Jazz Successors Tour番外編! - 2009.04.13 Mon

こんな感じで、たくさんいい写真が取れたので、のっけちゃいます。
最終ライブ終了後のTUC楽屋にて、
すっかり寛ぐじいちゃんと孫…


移動中の仲良し兄弟…


ツアーを通して、スタッフとして同行し、セッティングや片付け、移動の手配はもちろん、前説などもやってくださったTiger, Burning Brightの大切なメンバー、じーつーこと辻佳孝さんとデミヤンこと出宮寛之さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
こんなシーンもありました。

ひょんなことから奇跡の連弾!
じーつーは後で心配そうに「今の…、写真に撮りました?」とこっそり聞いてました。
ちゃんと撮ってるよん!

じーつー、バスターさんと共演も!

デミヤンだって…
最初は、あこがれのトップジャズミュージシャンを間近に、尊敬するお二人に失礼が会ってはいけないと、とても緊張していましたが、最後はこんな感じにまで打ち解けてました。

打ち解けすぎやろ・・・


最後の打上げではこの二人、ひしと抱き合ってました。
(間違えられるよ…

バスターさん、
「はるばる日本まで渡って、10歳児と演奏するとは…。ちょっと不思議な気持ちだったけど、帰ったらみんなに自慢するよ。信じられない素晴らしい経験をしたと。いろんなミュージシャン仲間に大我を紹介したいなあ。アメリカに早く来いよ!」といいながら、大我にサインを頼んでおられました。
「Tigerのサインを持って帰らなきゃ、孫達にしかられるよ。Tigerは孫達のヒーローなんだ」
ベニーさん、
「子供だからではなく、Tigerは一人の人間として立派だと思う。彼から学んだこともたくさんあるよ。このツアーに参加できて本当にラッキーな気持ちでいっぱいだ。スタッフも素晴らしかった。Z2(じーつー)もDemi(デミヤン)もみんな特別な友達だ。ツアーを通して、一人のジャズミュージシャンとしてこれほどまで深い尊敬心を持って接してもらえたのは初めてだ。ありがとう」
と全員にHUGの嵐でした。

また会おうね!と固く約束してお別れをしたのでした。
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未来に向って・・・ - 2009.04.11 Sat
Tiger Jazz Successors Japan Tour 2009は、思えばあっという間に終わってしまいました。
大我はまだわずか10歳ですが、渾身の新作CD「A TIME IN NEW YORK」の収録メンバーによるこのツアーには、大我のジャズドラムに取り組む思い入れ、プロミュージシャンとしての覚悟、そしてジャズという芸術に対する深い畏敬の念が込められていました。
2歳の頃から生のジャズに触れ、3歳の時TheTrio(山口武、ロン・カーター、ルイス・ナッシュ)に逢い、4歳の頃楽器店の店頭に展示してあった輝くキッズドラムセットに魅せられた大我。5歳の誕生日にその憧れのドラムセットが家に届き「ちん・ちっき・ちん…」とおぼつかない手元で叩いてみたあの日から、「やるなら中途半端は許さない」との誓いを守り、週2回ミュージックラボ西代一博師匠の元に通い、毎日猛練習をしました。ペダルに足が届かずシンバルから僅かに頭の先が覗くくらいの小さな頃から、時に恥をかき、時に悔しさにこらえきれず、涙がこぼれたこともいっぱいありました。そうやって出来ないと思ったことを克服してきたのです。
幼稚園の年長になった頃からは帰宅後練習し、昼寝を済ませ、ストリートライヴに出かけました。
汗で目が開かず着替えを何枚も要した京都の暑い日、カイロを背中に貼り付け、ホットココアの缶で指先を温めながら叩いた京都の寒い日の6歳から8歳までの3年間・・・本当によく頑張りました。

日野皓正氏と(2005年)

アート・ブレーキーのご長女エブリン氏と(2005年)

NYハーレムでのギグ(2005年)
プロ活動を始めて約5年、まだまだほんの一部ではありますが、ジャズの世界を色んな方向から見て、聴いて、勉強してきた大我です。日本のみならずニューヨークやニューオリンズでジャズとともに生きる人々の生活を体感し、ジャズの歴史についても幼いながらも彼なりに学び、感じ入ってきたところもあるのです。
ありがたいことに大我の音楽性と姿勢は瞬く間にアメリカ全土でジャズの巨匠達の間で噂になり、子供としてではなく、一人のジャズミュージシャンとして接して頂けるようになり、巨匠から巨匠への数珠繋ぎ的ブラザーが沢山できました。雑誌やメディアやジャズイベントの商業企画ではなく、自分の足で自ら飛び込み沢山のブラザーを作り出しました。直接的にしろ、間接的にしろ、生きる彼らから学ぶこと、それは言葉では表現できない価値を含んでいます。
今回、67歳になられるベテランのバスター氏と、レコーディングのみならずツアーで暫くの時を一緒に過ごし一緒に演奏できたのは、大きな糧となりました。長いキャリアの中で積み重ねてこられた芸術性は一朝一夕にして成るものではないと、改めて痛感する完成度の高さに毎回感服しました。彼のベースとともにリズムセクションを創り上げるという経験が、若い大我にどれほど新鮮なインスピレーションを与えたかは計り知れません。また、彼や彼の同朋の想像を絶する苦労話もたくさん聞き、その中で築いてこられた音楽の美しさや道を切り開いてこられた強さに心を打たれました。
45歳白人のベニーさんからは、黒人の音楽ジャズに魅せられた「異文化の人」としての情熱を感じました。言葉には出されませんが、その世界で生きるということには別の意味で辛いことや大変なこともあったでしょうし、救いのない疎外感のような正体の見えないものとの葛藤も多々あったはずです。ベニーさんの天真爛漫さといつも両手を広げて何をも受け入れてくれる寛容なハートは、白人ジャズマンとして生きてきたそんな背景のもとに培われた精神性なのだと感じました。彼の音楽には、そういったハードルを越えてきた人の優しさが溢れています。
生まれたときから自然に聴いて育ち、身に染み付いてきたリズムが違和感なく好きになった大我。彼にとっては、それが黒人の音楽かどうかなんてことは一切関係なく大きくなってきました。しかし、プロとして音楽活動をしていく中で、彼にとっても年齢に関係なくその芸術に対する尊敬心や責任や覚悟を自ら感じるようになって来たのです。
今回、10歳の大我がバスター氏、ベニー氏という2人のジャズジャイアンツと行ったツアーが持つ意味、それはこれから未来に向かってミュージシャンとして成長していく大我の音楽に確実に反映されていくものと信じています。お楽しみに~!
大我はまだわずか10歳ですが、渾身の新作CD「A TIME IN NEW YORK」の収録メンバーによるこのツアーには、大我のジャズドラムに取り組む思い入れ、プロミュージシャンとしての覚悟、そしてジャズという芸術に対する深い畏敬の念が込められていました。
2歳の頃から生のジャズに触れ、3歳の時TheTrio(山口武、ロン・カーター、ルイス・ナッシュ)に逢い、4歳の頃楽器店の店頭に展示してあった輝くキッズドラムセットに魅せられた大我。5歳の誕生日にその憧れのドラムセットが家に届き「ちん・ちっき・ちん…」とおぼつかない手元で叩いてみたあの日から、「やるなら中途半端は許さない」との誓いを守り、週2回ミュージックラボ西代一博師匠の元に通い、毎日猛練習をしました。ペダルに足が届かずシンバルから僅かに頭の先が覗くくらいの小さな頃から、時に恥をかき、時に悔しさにこらえきれず、涙がこぼれたこともいっぱいありました。そうやって出来ないと思ったことを克服してきたのです。
幼稚園の年長になった頃からは帰宅後練習し、昼寝を済ませ、ストリートライヴに出かけました。
汗で目が開かず着替えを何枚も要した京都の暑い日、カイロを背中に貼り付け、ホットココアの缶で指先を温めながら叩いた京都の寒い日の6歳から8歳までの3年間・・・本当によく頑張りました。

