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2017-10

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「チュニジアの夜」 from TIGER! - 2008.04.18 Fri

 4月23日発売の大我の2枚のCD、「TIGER!」と「Incredible TIGER -Live-」から、ピックアップした曲にまつわる大我の思い入れやエピソード、聴きどころをご紹介するシリーズです。
第3回は、「TIGER!」から「チュニジアの夜」をご紹介します。

「チュニジアの夜 (A Night In Tunizia)」
from 「TIGER!」

Tiger! Cover

 DATA: Dizzy Gillespie & Frank Paparelli作
 Musicians: 辛島文雄p、井上陽介b、ジェイムス・マホーンts


 5歳からジャズドラムを西代一博先生に習い始めた大我は、6歳でジャムセッションに参加し始めました。初めて人前で演奏したのは、Sonny Rollinsの「St. Thomas」。ちなみにこの時、ホストミュージシャンとして大我をサポートしてくれたのが、現在の大我のバンドTiger, Burning Brightのピアニスト辻佳孝さんでした。
 その経験を皮切りに、大我はどんどん積極的にセッションに参加し経験を積み上げました。その頃のレパートリーの1曲がこの「チュニジアの夜」。アート・ブレーキーのクールで熱いドラミングに憧れて練習を始めた曲でした。出だしのアフロリズムを6歳の大我は「キン・カン・キン・トト♪ン・キ・カ・キ・キン・トト!」と口で歌いながらよく練習していました。

 色々な人とこの曲をセッションしましたが、大我にとって特に印象に残っているセッションが2つあります。
 まずは、日野皓正さんのライブに初めて出かけた時のこと。ベーシスト西山満さんが日野さんに大我を紹介して下さったのですが、その日、日野さんは大我をステージに招きあげたのです!当時6歳のその初対面の子供がどの程度叩けるのか全く聴いた事すらないというのに…。この日、初めて会う日野さんと初めて共演したのが「チュニジアの夜」。大我にソロまでとらせ、隣でカウベルを叩き、ダンスしていた日野さんのゴキゲンな表情が特に忘れられません。エンターテインメントというものを大我が初めて肌で感じた瞬間だったと思います。2005年4月19日、小学校へ上がって間もない日のことでした。
 そしてもう一つは、名匠アート・ブレーキーのご長女故エブリン・ブレーキーさんの前で演奏した時のこと。6歳の大我が演奏する「チュニジアの夜」を聴いてエブリンさんは、感極まって涙を流しながら「私のパパに聴かせたかった。さぞ喜んだでしょうに…」と大我をぎゅっと抱きしめてくださいました。昨年、そのお父上のもとに突然に旅立たれたエブリンさんとの忘れられない思い出です。

 さて、「TIGER!」に収録の「チュニジアの夜」は、日本を代表するベテランピアニスト辛島文雄さんと名実共にNo1の人気ベーシスト井上陽介さんとのカルテット。
 数え切れないほど演奏してきた曲でしたが、大我はレコーディング終了後、開口一番「あんなチュニジアは初めてやった!すっごい!」と興奮気味でした。「ジャズは、同じ曲でも同じ演奏は2度とない。そこがジャズのおもしろいところ」常々そう思っている大我ですが、この時「大体こんな感じで…」と大まかな雰囲気だけを打ち合わせて演奏を始めたチュニジアは、「辛島さんの最初の一音で決まった」と大我が言うとおり、クールな緊張感に満ちた仕上がりとなりました。
 フリーで始まるオープニング、辛島さんのピアノと大我のドラムが言葉無き会話を交わし始めます。どうなっていくのか…聴く方はドキドキ。予備知識が無ければ何の曲が始まったのかわからない展開です。しかし、緊迫感の高揚と共に辛島さんが「チュニジア」の持つ「空気」をかすかにピアノから送り出した瞬間、その空気を感じ取った大我が瞬時にキレのあるアフロビートを叩き出します。その即時の対応力に聴く人は必ずや感嘆してしまうことと思います。 そこからは、静かに攻めてくる井上陽介さんのアグレッシブなベース、キレと深みのあるジェイムス・マホーンさんのテナーと共に、息もつかせぬ緊迫感で、最後まで途切れることのない白熱の演奏が展開されます。
 本作においても大我自身イチ押し!必聴の一曲です。

