん丸にびっくり顔。包みに入っていたのは、ドラムスティック。真中に「Elvin Jomes」と刻印が入っていました。
 そうです!その女性、ケイコ・ジョーンズさんだったのです!!! 大我が心から尊敬する大好きなドラマー、エルヴィン・ジョーンズ氏の未亡人です。もう本当にビックリです!!!店のオーナーも、ミュージシャン全員も・・・!
 「あなたについてが書かれたものを読んでいたらエルヴィンの名前が出てきたの。それで私、なぜかどうしても聴かなければ…と思って…。」と大我に優しく話しかけてくださいました。そして、
 「今日は、楽しみに聴かせてもらうわね…」と。

 大我は後で話していましたが、その時、ケイコさんのみならずエルヴィン本人がそこに自分の演奏を聴きに来たように感じて、初めてとても緊張したそうです。ライブで緊張したことなどその時までなかったのに…
 大我の演奏中、ソロ中、ケイコさんはとても楽しそうに全身でリズムに乗って、満面の笑顔で大きく両手をあげて拍手してくださっていました。そんなケイコさんの後ろ姿から、その先で力強くドラムを叩く大我の光景を透して見ていると、本当に感慨深く涙がこみ上げてきました。(いろいろと貴重なお話をして下さって帰られましたが、ケイコさんとエルヴィン氏と大我についてはものすご~~~い後日談が続きます。涙と笑顔と緊張の数々・・・こうご期待!)

 こうして、大我の9歳最後のニューヨークライブは大成功でした。
 ライブ後、大我に感想を聞くと、「すごく楽しかったよ!」と、まかないに出してもらったSMOKEで評判のチーズバーガーをほおばりながら、笑顔で元気に答えてくれました。その後、アフターアワーのジャムセッションのミュージシャンに「オゥ!イエイ!」と声援を飛ばしていた大我でした。
SMOKE2
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