日野皓正氏と(2005年)

アート・ブレーキーのご長女エブリン氏と(2005年)

NYハーレムでのギグ(2005年)
プロ活動を始めて約5年、まだまだほんの一部ではありますが、ジャズの世界を色んな方向から見て、聴いて、勉強してきた大我です。日本のみならずニューヨークやニューオリンズでジャズとともに生きる人々の生活を体感し、ジャズの歴史についても幼いながらも彼なりに学び、感じ入ってきたところもあるのです。
ありがたいことに大我の音楽性と姿勢は瞬く間にアメリカ全土でジャズの巨匠達の間で噂になり、子供としてではなく、一人のジャズミュージシャンとして接して頂けるようになり、巨匠から巨匠への数珠繋ぎ的ブラザーが沢山できました。雑誌やメディアやジャズイベントの商業企画ではなく、自分の足で自ら飛び込み沢山のブラザーを作り出しました。直接的にしろ、間接的にしろ、生きる彼らから学ぶこと、それは言葉では表現できない価値を含んでいます。
今回、67歳になられるベテランのバスター氏と、レコーディングのみならずツアーで暫くの時を一緒に過ごし一緒に演奏できたのは、大きな糧となりました。長いキャリアの中で積み重ねてこられた芸術性は一朝一夕にして成るものではないと、改めて痛感する完成度の高さに毎回感服しました。彼のベースとともにリズムセクションを創り上げるという経験が、若い大我にどれほど新鮮なインスピレーションを与えたかは計り知れません。また、彼や彼の同朋の想像を絶する苦労話もたくさん聞き、その中で築いてこられた音楽の美しさや道を切り開いてこられた強さに心を打たれました。
45歳白人のベニーさんからは、黒人の音楽ジャズに魅せられた「異文化の人」としての情熱を感じました。言葉には出されませんが、その世界で生きるということには別の意味で辛いことや大変なこともあったでしょうし、救いのない疎外感のような正体の見えないものとの葛藤も多々あったはずです。ベニーさんの天真爛漫さといつも両手を広げて何をも受け入れてくれる寛容なハートは、白人ジャズマンとして生きてきたそんな背景のもとに培われた精神性なのだと感じました。彼の音楽には、そういったハードルを越えてきた人の優しさが溢れています。
生まれたときから自然に聴いて育ち、身に染み付いてきたリズムが違和感なく好きになった大我。彼にとっては、それが黒人の音楽かどうかなんてことは一切関係なく大きくなってきました。しかし、プロとして音楽活動をしていく中で、彼にとっても年齢に関係なくその芸術に対する尊敬心や責任や覚悟を自ら感じるようになって来たのです。
今回、10歳の大我がバスター氏、ベニー氏という2人のジャズジャイアンツと行ったツアーが持つ意味、それはこれから未来に向かってミュージシャンとして成長していく大我の音楽に確実に反映されていくものと信じています。お楽しみに~!
2月ツアー千秋楽@東京TUC - 2009.04.11 Sat
ジャズの本場アメリカから巨匠ベーシストのバスター・ウイリアムス氏、スターピアニストのベニー・グリーン氏という現代ジャズをリードする二人の世界的ジャズメンを迎えた大我のツアーは、2月21日の東京TUCで最終日を迎えました。全行程12日間8公演でした。
(なんて偉そうに書いて…、レポートがこんなに遅くなってホントにスミマセン)
最後のリハーサル。

ベニーさんのピアノの背後から、セロニアス・モンクが見守ります。
この写真は、ジャズ写真家の中平穂積氏の作品です。中平さんは、大我の演奏にも大変感動して下さり、わざわざコンサート会場へ来て、大我に向けてシャッターを切ってくださったこともあるのです。素敵な写真ですね。
最後のライブでも3人は息ぴったり。スリリングに、そして笑顔いっぱいの楽しいステージ。大我も思いを込めての精一杯のドラミングで、バスターさんもベニーさんも何度も大我の方を見てにっこり。


最終日のTUCへも小さな子供さんから年配のご夫妻まで、それこそ老若男女が沢山聴きに来てくださいました。うれしいことにツアーを通して何度も各地会場へへお運びいただいた「リピーター」の方々も多く、心からこのトリオの音楽を楽しんでいただけたことを実感でき、感無量でした。
ツアーを通してたくさんのジャズミュージシャンの方々も駆けつけてくださいました。TUCでは人気ピアニストの山中千尋さんの姿も…。大阪の会場へはトランペッターのMITCHさんが、京都ではヴォーカリストの市川芳枝さん、横浜ではヴォーカリストの大野えりさんやベーシストの坂井紅介さん、甲府へヴォーカリスト山岡未樹さんなどなど…。嬉しい限りです。
ツアーを終えて、バスターさんもベニーさんも声をそろえて、
「一番驚かされ感じ入ったのは、大我が、ライブを重ねるたび間違いなく毎回成長し続けたこと」と大我の成長に心から感嘆の言葉を述べて下さいました。またそれゆえに「インスピレーションを限りなく刺激された忘れがたいツアーだった」とも言って下さり、この言葉はリーダーとして本当にうれしい最高の賛辞です。
最後のライブ、大きな拍手で幕を閉じました。
ツアーを通しライブに来てくださったすべての皆様に改めて心からお礼申し上げます。
(なんて偉そうに書いて…、レポートがこんなに遅くなってホントにスミマセン)
最後のリハーサル。