 5月4日に、大我は名古屋ブルーノートに自己バンドTiger, Burning Brightで初登場します。ゲストは、辛島文雄さんです。辛島さんとの「チュニジアの夜」の再演でどう進化するのか…お楽しみに!
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「Softly As In A Morning Sunrise」 from Incredible TIGER - 2008.04.18 Fri

 4月23日発売の大我の2枚のCD、「TIGER!」と「Incredible TIGER -Live-」から、ピックアップした曲にまつわる大我の思い入れやエピソード、聴きどころをご紹介するシリーズです。
 第2回は、「Incredible TIGER -Live-」から「Softly As In A Morning Sunrise」の巻です。

「Softly As In A Morning Sunrise」
from 「Incredible TIGER -Live-」

大我Spiceジャケット

DATA: Sigmund Romberg作
Musicians: 
1曲目)Tiger, Burning Bright (ミキトシヒコss 辻佳孝p 権上康志b)
7曲目)Eddie Henderson-tp、KANKAWA-Org、ミキトシヒコ-ss



 多少なりともジャスを愛好する方なら「Softly As In A Morning Sunrise」は耳にした事があるはずです。あらゆるジャズマンに演奏されてきたジャズスタンダードで、数え切れない名演がジャズ史に残っています。「朝日の如くさわやかに」という邦題にはちょっと違和感を感じるほど、少々妖しげなムードが漂う個性あるメロディが印象的です。
 それが「Incredible TIGER -Live-」には2バージョン収録されています。しかし、高木信哉氏によるライナーノーツにも書かれているように、2つは全く違う曲のように聞こえるのです。
 ジャズは、同じ曲でも同じ演奏はない・・・。
 このアルバムではジャズの醍醐味であるそういう部分をこの曲で実感していただけます。

 曲は素材。
 たとえば…、まな板の上に活きのいいお魚が1匹。そのままお刺身で食べるか、じっくり煮込んでみるか…。カラッと天ぷら?それともソテーやムニエルがいいかも…。思い切ってイタリアン?あるいはカレー風味もいいかも?お料理好きならどんどんイメージが膨らむと思います。
 そしてその素材をあっと驚く発想で美味しいお料理に調理するのがミュージシャンです。

 1曲目の「Softly…」は、今年の1月に大阪でライブ収録されたもの。大我のカルテットTiger, Burning Brightによるオリジナルアレンジで、レシピは大我が絶大な信頼を寄せるサックスのミキトシヒコさんによるものです。
 大我のドラムとミキさんのソプラノサックスのデュオで始まり、冒頭から2人だけの掛け合いがテンションをギリギリまで持ち上げ一気に惹きつけます。そして次の瞬間に辻佳孝さんのピアノと権上康志さんのベースが加わり、カルテットで4倍増する爆発的エネルギーが一挙に炸裂します。
 交互に展開するデュオとカルテットがテンションをどんどん高めて疾走し、スリリングで緊張感に溢れるTiger, Burning Brightならではのサウンドを展開します。
 大我はあるインタビューで、「大我君にとってジャズって何?」と訊かれ、
「闘いです!」と笑って答えていました。
「ぼやぼやとしてたら、あっという間に(存在感を)消されてしまう」と…。
 この曲ではまさに、メンバー間で真剣勝負の激闘が繰り広げられ、圧倒的な迫力を体感することができます。

 最後7曲目の「Softly…」は、トランペットの名手エディ・ヘンダーソンさんとの東京でのライブを収録したもので、なんと当時8歳だった大我の貴重な音源です。Tiger, Burning Brightバージョンとは打って変わってゆったりと包容力のあるエディさんのトランペットが印象的です。
 医学博士でもあるエディさんは、「ジャズの帝王」マイルス・デイビスの正統後継者と言われ世界をまたにかけて活躍する重鎮ですが、気取らないとても気さくな方。ハーレムのジャズクラブのセッションをはしごするエディさんがとても生き生きとしていて、エディさんにとってもハーレムはジャズを追求する上で原点ともいえるような場所なのだと思いました。そしてこのセッションの共演者、オルガンのKANKAWAさんはハーレムで活躍されたことがあるし、サックスのミキトシヒコさんもついこの間までニューヨークに住んでいてハーレムでの演奏経験が豊かです。そして大我は2005年に渡米した際、NY初ライブを敢行した地がハーレムでした。
 つまり全員がハーレムの「どジャズ」を肌で感じた経験を持ち主で、ハーレムの空気をそのまま感じられるようなストレートなジャズの香りがする仕上がりとなっています。