ベニーさんのピアノの背後から、セロニアス・モンクが見守ります。
この写真は、ジャズ写真家の中平穂積氏の作品です。中平さんは、大我の演奏にも大変感動して下さり、わざわざコンサート会場へ来て、大我に向けてシャッターを切ってくださったこともあるのです。素敵な写真ですね。
最後のライブでも3人は息ぴったり。スリリングに、そして笑顔いっぱいの楽しいステージ。大我も思いを込めての精一杯のドラミングで、バスターさんもベニーさんも何度も大我の方を見てにっこり。


最終日のTUCへも小さな子供さんから年配のご夫妻まで、それこそ老若男女が沢山聴きに来てくださいました。うれしいことにツアーを通して何度も各地会場へへお運びいただいた「リピーター」の方々も多く、心からこのトリオの音楽を楽しんでいただけたことを実感でき、感無量でした。
ツアーを通してたくさんのジャズミュージシャンの方々も駆けつけてくださいました。TUCでは人気ピアニストの山中千尋さんの姿も…。大阪の会場へはトランペッターのMITCHさんが、京都ではヴォーカリストの市川芳枝さん、横浜ではヴォーカリストの大野えりさんやベーシストの坂井紅介さん、甲府へヴォーカリスト山岡未樹さんなどなど…。嬉しい限りです。
ツアーを終えて、バスターさんもベニーさんも声をそろえて、
「一番驚かされ感じ入ったのは、大我が、ライブを重ねるたび間違いなく毎回成長し続けたこと」と大我の成長に心から感嘆の言葉を述べて下さいました。またそれゆえに「インスピレーションを限りなく刺激された忘れがたいツアーだった」とも言って下さり、この言葉はリーダーとして本当にうれしい最高の賛辞です。
最後のライブ、大きな拍手で幕を閉じました。
ツアーを通しライブに来てくださったすべての皆様に改めて心からお礼申し上げます。
甲府コットンクラブ - 2009.04.07 Tue
今回のツアーでは、関西圏以外では初めて演奏するお店が多かったです。この日の会場は甲府のコットンクラブ。甲府は大我の祖父母が住む長野県諏訪郡のお隣ですが、甲府へ来たのは初めてでした。
コットンクラブは、インテリアが凝っていてどことなくレトロな空気が漂う高い天井のお店。控え室に案内されてびっくり。その扉は厚さ30cm以上は悠にありそうな重厚な鉄製。しかも鉄格子付き…。閉所恐怖症でなくとも「閉めないで~!」っと叫んでしまいそうな扉でした(笑) 聞くところによると、昔、銀行だったのだそうです。控室として使っている空間は、金庫室だったのですね。納得。
ライブ前に山梨の新聞社から取材を受けました。大我、インタビューに答えるのがどんどん上手になってきました。この日もドラム以外の趣味は?と訊かれ、大好きな野球について、そして阪神タイガースの話題で楽しそうに盛り上がっていました
マイルスが見守る…
本ツアー7度目のステージでした。
ツアーを通して聴いていると、同じ曲オーダーでもそれぞれのステージで全く違うドラマが描かれます。同じ曲が決して同じにならないのがジャズ。そのジャズの醍醐味を満喫できました。
ベニー・グリーンさんのピアノはいつも溜息が出る瑞々しい音楽を奏で、バスター・ウイリアムスさんの独創的で美しいベースサウンドに酔いしれました。ツアー中の日々の中でも成長を続ける大我も、立派にリーダーとしての貫録を音の中に示し、素晴らしい集中力で音楽を作り上げていました。
全く知らない場所にもかかわらず、老若男女たくさんお客様が来て下さり、世界的なジャズメンと日本の10歳のジャズドラマーのコラボレーションを心から楽しんでくださいました。「感激しました!」「生で聴けて感無量です!」など、いろいろな温かなコメントをいただきました。
日本全国色んなところにジャズファンはいます。いい音楽を渇望する人たちがいます。ここ甲府においては、コットンクラブがそのような熱心なジャズファンの憩いの場となっているんだなあと感じられました。
コットンクラブは、インテリアが凝っていてどことなくレトロな空気が漂う高い天井のお店。控え室に案内されてびっくり。その扉は厚さ30cm以上は悠にありそうな重厚な鉄製。しかも鉄格子付き…。閉所恐怖症でなくとも「閉めないで~!」っと叫んでしまいそうな扉でした(笑) 聞くところによると、昔、銀行だったのだそうです。控室として使っている空間は、金庫室だったのですね。納得。
ライブ前に山梨の新聞社から取材を受けました。大我、インタビューに答えるのがどんどん上手になってきました。この日もドラム以外の趣味は?と訊かれ、大好きな野球について、そして阪神タイガースの話題で楽しそうに盛り上がっていました


本ツアー7度目のステージでした。
ツアーを通して聴いていると、同じ曲オーダーでもそれぞれのステージで全く違うドラマが描かれます。同じ曲が決して同じにならないのがジャズ。そのジャズの醍醐味を満喫できました。
ベニー・グリーンさんのピアノはいつも溜息が出る瑞々しい音楽を奏で、バスター・ウイリアムスさんの独創的で美しいベースサウンドに酔いしれました。ツアー中の日々の中でも成長を続ける大我も、立派にリーダーとしての貫録を音の中に示し、素晴らしい集中力で音楽を作り上げていました。
全く知らない場所にもかかわらず、老若男女たくさんお客様が来て下さり、世界的なジャズメンと日本の10歳のジャズドラマーのコラボレーションを心から楽しんでくださいました。「感激しました!」「生で聴けて感無量です!」など、いろいろな温かなコメントをいただきました。
日本全国色んなところにジャズファンはいます。いい音楽を渇望する人たちがいます。ここ甲府においては、コットンクラブがそのような熱心なジャズファンの憩いの場となっているんだなあと感じられました。
ツアー後半、横浜KAMOME - 2009.04.05 Sun
古都京都でのんびり過ごし、しっかりと英気を養ったトリオ(バスター・ウイリアムス氏、ベニー・グリーン氏、大我)は、関東方面でのツアー後半に臨みました。
まずは、横浜のKAMOME。
お店の壁に、誰もが思わずふっと微笑んでしまうとても印象的な写真があって、心が和む素敵なお店です。

大我のソロは、日に日にその世界観を広げ、成長していくように思えました。

この日珍しく、バスターさんがアンコール曲を変えようと言い出しました。TOKU-DOというご自身のオリジナル曲を提案されて、ベニーさんも大我もすっかりその曲が気に入って快諾していました。
ステージが進み、熱を帯び、最高潮のままアンコールへ突入。
しかし…
始まったのは聞き覚えのあるイントロ。しかし超高速。このツアーを通して演奏して来たいつものアンコール曲Billy Boyでした。
「誰?誰が間違ったあ…?!」
びっくりしましたが、あとで聞いた話によると、バスターさんがステージの盛り上がりから直感で直前に決めたのだそうです
「アンコールはやっぱりBilly Boyで!しかもいつもよりもっと速く!」と・・・。
もともとかなりの疾走感で演奏する曲ですが、この日は本当に雪崩のような壮絶な速さでした。バスターさんは、大我ならそんなスピードでもビートを刻んで表現を広げることができるとの確信があったようです。しかし、ベテランのベニーさんにしてもご本人のバスターさんにしても超高速となるとやはりかなりの集中力とエネルギーを要します。3人はものすごく緊迫するビートの中、集中力を一体感へと高めて素晴らしい演奏で締めくくりました。とても圧倒的な聴き応えのあるステージで、しばらく拍手が鳴り止みませんでした。
まずは、横浜のKAMOME。
お店の壁に、誰もが思わずふっと微笑んでしまうとても印象的な写真があって、心が和む素敵なお店です。

大我のソロは、日に日にその世界観を広げ、成長していくように思えました。

この日珍しく、バスターさんがアンコール曲を変えようと言い出しました。TOKU-DOというご自身のオリジナル曲を提案されて、ベニーさんも大我もすっかりその曲が気に入って快諾していました。
ステージが進み、熱を帯び、最高潮のままアンコールへ突入。
しかし…
始まったのは聞き覚えのあるイントロ。しかし超高速。このツアーを通して演奏して来たいつものアンコール曲Billy Boyでした。
「誰?誰が間違ったあ…?!」
びっくりしましたが、あとで聞いた話によると、バスターさんがステージの盛り上がりから直感で直前に決めたのだそうです
「アンコールはやっぱりBilly Boyで!しかもいつもよりもっと速く!」と・・・。
もともとかなりの疾走感で演奏する曲ですが、この日は本当に雪崩のような壮絶な速さでした。バスターさんは、大我ならそんなスピードでもビートを刻んで表現を広げることができるとの確信があったようです。しかし、ベテランのベニーさんにしてもご本人のバスターさんにしても超高速となるとやはりかなりの集中力とエネルギーを要します。3人はものすごく緊迫するビートの中、集中力を一体感へと高めて素晴らしい演奏で締めくくりました。とても圧倒的な聴き応えのあるステージで、しばらく拍手が鳴り止みませんでした。
Holiday in Kyoto! - 2009.04.04 Sat
下関で幕を開け、広島、京都、大阪、名古屋と5回のステージを連夜がんばったこのツアー、中三日のOFFがありました。
ベニーさん、バスターさんの宿舎は大我の地元・京都。せっかくなので京都のいいところを見てもらおうと、のんびりとですが、ちょこっとづついろんなところをご案内しました。
GIONのおいしいお料理屋さん「いわい」へ。

大我のストリートライブをたまたま聴いてご主人が感激してくださったことがご縁、海外からのミュージシャン方が来られた時などに、おいしい京料理を味わってもらおうとご案内するお店です。熱血料理人の「いわい」の大将とほっこり笑顔が素敵なおかみさん。お二人の姿をカウンター越しに見ながら舌鼓を打っていたバスターさん、「料理に対する愛と誇りを感じる!素晴らしい店だ」と大絶賛。「音楽も料理も愛がないとね」とベニーさんもにっこり。初来日のリアさんも含め、付け合わせ、飾りの花に至るまで全員完食!
そして、祇園といえば・・・、
そう、Pick Up!
京都RUGのライブへPick Upのママさんもスタッフのチマリちゃんも来てくださっていて、その時のRUGでの打ち上げですっかりバスターさんらと意気投合され、「Pick UpへOFFの日に遊びに行く!」約束ができていたのです。
で、あっという間にこんなことに!

(写真提供:PickUpケイコ
ママ)
(デミやんは、至近距離でバスターさんの手元に釘付け!写真には写ってませんが、もちろんピアノの真ん前にはじーつーが陣取ってます
)
そうこうするうちに、近くでライブだった市川芳枝さんもやってきました。

セッションは続きTiger, Burning Brightで大我、じーつー、デミやんも演奏!
楽しい夜になりました!
この日は、プチ京都観光にお付き合い。
まずお昼は大我が何度もライブをしているスローフードレストラン、上賀茂の「きらきらひかる」へ。「きらきらひかる」のお料理に使われるお野菜はなんと自家製で新鮮そのもの。ベニーさんがベジタリアンだと思っていたのでお昼食べるならココ!と決めていたのです。結局ベニーさんはこのツアーでベジタリアンあっさりやめちゃってましたので、こだわる必要はなかったのですが、どちらにしても新鮮でおいしいお料理を存分に楽しんでいただきました。自家製のデザートも大絶賛でした。
(
4/12、きらきらひかるで市川芳枝さんとのライブがありますよ!)
お腹もいっぱいになったところで、まずは大我にとっては、馴染みの深い上賀茂神社へ。

世界遺産です!
バスターさんが着ているのは、前日に河原町三条の「オニツカタイガー」ショップでGETしたジャージです!バスターえらく気に入って、お孫さん(本物の)へのお土産を全部オニツカタイガーショップで買われました。「Nice!」と何度も叫んでいました。
縁結びのお社の前で
なお二人。

大我もそうっと、離れた所からニコニコ笑って見ていました。
そして、誰もが知っている名所・金閣寺


インスピレーションが入ってくる?
そして、嵐山へ行く道すがら、毎年必ず初詣する芸能神社にも立ち寄りました。

日本一の芸能の神様!鬼に金棒!
そして嵐山へ。

バスターさんと大我は本当におじいちゃんと孫みたい。
大我が手にもってるのはケン玉!
あまり知られていないようですが、嵐山には温泉があるのです。

かくてトリオは3世代3人で温泉に入り、さっぱりゆったりツアー後半への英気を存分に養ったのでした。

Nice Smiles


ベニーさん、バスターさんの宿舎は大我の地元・京都。せっかくなので京都のいいところを見てもらおうと、のんびりとですが、ちょこっとづついろんなところをご案内しました。
GIONのおいしいお料理屋さん「いわい」へ。