 独自のアレンジでバンドとしてより高い完成度と一体感を追求するTiger, Burning Brightバージョンと、瞬時に共演者の心を読み取りながら作り上げていくスリリングなジャズセッションの醍醐味が味わえる7曲目。違ったアプローチで迫る2バージョンの「Softly As In A Morning Sunrise」を是非聴き比べてください。

 ライブ盤「Incredible TIGER -Live-」にも、映像特典のDVDが付いています。(2曲分収録)
 1月のライブにて、「Softly As In A Morning Sunrise」収録時の様子がそのまま映像になっていますので、白熱する大我とTiger, Burning Brightメンバーとのバトルを目の当たりにできますよ。

 そして4月25日(金)、京都RAGでのツアー初日のTiger, Burning Brightのステージで、このTBBバージョンの「Softly…」が聴けるかも!

「Tiger's Boogaloo」 from TIGER! - 2008.04.18 Fri

 4月23日発売の大我の2枚のCD、「TIGER!」と「Incredible TIGER -Live-」から、色んな楽曲ピックアップしてその曲にまつわる大我の思い入れやエピソードをご紹介します。
 第1回は、「TIGER!」から「Tiger's Boogaloo」の巻です。

「Tiger's Boogaloo」
from 「TIGER!」

Tiger! Cover

 DATA: KANKAWA作
 Musicians: Blue Smith a.k.a. KANKAWA ( Org)、清水興 (b)、ハル高内 (g)
カルロス菅野 (Perc)、James Mahone (ts)、Neil Stalnaker(tp)、佐藤洋樹(tb)


 Boogaloo(ブーガルー)と言うのは、1960年代後半にニューヨークのラテン系コミュニティで火がついた流行の音楽形式だそうです。キューバやプエルトリコなどのラテンフレーバーが感じられ、陽気で明るい空気の中にかすかな妖しさも醸す大変魅力的なリズムです。「Tiger's Boogaloo」は、そのリズムをイメージしてオルガン奏者で本作のプロデューサーでもあるKANKAWA氏が大我のために書き下ろしたゴキゲンで元気の出る8ビートのナンバーです。
 ドラムを始めたころからジャズ一筋の大我は、実は今回のレコーディングまでロックのリズムパターンである8ビートをあまり叩いた事がありませんでした。ジャズの基本は4ビート。その4ビートを中心に、ラテンやワルツ、ボッサなどのリズムパターンを得意としてきた大我には、8ビートはまだ未知の領域でした。しかし、レコーディングをひかえて8ビートを数曲含むオーダーを示された大我。やるっきゃない!プロですから!与えられた猶予はお正月休みの2日間。その2日間に8ビートのみっちり特訓して本番に臨んだのでした。特訓の成果、その驚異の吸収力は、本作を聴いていただければわかると思います。

 「Tiger's Boogaloo」には、KANKAWAさんをはじめ、日本を代表するすばらしいジャズミュージシャンの先輩が大我と共演して下さっています。ナニワが世界に誇るエレキベーシスト清水興さん(筋金入りの阪神タイガースファン!)、熱帯ジャズ楽団を率いる、いや日本のラテンジャズを引っ張る名パーカッショニスト、カルロス菅野さん、素晴らしいフレーズを弦から惜しみなく繰り出し、大我も思わず「かっこえー!」と唸ったジャズギターの名手、ハル高内さん(女優松坂慶子さんとの美女と野獣カップルでも有名ですね!)、そして息の合った3管で迫力のホーンセクションを構成して下った実力派、ジェイムス・マホーンさん、ニール・スタネカーさん、佐藤洋樹さん。
 未知だった8ビートをすっかり自分のものにして開放感に溢れるゴキゲンな仕上がりとした「Tiger's Boogaloo」は大変反響がよく、TBSの「デジ@缶」(毎週日曜深夜)や福岡のラジオ番組などでテーマソングとして流れています。

 初回限定盤のみプロモーションビデオを収録したDVD付きで、楽曲は大我のドラムソロとこの「Tiger's Boogaloo」です。レコーディングの模様やフォトセッションの様子などを織り込んで、ステージ上で演奏中に見せる表情とはまた違った大我の魅力をお見せします。お楽しみに。
CDTiger(Limited Edition)
初回限定盤のカバー

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