大我のストリートライブをたまたま聴いてご主人が感激してくださったことがご縁、海外からのミュージシャン方が来られた時などに、おいしい京料理を味わってもらおうとご案内するお店です。熱血料理人の「いわい」の大将とほっこり笑顔が素敵なおかみさん。お二人の姿をカウンター越しに見ながら舌鼓を打っていたバスターさん、「料理に対する愛と誇りを感じる!素晴らしい店だ」と大絶賛。「音楽も料理も愛がないとね」とベニーさんもにっこり。初来日のリアさんも含め、付け合わせ、飾りの花に至るまで全員完食!
そして、祇園といえば・・・、
そう、Pick Up!
京都RUGのライブへPick Upのママさんもスタッフのチマリちゃんも来てくださっていて、その時のRUGでの打ち上げですっかりバスターさんらと意気投合され、「Pick UpへOFFの日に遊びに行く!」約束ができていたのです。
で、あっという間にこんなことに!

(写真提供:PickUpケイコ

(デミやんは、至近距離でバスターさんの手元に釘付け!写真には写ってませんが、もちろんピアノの真ん前にはじーつーが陣取ってます

そうこうするうちに、近くでライブだった市川芳枝さんもやってきました。

セッションは続きTiger, Burning Brightで大我、じーつー、デミやんも演奏!
楽しい夜になりました!
この日は、プチ京都観光にお付き合い。
まずお昼は大我が何度もライブをしているスローフードレストラン、上賀茂の「きらきらひかる」へ。「きらきらひかる」のお料理に使われるお野菜はなんと自家製で新鮮そのもの。ベニーさんがベジタリアンだと思っていたのでお昼食べるならココ!と決めていたのです。結局ベニーさんはこのツアーでベジタリアンあっさりやめちゃってましたので、こだわる必要はなかったのですが、どちらにしても新鮮でおいしいお料理を存分に楽しんでいただきました。自家製のデザートも大絶賛でした。
(

お腹もいっぱいになったところで、まずは大我にとっては、馴染みの深い上賀茂神社へ。

世界遺産です!
バスターさんが着ているのは、前日に河原町三条の「オニツカタイガー」ショップでGETしたジャージです!バスターえらく気に入って、お孫さん(本物の)へのお土産を全部オニツカタイガーショップで買われました。「Nice!」と何度も叫んでいました。
縁結びのお社の前で



大我もそうっと、離れた所からニコニコ笑って見ていました。
そして、誰もが知っている名所・金閣寺



インスピレーションが入ってくる?
そして、嵐山へ行く道すがら、毎年必ず初詣する芸能神社にも立ち寄りました。

日本一の芸能の神様!鬼に金棒!
そして嵐山へ。

バスターさんと大我は本当におじいちゃんと孫みたい。

あまり知られていないようですが、嵐山には温泉があるのです。

かくてトリオは3世代3人で温泉に入り、さっぱりゆったりツアー後半への英気を存分に養ったのでした。

Nice Smiles



名古屋ブルーノート - 2009.03.30 Mon
大我も大好きなハウス、名古屋ブルーノート。バスター・ウイリアムスさん、ベニー・グリーンさんという名実ともにトップジャズメンであるお二人と一緒にこのステージに立てるのは本当にうれしいことでした。気合いが入ります。
…といいつつ、名古屋にはライブを通して同年代のお友達がいっぱいいる大我。リハーサルが終わるとジーツー&でみやんの引率で来てくれた子供軍団は、近くのビルにある観覧車に乗りに行っちゃいました。(ちょっとうらやましそうだったベニーさん…)大我はやっぱり10歳の子供なのです。
バスターさんもベニーさんもツアーを通して何度もおっしゃっていました。「ステージでは子供だと感じさせない大我なのに、ステージを降りると一瞬にして無邪気な子供に戻る。それを見るたびに幸せな気分になるよ」と。

このツアーを通して痛感したのが、一流ミュージシャンの耳のよさと!
名古屋ブルーノートでのライブ、ワンステージ終わった後のバスターさんはちょっとご機嫌ナナメ!実はサウンドチェックの際とはスピーカーの使用状況がほんの少し違っただけでしたが、それでも「音」に違和感を感じるとのこと、ほどなく修正してバスターさんも納得されましたが、プロ魂というか、そのパフォーマンスへのこだわりに脱帽しました。

日を追うごとに「会話」の内容が濃くなってくる3人。
そのテクニックには言わずもがな脱帽ですが、今日はまたいつにもまして骨太で情感がこぼれ出るような熱いピアノで聴かせてくださったベニーさん。豊かな表現で想像力をかきたてられるバスターさんのベースと弾けるように生き生きとした大我のドラムが作り上げる一体感も素晴らしかったです。大我のソロもパワーと深さをどんどん増してきました。
さて、この日のバックステージ。こちらでの「会話」もその濃さを増してすごいことになっていました。ジャズの生き字引きのようなバスターさん、間違いなくジャズオタクのベニーさん。話題には事欠きません。
尊敬するシダー・ウォルトンとやっと会えたのに全く会話がかみ合わず、図らずもしょーもない言い争いをしてしまったベニーさんの若き日の失敗談、自分とまったく同じ名前のファッションブランドが日本にあると知った時のセシル・マクビーの哀愁話、大物クインシー・ジョーンズが例外なくいつも「両手に花」状態で現れることについてのジョークなどなど、他愛ない、しかし非常に生々しい話が次々と出てきます。ベニーさんが敬愛するレイ・ブラウンから初めてピアニストに指名されたとき、どのような心構えと覚悟で臨んだかという思わず感涙の「深イイ話」も聴けました。
臨場感たっぷりの濃いジャズ話の極めつけに「最高のリズムセクションの条件は?」「バンドとして演奏する時にミュージシャンが肝に命ずるべきことは?」などのクイズ的議論も白熱。非常に興味深い会話を聞かせていただき勉強になりました。
それにしてもミュージシャンでもない筆者、なんでこんな貴重な会話を私が聞いているんだろう!とドキドキ!もったいないので全部記憶しなくっちゃ!と脳味噌フル回転!しまいにはいろんな意味で頭が痺れてきたひと時でした。
その頃、大我は…
…といいつつ、名古屋にはライブを通して同年代のお友達がいっぱいいる大我。リハーサルが終わるとジーツー&でみやんの引率で来てくれた子供軍団は、近くのビルにある観覧車に乗りに行っちゃいました。(ちょっとうらやましそうだったベニーさん…)大我はやっぱり10歳の子供なのです。
バスターさんもベニーさんもツアーを通して何度もおっしゃっていました。「ステージでは子供だと感じさせない大我なのに、ステージを降りると一瞬にして無邪気な子供に戻る。それを見るたびに幸せな気分になるよ」と。

このツアーを通して痛感したのが、一流ミュージシャンの耳のよさと!
名古屋ブルーノートでのライブ、ワンステージ終わった後のバスターさんはちょっとご機嫌ナナメ!実はサウンドチェックの際とはスピーカーの使用状況がほんの少し違っただけでしたが、それでも「音」に違和感を感じるとのこと、ほどなく修正してバスターさんも納得されましたが、プロ魂というか、そのパフォーマンスへのこだわりに脱帽しました。

日を追うごとに「会話」の内容が濃くなってくる3人。
そのテクニックには言わずもがな脱帽ですが、今日はまたいつにもまして骨太で情感がこぼれ出るような熱いピアノで聴かせてくださったベニーさん。豊かな表現で想像力をかきたてられるバスターさんのベースと弾けるように生き生きとした大我のドラムが作り上げる一体感も素晴らしかったです。大我のソロもパワーと深さをどんどん増してきました。
さて、この日のバックステージ。こちらでの「会話」もその濃さを増してすごいことになっていました。ジャズの生き字引きのようなバスターさん、間違いなくジャズオタクのベニーさん。話題には事欠きません。
尊敬するシダー・ウォルトンとやっと会えたのに全く会話がかみ合わず、図らずもしょーもない言い争いをしてしまったベニーさんの若き日の失敗談、自分とまったく同じ名前のファッションブランドが日本にあると知った時のセシル・マクビーの哀愁話、大物クインシー・ジョーンズが例外なくいつも「両手に花」状態で現れることについてのジョークなどなど、他愛ない、しかし非常に生々しい話が次々と出てきます。ベニーさんが敬愛するレイ・ブラウンから初めてピアニストに指名されたとき、どのような心構えと覚悟で臨んだかという思わず感涙の「深イイ話」も聴けました。
臨場感たっぷりの濃いジャズ話の極めつけに「最高のリズムセクションの条件は?」「バンドとして演奏する時にミュージシャンが肝に命ずるべきことは?」などのクイズ的議論も白熱。非常に興味深い会話を聞かせていただき勉強になりました。
それにしてもミュージシャンでもない筆者、なんでこんな貴重な会話を私が聞いているんだろう!とドキドキ!もったいないので全部記憶しなくっちゃ!と脳味噌フル回転!しまいにはいろんな意味で頭が痺れてきたひと時でした。
その頃、大我は…

京都&大阪ライブ - 2009.03.26 Thu
広島の皆様の熱~いご声援で盛り上がったあと、関西へ上がってきた一行。まずは京都の老舗ライブハウスRAGでのライブでした。
まず、ライブ前に一階にあるお好み焼きやさんで食事。ごく普通のお好み焼屋さんなんですが、各テーブルに埋め込まれた鉄板(ごく普通です)を見て、バスターさんもベニーさんも大興奮。なんとベジタリアンのはずだったベニーさんがベジタリアンをやめてしまった
記念すべき日となりました
RAGは満席!小さな子供さん達もたくさん聴きに来てくれました。大我の師匠である西代一博先生のジャズドラム教室「ミュージックラボ」の生徒さん達も大勢来てくれました。もちろん師匠ご本人も!大我のお馴染みのお客様、友人、知人、そしてミュージシャンなど大勢が駆けつけてくださいました。
バスターさん達は「さすが、タイガーは人気者だね!」とびっくりしておられました。
日を追うごとに濃密度を増す三人の会話。ますます息のあったプレイがこの日も展開され、お客さまにも大満足していただきました。

この日、大我が大好きなヴォーカリストの市川芳枝さんも聴きに来てくださっていました。芳枝さんは大我の恩師ピアニスト故・市川修氏の未亡人。修さんの遺作でベースを演奏されたのがバスターさんというご縁で、バスターさんも芳枝さんと思い出話に花が咲きすっかり意気投合。アンコールでは、芳枝さんの飛び入り参加が実現しました。どっしり渋いブルースがかっこよかったです。
仲間が集ったライブ後の打ち上げもハチャメチャな盛り上がりようで楽しかったです!
そしてバレンタインデーの14日、大阪は心斎橋そごう劇場のステージでした。
毎回リハーサルから内容が濃い3人ですが、この日、なぜか音合わせから物凄いフリー演奏が延々と繰り広げられました。三人三様の発想の豊かさと冒険心が垣間見れたひと時。
しかし結局、そのままリハ終了…
バックステージで、演奏曲目のオーダーを確認すると、「昨日と同じ」とバスターさんが一言。実はこれまでの4公演、演奏曲目はほとんど毎回同じでした。
バスターさん、
「今回のツアーはそうあるべきだと思うんだ。そうやって同じ曲を3人で高めあって完成させ、3人ならではの作品にしていきたいんだ。ベニーと大我はどう思う?」と。
「まったくそのとおり。」とベニーさん。
大我も、「はいOKです」と笑顔。
で、その返事を聞いてバスターさんは笑顔で渋いコメントを付け加えられました。
「マイルスなんてさ、生涯おんなじ曲を演奏し続けてたんだから」
ものすごい説得力のある言葉でありました・・・
ということで、連日のオーダーでステージは幕開け。

演奏はバスターさんの指摘通り、どんどん完成度と円熟味を増し、演奏する3人も途中で頻繁に笑顔を交わしていました。大我のMCもなかなかサマになってきました。

演奏後、ますます「ファミリー」のようになってきた3人。

まず、ライブ前に一階にあるお好み焼きやさんで食事。ごく普通のお好み焼屋さんなんですが、各テーブルに埋め込まれた鉄板(ごく普通です)を見て、バスターさんもベニーさんも大興奮。なんとベジタリアンのはずだったベニーさんがベジタリアンをやめてしまった

RAGは満席!小さな子供さん達もたくさん聴きに来てくれました。大我の師匠である西代一博先生のジャズドラム教室「ミュージックラボ」の生徒さん達も大勢来てくれました。もちろん師匠ご本人も!大我のお馴染みのお客様、友人、知人、そしてミュージシャンなど大勢が駆けつけてくださいました。
バスターさん達は「さすが、タイガーは人気者だね!」とびっくりしておられました。
日を追うごとに濃密度を増す三人の会話。ますます息のあったプレイがこの日も展開され、お客さまにも大満足していただきました。

この日、大我が大好きなヴォーカリストの市川芳枝さんも聴きに来てくださっていました。芳枝さんは大我の恩師ピアニスト故・市川修氏の未亡人。修さんの遺作でベースを演奏されたのがバスターさんというご縁で、バスターさんも芳枝さんと思い出話に花が咲きすっかり意気投合。アンコールでは、芳枝さんの飛び入り参加が実現しました。どっしり渋いブルースがかっこよかったです。
仲間が集ったライブ後の打ち上げもハチャメチャな盛り上がりようで楽しかったです!
そしてバレンタインデーの14日、大阪は心斎橋そごう劇場のステージでした。
毎回リハーサルから内容が濃い3人ですが、この日、なぜか音合わせから物凄いフリー演奏が延々と繰り広げられました。三人三様の発想の豊かさと冒険心が垣間見れたひと時。
しかし結局、そのままリハ終了…

バックステージで、演奏曲目のオーダーを確認すると、「昨日と同じ」とバスターさんが一言。実はこれまでの4公演、演奏曲目はほとんど毎回同じでした。
バスターさん、
「今回のツアーはそうあるべきだと思うんだ。そうやって同じ曲を3人で高めあって完成させ、3人ならではの作品にしていきたいんだ。ベニーと大我はどう思う?」と。
「まったくそのとおり。」とベニーさん。
大我も、「はいOKです」と笑顔。
で、その返事を聞いてバスターさんは笑顔で渋いコメントを付け加えられました。
「マイルスなんてさ、生涯おんなじ曲を演奏し続けてたんだから」
ものすごい説得力のある言葉でありました・・・
ということで、連日のオーダーでステージは幕開け。

演奏はバスターさんの指摘通り、どんどん完成度と円熟味を増し、演奏する3人も途中で頻繁に笑顔を交わしていました。大我のMCもなかなかサマになってきました。

演奏後、ますます「ファミリー」のようになってきた3人。

広島Bird - 2009.03.22 Sun
ツアー2日目は、広島のこじんまりとしたライブハウスBirdでした。
この奇跡的なトリオが間近で聴けるという事で、遠方からも沢山のJazzファンが来られました。

このツアー、大我にとってプロデビュー以来「お初!」(正確に言うと生まれて初めて!)となる経験がありました。
MC担当!!!
今回のツアーでは全行程にわたり、大我本人が曲紹介やメンバー紹介・・・「僕のブラザーを紹介します。ベースはバスター・ウイリアムス!ピアノはベニー・グリーン!まだまだいっぱい演奏しますので、ゆっくり聴いていってください!」・・・などライブの基本的なご案内を担当しました。どんな舞台でも、共演者がどんなに大物でも緊張しない大我ですが、どうしても緊張してしまうのが「しゃべり」。その一番苦手なしゃべりをしなくてはいけません。リーダーですから!
聴いてる方がドキドキでしたが、これがまた好評で演奏の緊張感との緩急がついて絶妙な運びとなりました。
大我のソロがさく裂した夜…
バスターさんが「Wow!Cool!!!」
ベニーさんは「Amazing Solo!」と何度も呟いていました。
この奇跡的なトリオが間近で聴けるという事で、遠方からも沢山のJazzファンが来られました。

このツアー、大我にとってプロデビュー以来「お初!」(正確に言うと生まれて初めて!)となる経験がありました。
MC担当!!!
今回のツアーでは全行程にわたり、大我本人が曲紹介やメンバー紹介・・・「僕のブラザーを紹介します。ベースはバスター・ウイリアムス!ピアノはベニー・グリーン!まだまだいっぱい演奏しますので、ゆっくり聴いていってください!」・・・などライブの基本的なご案内を担当しました。どんな舞台でも、共演者がどんなに大物でも緊張しない大我ですが、どうしても緊張してしまうのが「しゃべり」。その一番苦手なしゃべりをしなくてはいけません。リーダーですから!
聴いてる方がドキドキでしたが、これがまた好評で演奏の緊張感との緩急がついて絶妙な運びとなりました。
大我のソロがさく裂した夜…
バスターさんが「Wow!Cool!!!」
ベニーさんは「Amazing Solo!」と何度も呟いていました。
Jazz Successors Tourは下関から - 2009.03.22 Sun
大我は現在、自己バンドTiger, Burning Bright (辻佳孝p 出宮寛之b)にテナーサックスの河村英樹さんを迎えたツアーをすでに終えたところなんですが・・・、遅ればせながら、写真とともに先月のJazz Successors Tourの模様をレポートします。
ツアー初日は、2月11日、山口県下関市のBillieで幕開けました。
ベーシストBuster WilliamsさんとピアニストのBenny Greenさんはそれぞれニューヨークとポートランドから前日に来日、その日のうちに下関入りすべく成田から福岡へのフライト。今回のツアーに同行する辻さん(ベニーさんのアシスタント)と出宮さん(バスターさんのアシスタント)がお迎えのバンで陸路福岡空港へ向かいました。
そこから着々と陸路下関へ…との予定だったのですが、早くもマンガみたいなアクシデント発生!Bennyさんの荷物が行方不明!幸い中身はカラっぽ(お土産お持ち帰り専用ケース)との事。あれやこれやと手続きを済ませ、1時間遅れでお出迎えのバンに乗車。
その車内・・・お二人はいわゆる世間話(?)にずっと花を咲かせておられたのですが、さすがはジャズジャイアンツ!その内容の濃さといったらものすごく、登場人物が尋常ではありません。「マイルスはあの時…」とか、「ソニーはああ言った」とか「フレディーはこうした」とか…。辻さん出宮さんも耳がダンボでしたが、英語なので…
宿舎で待つ大我は半年ぶりにお二人と再会。ちゃんと英語で「Nice to see you again!」とご挨拶した大我にHugの嵐。「少しの間にずいぶん大きくなったね!」と言われ嬉しそうな大我でした。
チェックインを済ませ全員でウエルカムパーティー!場所は下関の居酒屋さん。地の鮮魚から牛、馬の生肉・・・お二人、食べる食べる!日本食がだ~い好き!(ニューヨークでのレコーディングの時も日本食のデリバリーが一番人気でした)
食事中もジャズ談議に花が咲き、一瞬にしてテンションが「世界モード」へと切り替わりってぴりりと気が引き締まり、翌日からのツアーへの期待が一気に膨らんだ時間でした。
下関と言えば「ふぐ」、つまりなんとなく和風なイメージが濃かったのですが、Billieはとても都会的で洗練されたおしゃれなライブハウスでした。出演者のラインナップを見ても質の高いステージで評判なお店であることがよくわかります。お客さんの耳も肥えているはず…。
さて、リハーサル。Bennyさんの集中力、Busterさんの音へのこだわりが尋常ではありません。
大我はトップミュージシャンのライヴを聴きに行く時、必ずリハーサルから押しかけます。リハーサルを聴いてから本番を聴く。そこには本当に大事な、大切な要素が沢山詰まっています。(ミュージシャンだからといって大御所たちのリハーサルは中々聴けるものではありませんが、大我の持っている空気というか運というか、何故かその生きた勉強の場を体験できるのです)
その生きた勉強の詳しい内容は伝えれませんが、TBBのメンバーであるジーツーとデミヤンには目から鱗の連発だったみたいです。(この大切な体験は、以後のツアー中ずーっと続くのでした)
大我もバスターさんもベニーさんも初出演であったにも関わらず、Billieは超満席で大きな拍手と歓声で3世代トリオは迎えられました。これから始まる長いツアーの始まりとして本当に心からうれしい大歓迎でした。(それにしても下関のオーディエンスは熱い!)

洗練されたフレーズがどんどん飛び出すベニーさんのピアノ、ずっしりと重厚でありながら軽やかな遊び心いっぱいのバスターさんのベース。そして大我は時に溌溂、時に渋いドラミングでお二人からの問いかけに相槌をうったり、また自分から問いかけてみたり。3人で作り上げたCD「A Time In New York」から数曲とスタンダードを織り交ぜたステージは、濃厚な会話が満載で、本物のジャズを継承するこのトリオのパフォーマンスは、会場を程よい緊張感と熱い空気でいっぱいにしました。
アンコール終了後もスタンディングオベーションで拍手がなりやまない、感動のステージでした。
ステージ後は、もちろん「てっちり」で!Billieさんのご配慮に大感謝のトリオでした。

ベニーさんのおとなりは、フィアンセのリアさんです。

仔虎とその飼い主?
ツアー初日は、2月11日、山口県下関市のBillieで幕開けました。
ベーシストBuster WilliamsさんとピアニストのBenny Greenさんはそれぞれニューヨークとポートランドから前日に来日、その日のうちに下関入りすべく成田から福岡へのフライト。今回のツアーに同行する辻さん(ベニーさんのアシスタント)と出宮さん(バスターさんのアシスタント)がお迎えのバンで陸路福岡空港へ向かいました。
そこから着々と陸路下関へ…との予定だったのですが、早くもマンガみたいなアクシデント発生!Bennyさんの荷物が行方不明!幸い中身はカラっぽ(お土産お持ち帰り専用ケース)との事。あれやこれやと手続きを済ませ、1時間遅れでお出迎えのバンに乗車。
その車内・・・お二人はいわゆる世間話(?)にずっと花を咲かせておられたのですが、さすがはジャズジャイアンツ!その内容の濃さといったらものすごく、登場人物が尋常ではありません。「マイルスはあの時…」とか、「ソニーはああ言った」とか「フレディーはこうした」とか…。辻さん出宮さんも耳がダンボでしたが、英語なので…
宿舎で待つ大我は半年ぶりにお二人と再会。ちゃんと英語で「Nice to see you again!」とご挨拶した大我にHugの嵐。「少しの間にずいぶん大きくなったね!」と言われ嬉しそうな大我でした。
チェックインを済ませ全員でウエルカムパーティー!場所は下関の居酒屋さん。地の鮮魚から牛、馬の生肉・・・お二人、食べる食べる!日本食がだ~い好き!(ニューヨークでのレコーディングの時も日本食のデリバリーが一番人気でした)
食事中もジャズ談議に花が咲き、一瞬にしてテンションが「世界モード」へと切り替わりってぴりりと気が引き締まり、翌日からのツアーへの期待が一気に膨らんだ時間でした。
下関と言えば「ふぐ」、つまりなんとなく和風なイメージが濃かったのですが、Billieはとても都会的で洗練されたおしゃれなライブハウスでした。出演者のラインナップを見ても質の高いステージで評判なお店であることがよくわかります。お客さんの耳も肥えているはず…。
さて、リハーサル。Bennyさんの集中力、Busterさんの音へのこだわりが尋常ではありません。
大我はトップミュージシャンのライヴを聴きに行く時、必ずリハーサルから押しかけます。リハーサルを聴いてから本番を聴く。そこには本当に大事な、大切な要素が沢山詰まっています。(ミュージシャンだからといって大御所たちのリハーサルは中々聴けるものではありませんが、大我の持っている空気というか運というか、何故かその生きた勉強の場を体験できるのです)
その生きた勉強の詳しい内容は伝えれませんが、TBBのメンバーであるジーツーとデミヤンには目から鱗の連発だったみたいです。(この大切な体験は、以後のツアー中ずーっと続くのでした)
大我もバスターさんもベニーさんも初出演であったにも関わらず、Billieは超満席で大きな拍手と歓声で3世代トリオは迎えられました。これから始まる長いツアーの始まりとして本当に心からうれしい大歓迎でした。(それにしても下関のオーディエンスは熱い!)

洗練されたフレーズがどんどん飛び出すベニーさんのピアノ、ずっしりと重厚でありながら軽やかな遊び心いっぱいのバスターさんのベース。そして大我は時に溌溂、時に渋いドラミングでお二人からの問いかけに相槌をうったり、また自分から問いかけてみたり。3人で作り上げたCD「A Time In New York」から数曲とスタンダードを織り交ぜたステージは、濃厚な会話が満載で、本物のジャズを継承するこのトリオのパフォーマンスは、会場を程よい緊張感と熱い空気でいっぱいにしました。
アンコール終了後もスタンディングオベーションで拍手がなりやまない、感動のステージでした。
ステージ後は、もちろん「てっちり」で!Billieさんのご配慮に大感謝のトリオでした。

ベニーさんのおとなりは、フィアンセのリアさんです。

仔虎とその飼い主?